エンディングリスト No31
まさか、いきなり持たされてウギャアアアエンドになるとは予想外だった
今までアイテム強制入手イベントがなかったから完全に油断していた
たしかに、アイテム上限がある+強制入手になるとゲームによっては…
「おや?アイテム欄がいっぱいだね?
荷物を整理してからまた話しかけてね!」
みたいになるけど、この勇者に訪れる161の結末ではウギャアアエンドになってしまう
まあ、たどり着くのに面倒な所はあるが1周にそんなに時間もかからないし大きなストレスにはならない
とにかく……強制労働施設をちゃんと調べたいが
「(強制労働施設で強制アイテムがあるけど
それだったら気になる事が1つ)」
ハテシナ砂漠の真ん中あたりに強制労働施設があって、入っていた一瞬であったけど
暑くてしんどい感覚が軽くなっていくような感じがした
それだったら、中にいる間はハテシナ砂漠の熱いのも寒いのも軽減するのかもしれない
それだったら、一旦水筒を持たずに入って試してみよう
もう一周してしまうことになるかもしれないけど、それでもアイテム所持数に限界があるなら試してみる価値がある
それだったら持つものは……
まず家を出るとともに、王城は一旦スルー
さっきの周のように獣道に行ってダイナマイトを手に入れる
……これだけで準備は整った
ダイナマイト1本でハテシナ砂漠を越えてみた…なんてね
そんなに準備をしなかったから今は昼の初めぐらいかな?
という訳で夜になる前に突撃をすることにした
……ハテシナ砂漠に入って早速熱くなってきた、このままだと骸エンドになってしまうけど対策は分かっている
だる気に襲われている中、サボテンの近くまで行って紫の頭をつついてダイナマイトを「使用する」
ダイナマイトに火が付くとサボテンに投げて爆破し、アイテム化したサボテンを入手
これで遅延…じゃなくて延命することができた
「(これが、強制労働施設にあればいいな…)」
それも確認するために今回は体温調整水筒を持って来てない
このまま進んでいって、サボテン4個ぐらいの距離で強制労働施設にたどり着いた
「すぅーー…」
胸糞悪い気分になる覚悟もして、一歩踏み出した
再び滑り落ちながらすり鉢状のその一番下に降りた…
「おお!奴隷が外からやってきた!
おい!これをもって早く働け!」
そう施設上司から言われて再びアイテムボックスが近寄って来る
ちょっと抵抗するように逃げようとしたけど、どう見ても俺の足とより早く追いつかれてしまう
▼ツルハシを入手してしまった
そういえば久しぶりに新アイテムを入手した気がする
先週にアイテムショップで買って以来だ
……って入手して「しまった」?
今までこんな文章は見たことないな?
「おい奴隷!ここはな?借金したりして返せなくなった屑や
売られた可哀そうな奴に、カスな罪人
そしてここに迷い込んだ馬鹿な奴がそのツルハシを持って働く所だ!
アットホームで温かい職場がお前を待っているぞ?
さあ!さっさと働け!」
そう言って威嚇がてら鞭を振るってきた
地面に当たって思わず大きな音が聞こえて身がすくんでしまう
一発振るうと、俺を驚かせるので満足したのかそのまま高笑いしながら引き返していった
「(なんか……胸糞悪さというよりか、ここまで清々しいクズなNPCは初めて見たような気がする)」
もちろんこの世界に入ってからの話だけど
いままで見たディアス王とクロウとリンダさんよりもテキスト量多くなかった?
まあ、思った以上に落ち着いているし
さっきのツルハシの説明を確認してみるか
取り合えず、紫の頭をつついて「アイテム」を開いて「調べる」を押してみる
▼:強制労働施設に落ちてしまった一種の足かせのような物、殺傷能力は無い
そういえば仮名で強制労働施設って言っていたけど、名前はこのままでいいらしい
「使用する」を押してみると手に持って装備をして……っ!?
