エンディングリスト No30・No23
しかし、森の散策を進めようと思ったけどほかにも3つ道が広がっていたとは
RPGでのダンジョン探索を進めるときは行き止まりを全部確認してから行きたいタイプだから普通だったら正規ルートのショキの森を進めて行きたいところだ
けれども161ものエンディングにたどり着くのがこのゲームの目的だとしたらどこも正規ルートになってしまう
ショキの森の奥の道、ショキの森の脇道、獣道の奥、壊して進めそうな廃坑
それぞれどのような広さがあるかは分からないし奥でつながっているかもしれない、廃坑の中を観てなかったから、だったらちょっとだけ入り口を確認してみて広さを確認してみることにしよう
……って言っておきながら結局奥が暗かったりして見えないオチかも知れない
「おおよくぞ来たぞ!勇者!
話は聞いていると思うが魔王が復活して我が娘がさらわれてしまった!
世界の危機も娘もどうか助けてくれぬか?」
「(いいよ)」
いつものやり取りをしてまたも盾と剣を持って城を出た
確実に肯定のセリフにネタ切れが来るだろうけど
さて、ジェリーコは道すがら倒していって獣道に入って行く、以前は獣道から顔を覗かせたぐらいでしか見てなかったけど廃坑らしき場所に近づいてみる
「岩が突然崩れてエンディング!」なんてことはもちろん無かった
横にはかすれている看板があって普通に「坑道」とは書かれていたけど、このボロボロ具合はもはや廃坑だろうな
一度マップを開いてみると今までたどり着いたところが見えた、自宅、王城、ジェリーコのいる平原、ショキの森(入り口周辺のみ)、獣道からの脇道(今ここにいる場所のみ)
そして、廃坑の道の先は途切れていても先が続いているように見えており………
「(やっぱりこの先もありそうだ)」
となると塞がれているこの岩をどうすれば?この近くにあるアイテムボックスに何かいいものがあるのだろうか?
触れて明けてみる
▼ダイナマイトを入手しました
「(中世にダイナマイトはないぞ!)」なんてツッコみそうになったけどファンタジーとあれば話は別に決まっている
とはいえ爆発物があるならそれに越したことは無い、現実では確か………偶然の産物で作られたんだっけ?コーラや付箋紙もそうだった気がするし、今目の前にある岩を破壊するのに使えそうだし別の場所でも扱えるかもしれない
とりあえず紫の頭をコンコンとつついてアイテムを調べてみる
▼:廃坑前でに入れたダイナマイト、いくつもあってちょっとした壁を壊せそだ
やっぱり使うべきなのは目の前のような壊せそうな壁に扱うのが基本の扱い方になるっぽい
手に持ってみると意外と軽い、創作とかで投擲して攻撃するシーンが結構あるけどこの軽さは確かに投げやすいな、海外アニメだと赤い円筒状をしているのが多かったりするけどこれは薄い茶色をしていて紙で包まれている
いくつもあるってことは無限に使えるのだろうか?1本しかないけどストック数とか書かれていないし
「(だったら試しにこの岩に使って確認してみよう)」
岩の前に立ってダイナマイトを「使用する」をしてみる、手に持っていたダイナマイトに勝手に火が付くそして「使用する」が終わったのか体が自由になった………え?
「(まずい!)」
急いで岩の前にダイナマイトを投げて急いで離れる
咄嗟なのに筆談しながらなのは変に俺は器用なのか?
どれぐらい離れればいいのか分からないから獣道の方まで下がって耳を塞ぐ
リアルな音の設定にはしていなかったようでそんなにも大きな音はなかったけど岩はダイナマイト1本で砂煙が上がる、何か焦げた匂いがするけどこれがダイナマイトの火薬の匂いなんだろうか?
砂煙が無くなるとさっきまであった岩はなくなって廃坑への道が開かれた
「(これで先に進めるけどその前に……)」
ダイナマイトに関してまた試したいことがある
アイテム欄を開くとさっき使ったばっかりのダイナマイトが残ってた
手に持つことも出来るけど「使用する」をやると再び火が付く
思いっきり投げてみると再び爆発して砂煙が上がるけど、それがはれると何ともなかった。さっきの岩がオブジェクトだとしたらこのダイナマイトによる地形ダメージは無くて特定の物にしかダイナマイトの爆発は影響しないようだ
「(魔物には効くのかな?)」
ちょっと獣道から引き返して
森前の草原を見渡してみるとジェリーコが何匹かいる、一掃するために出来る限り一か所に多く集まっている所に投げたい、1回走り回って陽動をして集めていく
ある程度集まったところにダイナマイトを投げてみるが
「(やっぱ投げるだけでは火が付かないか!)」
落ちたダイナマイトはすぐに消えて手元に戻ってくる、火をつけるにはアイテム欄から「使用する」をするしかないようだ
けれどダイナマイトは剣とは違ってアイテム欄から使用しないといけないから歩きスマホをしているようでウィンドウを開いている間は視界が無防備になる、現に今ちょっと開いたけど時間が止まってくれないし!
