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詩、あるいは詞

作者: 志賀飛介

僕の中にみんなはいない

僕の中には誰もいない

僕の中には僕しかいない

僕はそうして一人になった


僕の中にみんなはいないから

みんなの中にも僕はいないと思ってた

だから名前を呼ばれたとき

僕はとても驚いてしまった


一人にならなくちゃ 孤独にならなくちゃ

どうしてそう思うようになったのか 

今となってはもう分かんなくなった


いつまでそうやって一人でいるの

いつまでそうやって孤独でいるの

いつまでも一人ではいられないのに

一体いつまで一人になろうとするの


僕の中に芽生えたものを

夢と呼ぶのは恥ずかしくて

誰にも言わないままでいたら

みんなの夢も知らないまま


みんなは何してる? それだけのことが難しくて

ずっと黙ったままでいたから

何も分からないまま一人になってた


いつまでそうやって一人でいるの

いつまでそうやって孤独でいるの

今でも一人じゃ生きられないのに

一体いつまで孤独であろうとするの


ねえ難しく考えないでいいんじゃない?

言いたくないことは無理に言わなくていいんじゃない?

立ち入り禁止も珍しくはない

きっと多少の秘密があったって今の関係は変わらない

その目の前にあるでっかい壁はたぶん僕が建てたもの

僕が遠ざけたの


僕の中にもきっとみんながいる

寂しいってことはそういうことだ

きっと僕が思うより僕は孤独じゃない

みんなの名前を今でもずっと覚えてるから


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