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第二十一話 伴出、気持ち悪い

「改めて自己紹介させてもらうね、僕はパトリック」

「私はパトリシア」

「彼らこそはセルディーの後継者、二人合わせて人呼んで『双生の修羅』サ」

 パトリックとパトリシア姉妹は二人ともストロベリーブロンドのまさに美少年と美少女であった。

 仕立てのいい服にスラリと長い手足、上品な装飾。それがセイカと並ぶと一層際立つのだ。

「ゲームのプロデューサーが自分自身をオリキャラとしてねじ込んできそうな名前だな」

「自分を大尉とか言ってフルアーマーガンダムに乗せて声まで吹き込んであれ最高に気持ち悪かったですにゃ」

「ちなみにパトリック様」

「なんだい?」

「ご年齢は?」

「13、だけど」

「ほう……」

「なにかあるんですかにゃ?」

「いや、ちょうどアレだな、と」

「アレ?」

「少年が光輝く年齢だな、と」

「え……」

「いやいや変な意味ではなく、決して変な意味ではなく」

「は、はぁ……」

「あのー、サワキ君に質問があるんですが」

「なに?」

「ニャーの一人称をボクにさせたり自分のことをサワキ君呼びさせるのってなにか意味があるんですかにゃ?」

「あー、それ? 今気になるの?」

「なんとなくですが、特別な意味がありそうで気になってますにゃ。そして今関係あることの気がしますにゃ」

「特別ってこともないけどさ」

「教えてくださいにゃ」

「んー、まぁいいけど。ほら、おまえってさ、胸ないじゃん」

「殺すぞ」

「それで、ショートヘアでさ、目付きも少し鋭いだろ?」

「まあ、ネコですから」

「見ようによってはショタっぽいじゃん。年下の美少年に君づけで呼ばれて慕われたいっていうか、ツンケンしながらもなつかれたいっていうか、そういうのカワイイじゃない? カワイイでしょ。つまりそういう属性あんだよ、俺」

「思った以上にキモチワルイ!!」

「そういうことだから変な意味はないんだよ」

「その理由が変な意味以外のなんだと言うんですかにゃ」

「いやいやただ単純に魅力的だな、と」

「パトリシアも同じ年齢なんだけど」

「あ、そっちはいいです。全然あのー、大丈夫です」

「パトリック様、今後理由なくサワキ君と二人きりになるのやめた方が懸命ですにゃ」

「そうするね……」


 弁明し続けるサワキを置いてセイカが話し出した。


「それで、どうしてお二人だけでこんなところに? なにがあったのデス?」

「ヨモギだよ、あの人のせいなんだ」

「秘密裏に放逐を? それならミー達サンジオー家に声をかけていただければ」

「違うのですセイカ、私達は自分の意思でここにいます」

「なんです?」

「ここで敵を待っていんだ」

「敵? シノファリオの兵ですかにゃ?」

「いや、どうも違いそうだぞ」

「お二人だけで相手をしなければならない敵がいると?」

「そうなのです。数がいれば勝てる相手ではありません。質がなにより大事な相手なのです」

「シノファリオがどこかからある兵器を手に入れてきたんだよ。それがコンデイトに向かうという情報が入ってきた」

「兵器? 国王軍が開発中とされる新兵器と関係が?」

「まったく別物らしいです」

「値百騎、一体で重騎士百人に匹敵する超兵器、人の形をしたそれは全身くまなく武器の塊」

「まさか……」

「そのまさかです」

「……鉄兵士(メタルストラデイオ)!!」

「間違いありません。シノファリオは高い技術を持っています。あの失われた技術を復活させたのでしょう」

「なぜそんなものを? 戦争でもしたいと?」

「違うと思う。でも、そんなものをコンデイトに入れるわけにはいかない」

「正面から堂々と攻めるつもりはないようです。ことが起こっても、おそらくはストラディオについて彼らはしらばっくれるつもりでしょう」

「ちょっと待って。お二人がわざわざここで迎え撃とうとしていたってことは、少なくともシノファリオの狙いはお二人さんじゃないわけ?」

「はい。おそらく」

「彼らの狙いは?」

「それは、あくまで僕達の予想なんだけど」

「おそらくですが」

()()()()()()()()()()()()だろう」

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