エンディングリスト No10・No20
水牢エンドを迎えて一度紫の頭をつついてさっきのチャットにメモしたことを改めて見る
カイザン>正面・右・左・左・右・右・左・正面 (昼に向かう)
そういえばあの石板には「朝か昼に来て、夜は寝ているし危険」って書かれていたな
そう普通に考えると、朝&昼に行くのと夜に行くのとではエンディングが変わりそうだな
うーむ、それならどっちから向かうべきか…
まあ、161もエンディングがあるからどれでもいいけどこういった時って後味をよくしたいから悪い方を先に向かえたいな
それなら危険な夜の方を先に迎えておきたいな
いつもだったら何が起きてもいいように剣か盾を持ってくるところだったけど、なんとなくダイナマイトを持って行きたい
いや、別に森の中でダイナマイトを使って大荒らしとかしたい訳じゃないからね?地形ダメージは無いしロマンとか感じてないから!マジで!
廃坑前にてダイナマイトを入手してヤスラギ湖にたどり着いた時にとある考えが思い浮かんだ
「(……いやまてよ?ダイナマイトを人に使ったらそれもエンディングになるのではないだろうか?)」
………なんて普通に思いついてしまっている俺は異常かもしれないけど、これはあくまでゲームの話しと自分に言い聞かせておく
試すなら………
「(あのショキの森、入り口の兵士…その人に使ってみようかな、一種の即死イベントになっているし)」
ショキの森を反対側から入ってキノコの群生地にたどり着く
これ以上近寄ったら自動的にイベントシーンになって強制的にエンドを迎えてしまう
原〇と言うオープンワールドゲームにて施設の入り口にの近くに立っているだけで恨まれているNPCがいるように、効率的な人にとっては進行の邪魔になりそうな人は恨まれる
別に俺は恨んではいないし一番近いNPCだからと言う理由で使うことにする
紫の頭を2回つついてメニューを開いて「使用する」を選ぶ
ダイナマイトに火が付くと兵士に向かって思いっきり投げて、その場を離れる
爆発音が聞こえた後に思いっきり砂煙が上がって兵士の姿が見えなくなる
「(……エンドに入る感覚が無い?)」
地形ダメージが無い通りやっぱりNPCにもダメージが無いようだ
「……ッガ!?」
……って思っていたら砂煙に何か人型が見えてたと思った瞬間に、腹に激痛と異物が入るような感覚がして、口から血が吐き出る
砂煙の中から襲撃って………「やったか?!」みたいなフラグみたいなものじゃねえか………
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No8「実質国家反逆」
王だけでなくついている兵士ににも敬意を!
カイザンみたいな反逆者がいても簡単に負けることはありません
王を守るための訓練はこのためなのです!
咄嗟の感じにカイザンは殺されましたが
兵士は罰されることなく祝福されました、お前が全部悪いからね!
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………特別エンドを迎えることは無く、兵士を殺そうとしたときのエンディングが出てきた
あの兵士の動きは正直めっちゃ驚いたけど思い返すとちょっとカッコイイと思ってしまった
どうやらダイナマイトは魔物とひび割れた岩など一部のオブジェクトにしか効かないようだ
そしてNPCに危害を加えた時には剣で刺した時の同じようなエンディングを迎える、ってことだな
家を出て、城を通り抜け獣道に入って
改めてダイナマイトを手に取って森の中に入る
ここに来るまでに昼になったけどこの調子で行くなら多分夜になるかもしれないな、早かった時はちょっと待てばいいし
キノコの群生地にたどり着いた後に改めて道の確認をして見る
カイザン>正面・右・左・左・右・右・左・正面 (昼に向かう)
歩きスマホみたいで行儀が悪いけど、チャットウィンドウを開きながら歩みを進めてみる
まずは脇道から入ってあの四つの方向に分かれている道に入った
ここから指定された通りに進めることに、まずは正面に進む
次に右を曲がって歩き、左に曲がって進める
そして左に曲がった後に右に曲がり
右にまた曲がって、また左に曲がる
そして正面に行けば…………
「(今は昼か、茶会じゃなくて「危険な何か」を迎えるために待つか)」
正解の道を正面に見ながら、あぐらをかいて座る
そういえばあの石板を書いた相手はいったい誰なんだろうか?茶会に参加をすれば分かるけどその前に考察をするのも面白いだろう
リアル脱出ゲームのように部屋を作ったりボタン1つで部屋全体に影響を起こしたり、しかも文章的に今いる迷いの森の仕組みを作ったのもその相手らしい、イタズラ好きッぽいような感じファンタジーのあの生物だな…って仮定してみる
そうやって考えているうちに気がつくと周囲は夜に、空は暗くなっていった
「よしっ!」と言わんばかりに立ち上がってダイナマイトを手に持って歩いていく、危険とはいったい何なんだろうか、あのお茶会の相手が危険っと言っている相手はいったい誰だろうか?夜行性の生き物?