これ結構重いな?!油断して持ったからちょっとよろけてしまった
何とか体制と立て直して持ち直す
しかし、こんなにも重いのに殺傷能力は無いのか
NPCに振るってみても多分人形のように硬くて効かないのかもしれない
だったら早速…って近くにいる施設上司に振るってみたが、普通にすり抜けてしまった
「(もしかすると、ここで殺傷ENDもあるかもしれないから、剣を持って試してみるのもいいな)」
ツルハシについてとりあえず今分かったことを調べたところで、一旦全身に神経を集中してみる
「(強制労働施設に降りるまで、暑くて…いや熱くてだるい感覚になっていたけど
普通に快適な温度になっている?)」
普通であれば、強制労働施設は某カ〇ジでは粉塵に悪臭に劣悪な環境…
ハテシナ砂漠のど真ん中にあるから、水筒が必須と思っていたけど
胸糞悪い所だから徹底的な所と思っていたけど、環境は案外いいのかもしれない
……環境は
初見の時の感覚は気のせいではなかったんだ
と思っていると…夜になっていた
「(寒く……ならない!?)」
夜になると、ハテシナ砂漠の気温は下がり
ミイラエンドになるレベルの寒さになる、けれどもこの施設では決して寒くはなかった。
ここは本当に快適な場所に感じてきた。
ハテシナ砂漠にオアシスがあったがアレな蜃気楼で真のオアシスが無いと思ったけど、ここに存在していいたとは
簡素な造りの松明のようなトーチに火がついて周囲が明るく……なっては無いな
あの廃坑にあったようなゲーム特融の「暗いけど見える」ってぐらいの明るさしかない
そういえば、上からこの強制労働施設を見下ろした時もトーチの明るさが見えなかったな…劣悪な施設を演出するには完璧なのかもしれない
「(熱さも寒さ…どっちも平気ならここでは体温調整水筒の必要性は無いな)」
取り合えず、ずっとここにいるのもなんだしまずは探索だ
ツルハシが重いけど、装備を選び直せば剣や盾のようにしまうことができた
重みをこれで感じなくなって身軽に感じた、これで探索できそうだ
「(まずは出入り口の方から見てみるか)」
表からでは何の反応も無かったけど、施設内からなら何かわかるかもしれない
……
……
って思って何となくの記憶を頼りに入り口の方に向かって行ったけど、その道中ではツルハシを振り続ける……身体も服もボロボロの人達にどうしても目が向いてどうにも周りの探索に集中が出来ない
「(てか…今は夜のはずなのに寝ないのか?)」
時間経過でイベントが変わるはずで、法律的に人間は8時間以上働いてはいけない……だったっけ?
俺がこのテストプレイをする時も、仕事始めは8時頃に入り口で研究員板橋と合い着替えたのちにダイブ装置に行ってゲームの世界にダイブ
新しいエンディングを16個出したのちにログアウトして元の世界に帰る
人間ドックのような健康診断と富宝先生によるカウンセリングと昼食を済ませたら帰宅
テストプレイしている時間にもよるけど午後の2時~3時ぐらいには帰れる
それに辛くなったら何時でもログアウトして帰ることもできる
人体実験の一種とは言っていたし、思い込みが激しい人だったら死ぬエンディングを迎えたら本当に死んでしまう可能性もある、それでも思ったよりも楽しんでいるしでいるし有意義な感覚もある
……あれ?行き来できるけどこれも一種の異世界か?
