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フルダイブ・テストプレイヤー「勇者に訪れる161の結末」  作者: 虹鳥
仕事、第2週目

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21/58

エンディングリスト No49

廃坑でのエンドはいくらか見たし

後は出口を調べてみるか


家を出たら城を通過して獣道からダイナマイトを回収

空気泡は…出口に行くまではそんなには時間はかからないから置いといてもいいだろう

まあ、体感的に1日以上経ちそうなときは即座に出ればいいと思う


そういえば…と思って紫の頭をつついて「マップ」を選択して確認

1回たどり着いた所は表示されるシステムだから全体図を見ればなんとなくわかるけど

ヤスラギ湖のちょい先は砂になっていて砂漠になっている、砂漠はどれぐらいの広さか分からない

一方で廃坑の方はおそらく歩き回ったからか出口まで行かなくても結構外見が広がっていた

もしかすると、砂漠のエリアよりも先に広がっているかも?

この廃坑の出口を見て、砂漠を超えるか超えないか見てみよう


看板の前にたどり着いて、確認してみる

あのモノリスにたどり着くまでの道は非常に複雑だったけど、出口方面は入り口を含めて壁を2枚壊すだけでいいし真っすぐ行けば毒ガス地帯も無い

普通に覚えるだけで分かる場所だったらメモらなくてもいい


記憶だけを頼りに進んでいったけど、うっかり毒ガスエンドにはたどり着かずに光が見えてきた

壁を壊すことに関してはもう慣れてきたから失敗はしない

そのまま光に進んでいくと……


「(眩しい…ここは…え?)」


砂漠地帯が広がっていると思っていたけど、そこは……山?

まず砂漠ではないから超えたか別の道にたどり着いたのかもしれない

ヤスラギ湖はショキの森から行ける道と獣道から行ける2種類の場所があるけど

砂漠を超えた先がここなのか?

自然が広がっていたけどショキの森やヤスラギ湖とはまた違う雰囲気の光景が広がっている

山岳地帯っていう訳でもなさそうだ

洞窟の出口から周囲を確認してみると………


「(あれ!?砂漠の光景が広がっている!)」


ちょっと後ろの光景を見てみれば砂漠が広がっている、ヤスラギ湖から見ても環境が変わり過ぎてすさまじく違和感があって異常さが目立ったけど、1つ思い浮かんだのが…


「(まさか…砂漠越えた?)」


急いで紫の頭をつついてマップを開いてみる

さっき見たのと違って更新されており……砂漠となりそうな空間が広がっている

仮にこの大きさのが砂漠だとしたら結構広いものになるだろう

砂漠内がどうなっているかなんて知らないけど、あの砂漠を超えるのには「体温調整水筒」がたぶん確実に必要になるし、逆に廃坑を通るなら「ダイナマイト」が必要になる

山で使うことになるか分からないし1個だけエンドを迎えたら砂漠の探索を開始しよう


「(ダイナマイトで壁を壊していれば逆走してあの獣道に戻ることも出来そうだな)」


エンディングの為に会えて引き返す、そんなやり方もどこかにはあるだろう

山を適当に見て行くことにしよう

たぶんだけど、来週は砂漠の探索が中心になりそうだし行けたとしても来週の後半になるだろう

メインは再来週だろうな


今週の残りは砂漠のエンドを迎えるだろうしその時にしっかりと砂漠を確認してみることにしよう

さて、まず山の方向に歩いてみると……山が2つ

山頂で2つに割れているわけではなく、立派な山が2つあった

数え方的に「2座」って言った方が近いのかな?

さっきまでは遠くてシルエットのようにしか見えなかったがしっかりとその輪郭が明らかに………

明らか…に?


「(は?え?)」


えっと……そこに見えたのは普通の一般的な木が生い茂っている山ではなかった

右と左に山が見えたけど…右は真っ黒で溶岩がいくらか見えている言わば「火山」な外見をしていて

左は雪のように白くちょっと青くて…いわば「氷山」な外見をしている

「天使と悪魔」「白と黒」「熱と冷」

対になるモノが一緒になっていると厨二心をくすぐられるからいいよなー………って


「(流石に環境が変わり過ぎのもほどがあるだろ!!)」


池の隣に砂漠がある時点でもかなり異質なのに!

こんな灼熱地獄と絶対零度が一緒になっているのはおかしいでしょ!?

存在そのものが異常気象みたいなものでもはやアトラクションだよ!