そんな事を考えながら正面の道を歩いて行くことにする
歩いていくと広い部屋ではなく細い道が続いており、薄暗さも相まってなんか……重苦しい雰囲気があった、なんだ?この感覚は?それだけヤバい物が奥にいるということなんだろうか?
ちょっとした恐怖心とそれを超えた好奇心が全身をめぐって足が勝手に動いていく
進んでいくと………何か音が聞こえてくる?
「(なんか、祭りみたいな太鼓と鈴の音が聞こえる気がする?)」
でも祭りって神様の儀式も行われるから変な奇祭とかじゃなきゃいいけど……
そう思いながら進んでいくと奥に明かりが見えてきた、遠くから見えてみるとそこには………
「(なんだ?どんな人たちだ?)」
そのにはまるで排他的な村に住んでいそうな恰好をしている人たちが見える
ワラを使っているミノに全身を包まれていて、何か仮面のような物をつけている
家々もスポーン地点の自宅やヤスラギ湖のお店とは違って野性的な形になっており、ワラを使った三角形の建物がいくつもあった
それ以上に異常な物を感じたのはその家々の中心、森の中なのにキャンプファイヤーが置かれており火はとても激しく燃えており、森に移らないか心配なレベルである
そんなキャンプファイヤーの周囲で村?の住人たちが踊りを行っている
足を片方ずつ挙げて腕を片方ずつ上げる踊り
動きは単純でも結構激しい動きをしており「(疲れないのか?)」とつい独り言筆談をしてしまったレベルであった
「(……物語とかで排他的な村って変な言いつけを守っていて、面白い人たちになるのか感情移入できない最悪な村になるかの大きな二択になるよな…)」
見た目だけで判断してはいけないのは分かっている、けれどもあの石板では危険って言っていたから近寄るだけでエンディングになりそうだ
………場所でエンディングを迎えるか、そう思った時は俺の中の好奇心がまたよからぬ発想を生み出してしまった
「(人に向かってダイナマイトを投げたら殺人か反撃エンドに向かえるけど、こういった場所に投げ込んだらどうなるんだろうか………)」
いきなりの爆弾が投げ込まれたらどんな反応するのだろうかって気持ちがわいてくる
絶対に現代で思いついてはいけないけど思いついたが吉日っていうし投げ込んでみよう!
紫の頭をつついてダイナマイトを「使用する」
導火線に火が付くとあの村のようなところに向かって思いっきり投げてみる
放物線を描いて飛んで行ったダイナマイトは踊っている人達の中心に落ちて…そして爆ぜた
爆破してその場は煙に巻かれていく
さっきの反撃エンドの可能性を考えて少し身構える、けれどもエンディングに入る感覚も無くて何かが襲い掛かってくることもない?
砂煙がようやく晴れていくと………何も起きてない?
普通にそこにいた人たちは何も起きていないかのように踊り明かしていて
本当に何にも起きていないようだ?
「(バグ?それとも想定されていない行動だったのかもしれない?