とにかく……
「(労働基準法完全にガン無視じゃねえか)」
快適なんて嘘だ、24時間ってことは365日も働かせているんだろう
年齢も性別も様々で中には小さな女の子までもいる
こんな労働環境ではぶっ倒れて過労死してしまう、カ〇ジでも一応タコ部屋でも寝ることは出来るのに
妹が長時間の仕事終わりに俺が多分毎回言っている「人間は20時間以上起きていると」まともな判断が出来なくなる、そんな時間ですら思いっきり超えている
目の前にいるのがたとえNPCであっても胸糞が悪くなってきた
本当に今更過ぎるけど
「すぅーーーーーーふぅ……」
何回目になるか分からい深呼吸で脳に酸素を送る
今は剣を持っていないから殺すことは出来ない
いや、怒りのままに人を殺すこともやってはいけない
でも俺にとっては「何もしない」というのが一番嫌である
「(今は…ここを調べるのに優先しよう)」
今周では何もできない、剣の代わりにダイナマイトを使うこともできるけど
置いといて先に進んだ
周囲を歩いて行ってみよう
……
……
時間帯が朝になり、嫌な気分を何とか振り払ってようやく入り口にようやくたどり着いた…けど
「(案の定、開きそうな気配は無しか)」
だけど、気になる表記も見える
門番のようにトゲの突いているバットを手にポンポンと当てている世紀末風の男がいるけど、その人に近寄っても何も無い
でも頭上には何か桁が書いてある、えーと、いち、じゅう、ひゃく、せん………
「(5百万……)」
これは多分、俺がここを出るためには500万を稼がないといけないらしい
入っただけでこんなに膨大な量を抱えるとか常識なんて無いんだな
もしくは、通行料みたいなところもあるのかもしれない
このツルハシを使って稼ぐしか方法はないのか?
「(どんな仕事をするのか分からないから、探してみるしかなさそうだな
多分分かりやすい何かがあると思うし)」
鉱山堀なのか金脈堀なのか……もしくは「空役」という何の意味もなく働かせる拷問や刑罰なのかもしれない、暇を持て余した金持ちの道楽として俺たちは道化を演じなければいけない
朝になって視界は良くなったし金稼ぎできそうなところを探さなければ
周囲を回るのは一旦置いといて、真ん中を突っ切るように探索をしよう
………
……
砂漠の砂を踏みしめながら、周囲のツルハシ音をBGMに辺りを見てみる
一応、労働者がツルハシを振るっている所に俺もツルハシを振るってみたが何も起きない
それっぽい鉱物もないし、入り口の方の500万を見ても数字はうんともすんとも動かない
特定の場所、じゃないとやっぱり意味がないみたいだ
そう思って歩いて行ってみると……
「(ん?あれらは……)」
ひい、ふう、みい……13個ぐらいか?そのうちの1つは1回り大きい
洞窟がいくつもあるもしかしてここで掘ったり採ったりすればいいのかいいのか?
取り合えず目立っている1回り大きめの所に行ってみる
中に入ってみるが、廃坑と比べると全く整備されておらず…言葉通り突貫工事で出来ているような道が奥に広がっている、かろうじて坑木はちゃんと作って出来ており崩れることはなさそうだ
そして…
「(何やら、所々に岩の塊が見える?)」
ちょっと目立つ感じがするけど、もしかしてこれが?
そう思ってツルハシを「使用する」して装備する
重たいが、それでも遠心力を利用して岩に向かって振りおろす
思いっきり手ごたえを感じると…サボテンに攻撃した時のように崩れていく
すると中から…なんかキラキラとした宝石?のような物がポロポロとこぼれていた
触れることも無くキラキラとしながら消えて行き……
▼226,000
ってウィンドウが出てきた,、今のは金か?金額なのか?
今の一振りで22万稼げたのか?
ざっとした計算だと…いまの大体20~25回ほどとれば行けそうか?
ならば…ともう1つ岩に振るってみる
同じように中から宝石のような物が出てきてまた消えて行った
▼178,000
さっきより少ない?ざっとした計算だと平均20万ほど、その前後程の宝石が取れるらしい
となると、大体平均25回振るえば行ける…
ツルハシの重さを考えたら微妙にしんどいが行ける値段、体力的にも絶妙に行けそうな感じがする
「(この先にはこのような岩が沢山あるのか?)」
ここはまだ通路だ、先に何が広がっているのか?