大慌てになりながらもなんとかダイナマイトに火が付く、当たれ!と言わんばかりに投げてジェリーコの群れの中に落ちて
そして爆ぜた、砂煙がはれていくとジェリーコはあらかた消えていた。やっぱりダイナマイトには攻撃判定がある
ダイナマイトの仕様はおおよそ分かった、じゃあ洞窟の方を見て行こう
「(しかし、前週までは森を探索しよう!って思っていたけど脇道があるとすぐ寄り道してしまうな、こういったところはちゃんと一貫性を持っておきたいが好奇心な感じでは無理だな)」
って筆談独り言をしているとすぐに洞窟にたどり着く
とりあえず中に入って行くか、流石にガスでいきなりやられることは無いだろう
中は暗いけど見える、明かりがついているわけではないけどゲームの暗いけど見えるあのマップな感じがする
そういえば、洞窟を見ていると小説作家としても読んでいても実は思うことがある
小説と言うものはイラストレーターによる1枚絵があるにしても基本は文章ですべてを伝えなければいけない、主人公の感情も周囲の風景もだ
その時に洞窟での表現は苦労することが多い、地質学に関して知識は実を言えば何も無い
洞窟の壁を見て小説によっては花崗岩だか閃緑岩だか凝灰岩だか主人公が見ただけで分かる描写が多いけど正直取材で洞窟に行ったけど鍾乳石以外分からなった、だからこそ付け焼き刃の知識で表現したことがあったが寄せられたコメントは「急に主人公の知識が高くなって違和感がある」「こんな形の洞窟で○○岩はありえない」って来て二度と書かないことにした
大体洞窟シーンになったときは色や暗さなどの雰囲気だけでやっている
ちょっと歩いていくと何か看板があった、これは………
「(この坑道の地図だな?)」
少しボロっていたけど地図があった、思った以上に複雑な形をしていたけど一旦流し見をする、今周は本格的な探索はしない
ボロボロでもある程度の道は見えており、いくつかの場所に木炭で急いで書いたような✕印がいくつかあった、これは崩れた所か危険な所かどっちだろうか
流し見をしながら奥に進んでいく、さっそくと言わんばかりに分かれ道が見えた
「(何かしらのエンディングを迎えたら坑道は後回しにして森の探索を再開しなくては)」
あれもこれもと始めたら何でもかんでも中途半端になってしまう
だったら何かのエンドを迎えたいが1つだけ思い当たる方法があった
「………(自爆)」
言葉そのままの意味でこのダイナマイトに巻き込まれたらエンディングを迎えるだろう
歩いているうちにまたも岩でふさがれている所があった
フレンドリーファイアが無いゲームでも手榴弾やランチャー系の爆発系武器は味方自分も巻き込まれる作品が大多数だ
それならせっかくだし派手に爆散してもいいかもしれない………って自害の肯定なんてしてないからな!しかもそれ繋がりでもう1つ思いついてしまったし…………
「スウーーーーーフゥーーーーー」
深呼吸をして肺中に空気を送り込んで落ち着かせる
比べてはいけないけど今まで殺した経験もしたし、殺された経験もした
だけども自分の身を自分で殺すのはまた違った覚悟が必要になる、まあキノコ摂取エンドやジェリーコに殺されるエンドもある意味自殺と言えなくはないが、それはそれで言葉に表すことのできない違うという気持ちがある
深呼吸を終わらせて覚悟を決めた後に紫の頭を2回つつく、そしてアイテム欄を開いてダイナマイトを「使用する」
火がついたが今度は手を放さずにそのままにする、そうやって数秒待っていると爆ぜた
手元で爆ぜたはずだけど全身に灼熱が回る、皮膚を無理やり引きはがされているようなあまりの熱さに暴れたくなってくる。
過去のトラウマ………が呼び起されることは無かった、物心が付く前だったから
全身に走りまくった灼熱は一瞬のことで気がついたら無くなってエンディングに入る
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
No30「安全第一、指さし確認ヨシ‼」
カイザンはとても注意散漫でした!
爆発物は巻き込まれたら死ぬから細心の注意を払わなくてはいけません!
事故なんて誰もが悲しい気持ちになるからね!
次はちゃんと指さし確認などをして注意深くやってね!