報告……って言ってもデバックではなくて今はテストプレイだからどうしたら……)」
と独り言筆談をしていると何か通知音が聞こえた、チャットを開いて確認してみると
研究員>想定されてない仕様です、エンディングの追加は難しいので気にしないでください
これからの開発に関して参考にさせていただきます
あー、でもこれはしょうがない話
こちらのゲームはゲームの専門ではないプログラマーの方々が作ったゲームだ
ここまで世界観のクオリティが高いしちょっとした想定外なことは「しょうがない」と受け取ろう
カイザン>分かりました、これからも色々と試させていただきます
研究員>寛大な心ありがとうございます
これぐらいは別に気にしていないから問題ない
とりあえずこの先に進んでいってエンディングを迎えることにしよう
あの異様な状況に向かって歩いていくと視界が暗くなっていきエンディングを迎えることに
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No10「モウギョウ教のおもてなし」
あの石板の話を聞かないカイザンは夜に向かうと
奥で済んでいるモウギョウ教の人達に歓迎されました!
酒池肉林!美味しいものをいっぱい食べて
いいお布団を用意されておやすみなさい!
……そこが食卓で、彼らの晩御飯がアナタだとは知らずに
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最初の4行を見た感じは「あれ?いいところじゃん?」って思ったけど、最後の一行を見た瞬間血の気が引いた……
まあ、確かに監禁して強制するよりも逃げられないように快適になる方が確実だし……
それにフォアグラのように太らせるなんて策略的とは………
想定されてなかったのもやっぱり場所でエンディングを迎えるからNPCとして扱われていなくて…これ以上は考えなくておこう
さて、次には昼に行って「茶会」を堪能してみることにしよう
家を出ていったら城を通り過ぎて、獣道から…………ごめんなさい、プログラマーさんもう1回ダイナマイトを持って行きます。
ダイナマイトを持ってヤスラギ湖を経由してショキの森を逆方向に入る、キノコの群生地にだどり着くと脇道へ
また、正面、右、左、左、右、右、左、正面と順番に進んでいく
再び細い道に歩いて行き……今度の時間帯は昼であるからこそたどり着いて……あれ?!
自宅で眺めに考察してしまったからなのか思った以上に時間が結構経ってしまったのか夜になってしまった、雰囲気が急速に重苦しくなってしまって奥を見るとあの……モウギョウ教?の人達がいた
………しょうがないちょっと待つか
再びあぐらをかいて座り込む、そういえば時間帯によって変わる所ってどんな感じに変わるんだろうか?
朝になるまで待って見るか……
………………
………
……
しばらく待って見ると、ようやく朝になり始めた
目を凝らして踊り明かしていたモウギョウ教の人達は………ゆっくりとそれぞれの家に帰っていくとその場は暗く暗転する
まるで垂れ幕が再び開くかのように朝日が入るとともに明るくなっていくと、その場は見えた
そこに沢山いたのは…………妖精だ!!
身長は本当に小さく見て測ったところで50cmあるかどうかぐらい怪しい、服装はまるで植物を身にまとっている感じの可愛らしいドレスを着ていて、結構カジュアルな感じに飛び舞っている
背中には半透明な細い羽根が小刻みに動いていてそれで飛んでいるのだろう
本当は触ってみたいけど多分近寄ったらエンディングを迎えるだろうな
やっぱりイタズラ好きなファンタジーな生き物「妖精」だったんだ!
「(使おうと思ったけど、流石にダイナマイトを使うことできないな
こんなにも楽しそうな場所に投げることは出来ない)」
投げた所で多分同じように何事も無いと思うけど
そんな妖精たちはティーパーティーをしているらしく、お茶を飲んで楽しそうに会話をしている
何の話をしているか聞こえてこないけどその一員に俺もなってみたい
俺の足は自然にそのお茶会に向かって歩んでいきそのままエンディングを迎えるのであった
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No10「ハジケル茶会に御招待!」
石板の話を聞いてたどり着いたのは妖精たちの茶会
そこにやってきたカイザンは歓迎されました!
そこでごちそうされたのは妖精特性のお茶!
その名もTea-N-Tea!
本当に体がはじけ飛ぶほどのおいしさでした!
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おい!結局どちらにしても俺は死ぬんかい!
Tea-N-Teaってなんだ!TNTの一種か!?言葉遊び上手いな!
多分俺は飲んだ瞬間に爆発したんだろうな…
でも、こういった遊びをありがとうな妖精さん
感謝の言葉を忘れずに次のエンディングに向かうのであった