カレーの定義とか
みんな大好きカレーライス。と言い切ってもいいくらい日本ではカレーが普及している。
誰しもが知っているバーモントカレーなどのおうちカレーに始まり、ココイチカレー、本場インドカレーから、異色のスパイスカレーなど。ラーメンに次ぐ国民食はカレーと言い切って良いと思う。
が、世界的にはカレーが国民食になっているのは珍しいのである。カレーが普及しているのはインドかその周辺国、そして日本くらいである。
いや、タイカレーとかあるじゃん、という指摘をいただくかもしれないが、あれはタイ料理でゲーンという別料理で、なんかカレーっぽいからタイカレーと言われているのである。他にも欧風カレーとかも、ヨーロッパにそんなカレーはなく、日本のホテルでヨーロッパをイメージしたカレーを作ったのが始まりである。
上記のようにカレーのことを調べていくとそもそもカレーとは何ぞや、と定義があやふやになってくるのである。
ワタシは6年前から様々なカレーを作っており、インドカレーから最近知られるようになってきた大阪スパイスカレー、スリランカ、ベンガル、タイなどのカレー(と称されるスパイス煮込み料理)を作ってきたが、作っているうちに日頃食べているカレー(ジャパニーズカレー)と各国にあるカレーはずいぶんと違うものだと感じるようになった。
そう、ジャパニーズカレーってかなり独自色のあるカレーなのである。
そもそも、である。カレーという言葉自体定義があいまいなのである。
そんなアホな、と思われるかもしれないが、元々インドにカレーという料理がないのである。もともとインドがイギリス統治下にあった時代にインドの様々なスパイスの煮込み料理をカリ(タミール語でスープの具)としてイギリス人が世界に広めたからである。
(現在はインドでも海外の観光客にわかりやすいように料理店でcurryと書いてるし、インド人にカレーといっても通じる)
そのためカレーとは、スパイス(主にカレー粉)を使った煮込み料理をカレーと定義することになり、そう定義するとずいぶんとカレーというものはあいまいな存在かつ、自由度の高い料理なのだと思う。