タイカレーについて
タイカレーはタイ料理で代表される料理のひとつだが、タイ現地ではタイカレーとは呼ばず、ゲーンと呼ぶ。これはゲーンがインド由来のカレーとは何も関係ないタイ独自の料理だからである。タイカレーと称しているのは、ゲーンをカレーっぽい、から海外の人たちがそう呼称しているだけである。
このタイカレーで国内で知られているのはグリーンカレー、レッドカレー、イエローカレーと主に三種類ある。この名称を辛さのランク付けと思っている人がいたが、それぞれは見た目の色合いによるものである。
グリーンは青い辛子やハーブを多用しているから、レッドは赤い辛子を使っているから、イエローはターメリックを使っているから、それぞれの色合いからそう呼ばれている。
このタイカレーで代表されるグリーンカレーは現地に近いものはかなり辛いし酸っぱいし、独特の臭みがある。この辛さは現地の辛子ゆらいなのだが、すっぱみはレモングラスというレモンの香りがする薬草を使っているためであり、レモンを使っているわけではない。
また、臭みはタイ料理で欠かせない調味料であるナンプラーという魚醤由来のものであり、タイ料理が合わないという人はだいたいこのナンプラーの味が苦手に感じるからである。
ワタシもときおりタイカレーを作るのだが、すっぱみと臭みが苦手のため、レモングラスとナンプラーは控えめに使っている。本格的にレモングラスとナンプラーを多用すると、一皿で飽きてきて残った分を食べるのが辛くなるのだ。
さて、このタイカレー(グリーン・レッド・イエローとも)はそれぞれのカレーペーストを使う。というか、使わざる得ない。
ワタシはこのタイカレーをタイカレーペーストなしでいちから作ろうとしたことがある。しかし、日本では入手しづらい材料ばかりでどうやって作ろうか考えていたが、とあるサイトでタイ現地でもタイカレーを作るときはタイカレーペーストを使っている。タイカレーペーストを使わないでタイカレー作るとか、日本人が味噌汁を作るのに味噌を個人で大豆から作るか?というくらい無茶である。と書いていて、合点がいったので、素直にタイカレーペーストを使うことにしている。
タイカレー、あまり日本人向けではないが、カレーとはまた違う味わいなので、レトルトでも良いので食してみて欲しい。(なお、エビが入っているのでアレルギー持ちの方は注意してほしい。)