表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/64

第38話 伴出、気にしない

「サワキちゃん。ミー個人としては感謝しているヨ」

 コンデイトの宿屋にてサワキとルーシー、セイカは話をしていた。

 救助をしているうちにとっくに日は登って、あれこれ処理をしているうちにまた夜となった。

 セルディー家の面々は館に帰り、ラストファイターの二人ももう休んでいる。

「セルディーはそうでもないようだけどね」

 ケケケと笑うサワキ。

「それについては理解を願いたい。実際に責任を問うような真似はしないようにミーが動くヨ」

「セイカさん、どうしてボク達があんな扱いを受けなきゃいけなかったんですかにゃ」

 ルーシーはずっとぷりぷりしていた。

「蜂の巣をつついて結果を出せなきゃ世の中こうなんだよ」

「でもヨモギ夫人は自分だっていいように操られていましたにゃ」

「大人は自分を棚上げできる隙と立場があれば堂々と棚上げするの。相手を封殺しつつね。まあ、ヨモギ様はまだ子供だけど」

「変わって謝るヨ。申し訳なかった」

「やめてよセイカさん。ああは言ったけど別にヨモギ様を恨んじゃいないよ。あの人は自分の立場を守るためにあんな態度をとったんじゃない、立場上ああ言うしかなかっただけだ」

「ぶーぶー、納得できませんにゃ」

「過去にあのヴィクトリアが許可なく使われたんだろうというのはブラフだったが、当たっていたんだな」

「······ああ。だが、当時のセルディーには」

「ああ。ヨモギ様はいなかったんだろ?」

「あれ? なのにあの人あんなに動揺してたんですかにゃ?」

「セルディー当主としての自覚だよ。自分と本来は無関係な過去の出来事についても責任を負っているんだ。オレ達への態度もそういうことだよ」

「はー、そう考えるとえらいもんですにゃね。あの歳でそこまでするんですにゃね」

「だから怒ってないの。イヤだなとは思ってるけどね」

「······ヴィクトリアはコンデイトの防衛のために使われたんダヨ。それはあの塔にあるとされるある物を守るためのネ」

「あいつらが言っていたメモリーだとかいうやつかな?」

「そう。古代の、勇者がいた時代の記憶を残したものダヨ。その中には今はもう封印された技術が残されているとされているんダ」

「どうやらこの世界はそれを巡って小競り合いが今も続いてるようだな」

「そうダヨ。ただ、以前よりはマシになったんだ。現国王のおかげでね」

「強い統治者によってまとまりはしたのか」

「あ、これ今回も不人気回確定ですにゃ。世界設定とかのクッソつまんねぇ話ばっかしてますにゃ」


 サワキ達が世界設定とかのクッソつまんねぇ話ばっかりしているとドアがノックされる音が聞こえた。

 ルーシーとセイカは少しだけ身構えたが、サワキはだらりと座ったままだ。

「どうぞ、開いてますよ」

 サワキの声の後入ってくる人の方も見もせずサワキは声をかけた。

「あー、()()()で? それとも()()ですかな? おつきの者はなしで?」

 入ってきたのはフードを深くかぶった二人。

「まさか」

 セイカが少し動揺する。

「こんばんは」

「お邪魔します」

 フードの下から現れたのはピンクの髪。上品そうな顔立ちの双子。

「こんばんは、パトリック様、パトリシア様」

 サワキは少しだけ立ち、頭を深く下げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