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【祝2000pv!】ケモミミ傭兵お仕事日記   作者: 広報部のK
【第三章】ケモミミ傭兵、次はロシアでお仕事です
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【エピローグ】ようやくふかふかのベットで寝れる......

「ふぁぁぁ......ねむ」

 帰りのBTRに揺られながら大きなあくびをする。

『完全に気が抜けたな』

「だって、一カ月以上にも及ぶ任務が終わったんだもん。疲れたよ。ふぁぁ......」

 もう一度大きなあくびをし、座席にもたれかかる。

『それと、あの二つについてはどう思う?』

「あの二つ?あぁ、消えたPMC3人組と機甲部隊のことね」

 PMC3人組。ライジェンス・ファクトリーにいたと言われたが、結局見当たらなかった。いまだに行方が不明。それとロシア機甲部隊。浄水場にいなかったし、いた雰囲気もなかった。

『協力関係を結んだイヴァンによると、送られた動画はフェイク。任務すらも偽物ってことが判明した』

「問題は結局どこに行ったってことだね。そしてあのPMC達。僕にグレポンぶっ放すだけでどっかに行ったし、工場にいると言われてガルーダさんも無駄に神経使ったのにいなかった......一体なんなんだ?」

 体を思いっきり伸ばし、シートに深く座り込む。

『それともう一つ。昔に行ったトラスト市でのことだ。確かあそこでは、アドラスの上層部以外が殺されたことがあったんだよな』

「そうだね。僕らの予想が間違ってなければ、口封じのために殺されたと思う。メカニクスさんがいたところでも同じことがあったしね」

 スマホを取り出し、財団のデータベースに分かった情報を次々と入れ込んでいく。これで元から複雑だった相互関係がさらに複雑になった。

「なんならテロも起こる可能性が出てきたし......国連に仕事全投できないかな?」

「流石に無理だな」

 横からバンパーが割り込んでくる。

「国連はそんなに簡単に動くことはない。そう易々と動いてくれれば俺らの仕事も減るもんだよ」

「まぁ、収入は減るけどね。それでの平和の方がいいけど」

 椅子に座り直して光くんの方を見つめる。そういや彼、トカルストでの仕事で僕のことを「師匠」じゃなくて「先輩」って言っていたことがあったよな......

『言い間違いじゃないか?』

「いや。声の感じもなんか違かった。何か引っ掛かるんだよな」

 あの時は援軍がいるかどうか聞いていた。もしいたらさっさと外に出て撤収するつもりだった。

「外になんかあったのか?」

 分からない。僕にはむず過ぎる問題だ。

「もう何が何だ......か......」

 度々襲いかかってくる睡魔を振り飛ばしていたが、とうとう限界に近づいてきた。

「もういいや......」

 帽子を深く被り、包帯に覆われた左目を気にかけながら意識を遠ざける。できれば次の任務までに完治して欲しいもんだ......




『――これで大丈夫だ......』

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