序章・-・-・-アヴァロン
プロローグ・-・-・-アヴァロン
意識が朦朧としている。
全身に痛みが走り、HPゲージはもう1ドットも残っていない。つまり、俺は死んだ。
異世界での死も、死だ。俺にとっての現実は此処なのだから。しかし、後悔はしていない。
彼女を守ることが出来たから。
彼女の笑顔を最後に見れたから。
どこからともなく笑いがこみ上げてきて、フッと小さく笑った。
目の前には、大きな鎌を持っているユニットがいる。
「死神」だ。
黒いローブに身を包み、身体は典型的な骸骨だ。
その筋肉のついていない腕で大きなかまを振り上げ、
俺の首に打ち下ろしてくる。
刹那、かすかな恐怖が襲ってきたが、受け入れるしかないと思い、されるがままに首を飛ばした。
「You are dead」
宣告文が浮かび上がり、その下に「OK」というボタンが用意されている。
このボタンを押すと、俺は死の世界へと旅立つこととなる。この世界での思い出を少し思い出し、迷ったが、従うことしか出来ないと思い出し、ボタンを押す。彼女のことが頭をよぎったが、もう遅い。
この世界、「アヴァロン」から俺は消えたのだ。
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