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廃墟探検

 アイちゃんと一度別れた私達はギルドに来ていた。

 ふーん、遺跡の調査……報酬は金貨三枚!? 他のEランクの依頼の五倍だよ? 

 むしろ怖いよ。


 でも……。私はとても軽くなった財布を見た。中に残ってるのは……銅貨28枚に銀貨15枚。ちなみに銅貨10枚で銀貨に、銀貨10枚で金貨一枚になる。


 最近使ってる宿は一泊銀貨一枚だから、まだ大丈夫だけど……あんまり余裕があるとは言えないよね。左を見るとリリアちゃんが財布を見ていた。


 そうだね、私達はいつも一緒に行動してるもんね。残金は同じだ。


「受け付けのお姉さん。この依頼受けたいです」


「あら〜。お姉さんだなんて分かってるわね。すぐに手配するわ~」


 私は昨日、「おばさん。そろそろ四十だって?」と聞いたチャラそうな冒険者が裏につれていかれたのを見たもん。ちなみに彼は今日ギルドに来ていなかった。多分休みなんでしょ。多分。




「よし! 着いたよ!」


 私は遺跡の前に馬車を止めた。リリアちゃんに馬車を習っておいて良かった。

 ここには強い魔物もいるらしいから、レベルも上げやすそうだ。


 うわー、中は真っ暗。階段を降りて数十秒で完全に何も見えなくなった。


「怖い……手を握ってもいい?」


 昔から暗闇が怖いの忘れてた。神様お願いですから、幽霊とかは辞めてください。


「はい。私が側にいるので安心してください」


 リリアちゃーん! なんなら暗闇だし、少しくらい抱きついても……。


「どこ触ってるんですか! ありました。ライト」


 リリアちゃんが魔道具で灯りを付けてくれた。ちっ。


 灯りに照らされて周りの様子が見えてきた。


 私達のいる所はロビーなのか小さな広場みたいになってる。廊下が真っ直ぐ続いていて、左右にちらほら部屋があるみたいだね。

 壁は繋ぎ目の無い石? みたいなので出来てる。


 さすが古代文明。謎の技術がてんこ盛りだ。広場の右の方に大きな看板がかかっている。これで何か分かったりするかな?


 “ダイエーテイコクダイナナジュウニヨウサイ”


「なんて書いてありますか?」


 だめ。ごめんね。一文字も理解出来ないよ。


「とりあえず奥に進んでみよう。危なかったらすぐ戻ろうね」




「グエー!!!」


 部屋の中からグールが飛び出して来た。ほらグールが来てる軍服の間からただれた肉が……。


「わあああああああああああああ!!!!!!!!!」


 ちょっ! お化けお化け! 呪われる!

 ひぃぃ!! 成仏しろ!


「落ち着いてください! ただの魔物ですよ!」


 リリアちゃんが逃げようとした私を止めてくれた。敵を今すぐ消し去ってやる。


「ありがとう。落ち着いたよ。ドーラ! ドラゴンブレス! ファイアストーム!」


「まだ落ち着いてないじゃないですかぁぁ! こんな室内でそんなの使わないでください!」


「もうミズキの指示よりボクが勝手に動いた方がいいんじゃないかな……」


 落ち着けるわけないじゃん!! グールの見た目とかめっちゃグロいんだよ!!!

 来るんじゃ無かったぁ……。




 やっと魔物に慣れてきた頃。動いてるぬいぐるみを見つけた。多分ぬいぐるみにゴーストでも取り憑いたんだと思う。クマのぬいぐるみが動き回っている。


「かっわいい!」


 リリアちゃんまじ? 見た目ぬいぐるみだけど、中身はゴーストだよ? 魔物だよ?


「ピィピィ」


 ぬいぐるみが足にだきついてきた。小さな目をこっちに向けてきた。うっ……可愛いかも。

 ちょっと撫でてみても……。


「ピィ」


 と思ったらぬいぐるみがテレポートして、念力か何かで小石を飛ばしてきた。あぶなっ!


「ピピピ」


 あのぬいぐるみ!! 気のせいかも知れないけど笑ってるように見える。


「ドーラ! 焼き尽くして!」


 魔物だからね! 別に私怨とかはないからね!

 ドーラが魔法で火を吹きかける。でも魔法で防がれてしまった。魔法の上手な魔物みたい。


「ワンコロ! 剣で攻撃!」


 リリアちゃんがワンコロで攻撃するとあっさり倒されていた。私も物理に強い魔物欲しいなぁ。


「あっ。少し待ってください」


 リリアちゃんがぬいぐるみに手をかざす。まさか……。

 ぬいぐるみが立ち上がってリリアちゃんの肩に乗った。


「私の新しい使い魔。ドルちゃんです!」


「ピピ!」


 ぬいぐるみ……いや、ドルちゃんが手を振ってきた。はぁ……よろしくね。




 実際ドルちゃんは強かった。特に障害物を念力でどっかに運んでしまうのが便利すぎる。

 テレポートで少しなら物を運ぶ事も出来るみたいだし、もう一匹くらいいないかな。


 ワンコロとドーラの助けもあって一番奥の部屋までたどり着いた。

 大きな扉が私達を出迎える。


「開けるよ? いい?」


「はい。何がいるんでしょうね。緊張します」


「大丈夫だよ。私が守るからね」


 私が扉を押すと、ギギギ……と音をたてながら扉が開いた。


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