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殺戮少女と仮面少年 雪代ほのかの物語  作者: リィズ・ブランディシュカ
7/9

07 仮面



 私と彼の時間が、十回を超えた頃。


 彼は私に言ってきた。


「もしよかったら、聞いてほしい事があるんだ」


 って、そんな風に遠慮がちに。


 だから私は彼の勇気を、肯定するように。


「ずっと聞きたいと思っていたんだ。内容は分からないけれど」と言った。

 

 彼は苦笑して、それについて話してくれた。


 ずっと仮面をかぶってきたんだ、って。


 それが窮屈でたまらないんだ、って。


 もっと自由にいきたいんだ、って。


 彼は後悔してるらしい。


 彼は変わりたいらしい。


 彼は自分が嫌いらしい。


 人のいない公園で二人隣り合って、ブランコに座って、お話を聞く。


 彼はとても悩んでいるようだった。


 だから、私は彼の救いになりたかった。


 私は彼に話をした。


 自分の、思い出すのも嫌な過去の話を。


 そして、勇気づけるのだ。


「だいじょうぶ、きっかけさえあれば君だってかわれるよ」


 だって、私がそうだから。


 私は間違った方に変わってしまったかもしれないけれど、君なら大丈夫。


 きっと君も変われるよ。



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