……あ!もうその機会は無いんだった!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注意散漫で自爆をしたわけではない、けど普通であったら自ら爆発に巻き込まれる人なんていないだろう、ここまで来た人なら五感も再現されているからこそ痛覚もあるとわかっているからこそ痛い思いなんて誰もしないだろう
けど俺は違う、このような経験をしたかったからやった。
ダイナマイトのような危険物は確かに細心の注意を払わないといけない、指さしをして確認をすると注意力は確かに増す、書き終わった小説も口に出して……………喋れないけど、エアで口に出して読み上げると躓く所があった場所は修正をする、そうすれば担当編集の誤字脱字修正などの手間が減る
………って思っているけど、終盤は終わらせた高揚感で速攻で送信してしまってよく書き間違いが多いと言われたことがある
この前に送信した「不可視の一撃を乗り越えて」最終巻も後から来た担当編集からのメールで「終盤の誤字なのかそうじゃないのが多くて分からない所があるから相談よろしいですか」って言われた
しかし、自爆というものは一瞬であっても体中に痛みは一瞬でも感じた
熱いのは通り越すとあんなにもとんでもない痛みになるんだな
火事のピンチのシーンなどで扱えるかもしれない
……じゃあ、次のエンディングへ行くか
「おおよくぞ来たぞ!勇者!
話は聞いていると思うが魔王が復活して我が娘がさらわれてしまった!
世界の危機も娘もどうか助けてくれぬか?」
「(うす)」
後輩の挨拶のような物でも普通に通ってしまった
さて、今度やるエンディングというのはハラキリである
ちゃんとした言い方をすると剣を使って自害することだ、こういった自由度の高いゲームでは必ずと言っていいほど自害のゲームオーバーやエンディングがあったりする
選択肢で武器などを「使用する」「自分に」とやると主人公がトチ狂ったかのように自害をすることが多い、ゲーマーとしてはどうしても試したくなることが多い
VRMMOとなると当然の如く話は別になるが………
「(『使用する』を選んだだけでは装備をするだけ、だったら本当に自分に向けて刃をふらないといけない)」
ダイナマイトの時とは違う、アレは「使用する」を選んだら待てば自爆をする。全身に焼かれるような痛みを感じるけど一瞬の出来事である
剣の時は自身を刺す瞬間まで「自分で行動」をしなくてはいけないし、すぐには死なないで苦しむ可能性も高い
……………それでさえも気になってしまう、どのような感覚なんだろうかという好奇心が引き起ってしまう
「(でも、せめて場所は選びたいな)」
今は王城の謁見室にいるからそのド真ん中で死にたくは………いや2回は死んだけど、ド真ん中で自害はしたくない
そう思いながら考えるけど………だったら自宅で殺ることにしよう
王城を出て自宅に戻る、が考えはすぐに変わったし状況も一変した
家に帰ると剣が取り出せなくてアイテム欄から「使用する」を選んでも「家の中にでは取り出せません」と警告メッセージが出てしまう
………正直安心した、実は心の奥底で「動物を殺すED」なんて思ったこともあったけどそれだけはやりたくない、自害はやっても人殺しはやっても殺さる事をやってもだ
経験も結局は良かったなんてことにはならずに後悔になってしまいそうだ
それにこんなにも無垢なペットたちの瞳を見ているとここでは死にたくない
「(だったらこの家の外でやってみるか)」
3匹を1回ずつ撫でると外に出る
剣を装備する、せめて痛くない所を…なんて思わない、経験をは1回でいいけどだからと言って妥協するようなマネはしたくない
「(でも試したいことはある)」
剣の刃の部分を手に刺してみる、痛みは無いしエンディングにたどり着くことも無かった
結局は思いっきりな行動をしなくてはいけないらしい
「ハァーーーーースゥーーーー」
大きく深呼吸をする
こういった時は喉に突き立てるのが一番だろう、どこの誰かなんてわからないけど本当にごめんなさい
思いっきり自分の喉に刃を刺す、のどに強い痛みが走って血などが詰まって呼吸が出来なくなる、刃によって蓋がされているのかもしれない
痛みと苦しみ、先ほどの一瞬の自爆とは違って苦しみは永遠と思うような時間を感じた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
No23「時に人は思う最も残酷な事」
全てが嫌になった全てが嫌になった全てが嫌になった
全てが嫌になった全てが嫌になった全てが嫌になった
全てが嫌になった全てが嫌になった全てが嫌になった
…………ああ、こんなところに
じゆうへのみちが
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……今の痛みや苦しみの余韻を感じたかったんだけど
鬱げーやバッドエンドにありそうな手記に書いてありそうなメッセージでめっちゃ驚いてしまった
今までは茶化していたり煽っていたりしていたからちょっとして気分転換になっていたけど
俺は覚悟をしていたからいいけど、もし本当に嫌になってこのメッセージを読んでしまったら…………完全に背中を押すような結果になってしまいそうだ
メッセージは応援する内容に変えたほうがいいと伝えておこう、そう思ってチャット画面を開いて入力するのだった
自滅回です、海山にとっては自害も堪能してしまうのです