さっきような岩が沢山置いてあるのかもしれない
そう思って先に進んでいったが、すぐに道は終わった
その場所は円形上に広がっており、まるでボス戦が起こりそうな広さではあったけど
そういったボスはいないようだ、代わりに1回り大きな岩…
それも黒曜石のような、見ただけでも非常に硬そうな漆黒の岩が中心にそびえ立っていた
「(明らかに何かありますよーな形をしているな……)」
周囲に何人か作業員がいるが、その人たちに気を付けて中心の岩に近寄ってみる
取り合えずツルハシを1回振り下ろしてみるだけども砕けない
見て分かっていたけど本当に硬い、このままやり続けていたら腕を壊してしまうのが先になりそうだ
「あー腕が痛くなってきた!
何かドカーンと一気に壊せねえかな!」
「(もしかして……)」
近くに働いている無名の作業員の頭上にテキストウィンドウがあらわれて、そう表示された
そういえば会話ではなくこうやって独り言や呟きを聞くのは初めてだな
でもそれを聞いてドカーンと言ったらダイナマイト
それだったら試してみる価値が…って思っていたけど、今周はやめて次周にしておこう
今周はの目的はこの強制労働施設の探索だからだ
そう思ってここから一旦大きなここから出ることにした
1回り大きめの洞窟から出て残りは12個の洞窟
……そういえばさっきお金を手に入れたけど、これで入り口にあった金額は減ったのかな?
紫の頭をつついて「アイテム」を確認してみても一覧にはない
取り合えず試してみれば早い
……
……
「(やっぱり)」
門番みたいな男の頭上を見てみると「4,596,000」に減っていた
昼になってしまったけど、洞窟が沢山ある所に一旦引き返しておくことに
……
……
確認も済んで再び洞窟群にたどり着いた、1回り大きめのところ以外を調べて見るか
そう考えながらまずは一番近い所に行く
中を覗いて見ればその場所は……
「(あの黒曜石のあった広場みたいだな…けれど)」
通路が無いだけで円形状に広がっているのは同じ
黒曜石自体は存在していない、その代わりにだけど沢山の岩があった
一応何人かの作業員はいるみたいだけど
一旦入って試しに出入り口に1番近い岩に振るってみる
▼201,000
同じように宝石のような物が出て、またお金になった
普通にお金稼ぎするならここでツルハシを振るえばいいらしい
一旦出て残り11個の洞窟も確認してみよう
……
……
確認して分かったけど、あの1回り大きめの硬い石がある洞窟以外は全部同じみたいだ
これ以外に目立った施設はないっぽい、所々に作業員と労働者がいる感じだ
これで強制労働施設の探索は済んだ、だったら……まずはコツコツと働いて次周でダイナマイトを……って
「(あれ……急に体が………)」
急速に体に強めの眠気が入って来た、無理をして急に眠くなるような活動限界のような感覚が全身を押そう
この感覚は体験したことがある、締め切りは普通に守っているけど予定を前倒ししすぎて、死ぬほど疲れてしまったことがある、それと同じような感覚だ
必死に意識を保とうにも体は一切にゆうことを聞かず
そのまま倒れて行った……
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No31「それはボロ雑巾のように捨てられた奴隷のよう」
カイザンは不幸にも強制労働施設のに迷い込んでしまいました
休憩なし!睡眠なし!食事もなし!
雑巾のように働き続けても、脱獄しようにも人の体は限界があります!
あなたの人生はこの施設で眠るように無くなりました
この地の獄では弔われることもありません!
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……環境ダメージは一切なかったけど、どうやら朝昼夜の制限時間があったんかい!
いや、確かにこのような劣悪すぎる環境はずっと生きていけるわけないけど!!
となると、今周で調べ終わったし次からは入る前に目的を決めて
ちゃんと何のエンドを迎えるか決めなければ
多分ギリギリの時間制限ではないと思うけど、それでもずっとのんびりすることは出来ない