「はぁ…はぁ…」


声を出していた訳ではないけど、なんかメッチャ体を動かしてちょっと疲れた

見ただけで分かる、この場所はエンディングが盛りだくさんすぎる

魔王城のまの字すら見つけていないのにこれだけの情報量だ

砂漠に氷山に火山!半端ないエンディングがここにありそうだ

でも今回この場所は1エンドしたら置いといて、砂漠に行こう


とりあえずあの山には登らずに周囲を調べることにしよう

迂回は難しそうだけど周りに何かしらのエンディングに入れる場所はあるだろう

王城とショキの森の間にあるような草原が広がっており、あそこと比べると広め

ジェリーコが点々といるけどこちらに気がついていないから相手しなくてもいいだろう


後ろ側に洞窟のような廃坑への道と、広い砂漠への道

正面にはでっかく大きな道があるけど、あの山々に行くための道だろう

だけどあの草原にショキの森の道以外に獣道があったように

ヤスラギ湖の周囲によく見たら砂漠への道があったように

何か脇道があるのかもしれない

1周まわってみて何も無かったらほとんど猪突猛進に大通りを進んで見よう

この草原にはこれと言った目立つ物は無いからエンディングは無いっぽい


「(とは言え、ダイナマイト以外に武器が無いから、やばい魔物いたらそれまでだけど)」


1周まわってみたが小さい道は一切見つからなかったので、正面の道の方へ向かうことに

大きな道を歩いて行っているけど見た感じはジェリーコのみ、他の魔物は見当たらない

木々を見ながら歩いてみるけど獣道と比べてみると割と長い感じがする

このまま歩いていて何か目ぼしい所は……

ん?


「(ここに横道?)」


山々に繋がりそうな正面の道以外にも横の方に道がある……山も気になるけど、好奇心には抗えない

ちょこっと見るだけ見てみよう

前回の時にちょこっと廃坑を見た時のように来週の楽しみを増やしてもいいな

たどり着くだけでエンディングになるような場所じゃないはずだ


獣道とは違ってさっきの山への道の広さの2分の1の広さの道が続いている

狭いわけではないから視界は良好

このまま歩いて行ったら何が見えるのだろうか?

森に湖、廃坑に砂漠に火山に氷山

それ以外にどんな光景が見えてくるのだろうか?

魔王城はまだ早いし、何か他に面白いロケーションが来ると思うと楽しみになってきた

さっきも驚きまくったけど、また驚きの光景が広がっていくのだろう

そうワクワクしながら進めていると…何か香りがしてきた

そこは…………


「(そうか、RPGと言ったらこのような光景もあるんだな)」


視覚よりも先に嗅覚にあの匂いが感じた

RPGと言ったらやっぱり………

海だ!


光景は一気に広がって潮風を鼻孔に感じながらその広大さに叫びたくなる

声は出せないけど解放感にテンションが上がってくる、でも行ってみたい気持ちは抑えることにした

この先は再来週か来週になる、でも少しでも堪能したいから視覚情報はしっかりと見ることに


まず大きく目立つのは永遠に続いているんじゃないかってぐらい大きな海、今まで見てきた所では遠くを見渡せなかったからこそ、世界が広がった感じがしてこの広さには本当に驚きが多い

そして次に目立つのは大きな船がある、そういえば人生で船に乗ったことは無いな?

旅行船とまではいわなくても遊覧船に乗ってみたい

例えばだけど、船内で餌を買って飛んでいる野生のカモメにあげたりとか…そんなことをしてみたい

ここで働いた賃金を使って怪しまれない程度に贅沢をして3人で遊んでみたいな

あの大きな船はどこへ行く変わらないけど近くに行ったら分かるのだろうか?それもここを探索する楽しみにしよう

そして近くには何か小屋が見える?

ヤスラギ湖の所にあったアイテムショップみたいな外見をしており、あっちは赤と白のヒサシが見えていたがこっちは青と白のヒサシは見えている

あれも何か物々交換で手に入れられるものがあるのだろうか


見て分かった情報はここまでにして、きびすを返すことに

海も気になるけど今回見るのは山だ

今は我慢ということで好奇心を振り切ってさっきの大きな道に戻っていく

鼻に感じていた潮風の匂いも徐々に消えて行った

まるで海に遊びに行った帰りのような気分


「(ふう、さてこの山を見ていくか)」


山に登らず、海に行かずにエンディングを迎えられるかどうかわからないけどとにかく先に進んでいこう



ちょこちょこ歩いているジェリーコを無視して歩いていく

寄り道をしたせいか、空は暗く夜になっていた

廃坑内でどれぐらいの時間が経過していたか分からないけど、結構広いと思う

歩きスマホみたいで行儀悪いけど、紫の頭をつついてマップをオープン

地図の埋まってない範囲を考えても大体半分近く…まだまだ楽しみが多そうだ

そう思ってマップを閉じると新しい場所にたどり着いた


「(またも広い所にたどり着いたけど道が3つ…)」


今度は3又の道が見えた、3つ??

右側は火山に左側は氷山に繋がっているとしても真ん中はどこに繋がっているんだろうか?

確かに山は2座あるけどその間はどうなっているか分からない

迂回になるかもしれないし、何かエンドへの道があるのかもしれないけど、とにかくここは山に登る予定は無いから正面の道に行こう


そういえば思い出したことがあるけど、ヤスラギ湖のアイテムショップでは「耐火スーツ」と「耐冷スーツ」が売ってあったからここで使うためのアイテムだろう

だったら…まずは無しで行こう!

多分死ぬけど無計画でツッコんだ方のエンドをまずは回収したい

燃え尽きるか氷漬けになるかのエンドになるだろう

その事はまた後にしてこの道を行こう


歩いて行くと何か……少しだる気が?

エンディングに入る予兆なのだろうか?

でもこのだるさの原因はなんとなくわかる

急激に環境の温度が変わったからだ

歩いて右側からな蒸し暑さが、左側からは肌寒さを感じ始めてきた

プラスマイナス合わさってゼロでちょうどいい…ってことには一切ならず

むしろ嫌な感じの環境に体から悲鳴が上がっていた

汗はかいてないし喉も乾いている感覚は無いけど、早めにこの環境から脱出をしたい

引き返すわけにはいかないのでこのまま進んでいく、体温調整水筒があったら快適だったかもしれないけど取りに戻るのは少し面倒

何か目ぼしい建物があったらいいなと思いながら進むと……


「(なんだ?あんなところに建物が?)」


明らかな人工物に違和感を感じながらも歩いて行く

そこにあったのは……


「(祠?いや、神殿か?)」


ギリシャのパルテノン神殿のような建物があった、本当に環境が変わり過ぎでは?

看板などは無くて神殿の名前は分からない

円柱の石柱が正方形で囲まれており中心には特に何も…いや、何かを捧げられそうな台座が2つあった

悪環境に少し息切れしながらも、ちょっとした階段を上って台座に近寄ってみる

大きさはバスケットコート程しかないけど、この環境のせいで道が遠く思える

なんとか台座に寄ってみたけど……これは?

おおよそ縦の長方形で出来ており、側面に掘られた石で絵が描かれている


右に火のイラスト、左に氷のイラストが描いてあった

……これって?火と氷、まるで今のこの場所みたいだ

台座の上の方には…何か出っ張りとくぼみがあって置けそうではある

何となくダイナマイトを置いてみたけど何も起きない

アイテムを使用するってことも出来ないらしい


「(まあ、簡単に考えると

火山と氷山の所で手に入る何か?を使えばいいって感じかな?)」


それぞれの山で調べればわかるのだろうか?

でもそれ以外に何かモノは無いようだしエンディングに入れそうなものも無いから進んでいくしかなさそうだ

この先にも道は続いているから嫌な温度を脱出するために先に進んでいこう


神殿を後にしてまだ続いている道を進んでいく

しかし、道は長そうでまだまだ歩かないと行けないそうだ

経験することはいいけど、流石にちょっと憂鬱だな…って思いながら歩いて行くと…


「(ん?何か嫌な雰囲気の地響きが?)」


廃坑内で崩れたときのような、また水中洞窟でも感じたことのある揺れが…でも動けるなら、っと本能で察して大急ぎで引き返す

だけどもこの環境だから正直、まともに体が動かない

音の正体がどこか?周囲を確認してみると


「(岩ぁ!?!?)」


暗くても見える!

火山からも氷山からもあまりに大量の岩が崩れて来ている!?

どう考えてもこんなのは回避できない!

半分やけくそに紫の頭をつついて大急ぎでダイナマイトを「使用する」して投げる

歩きスマホも関係なしにとにかく投げて投げて投げまくった

届かなくても届いても投げたけど、この量は無理だぁ!!


覚悟を決めて死を悟りその場に倒れ込む

崩れててきた岩が、俺の体を容赦なく潰していく

四肢からも内臓からも叫びそうなほどの軋む痛みが響いて来て

洞窟の崩落とは違った痛みが全身に襲い掛かって来る

岩と瓦礫とは違うんだな…

なんて思い、ちょっと楽しみながらもエンディングに入っていく


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

No49「来た時にはラーク!と言わなきゃいけない」


この山を無理に迂回しちゃだめだよ!

この向こう側に行きたかったら山を越えようね!

その谷間は危険しかないよカイザン!!

絶対に巻き込まれる落石が発生するから二度と通らないでね!

登山家だったらラーク!ってちゃんと言おうね!

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ラーク!その言葉は確かに登山のドキュメント映画で聞いたことある気がする

落石は1個だけでも本当に命に関わるものだ

投げられた石が頭に当たっただけでも致命傷になる

急にあれだけの大量の岩が落ちてきた辺り、エンディングのメッセージ通り回避することは不可能だろう

無敵の盾を持ってきたとしてもエンディングには関係ないから守れないだろう

再び痛かったけど経験して良かったようないつもの感覚は置いといて

次のエンドにまた向かうことにしよう

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