名前が決まると同時に聖地認定されました
昇華試験からあっという間に1週間。
社の建築も終わり、ドワーフやこれから来るであろう移住者向けの家が複数建築又は予定され、この街を拠点にする冒険者用の宿屋、店舗を想定した造りの建物、教会の基礎や冒険者組合の基礎も組まれた。
来た人に任せればいいと言っていたが、やはり職人達だ。区画を割り振るのに必要だからとサクッとやっていた。
この世界に来て17日程。私にこれといった変化はない。
土地としては変化し続けているのだが、意識を持つ私…魂と言えばいいのか。そちらに変化は無い。
新しいスキルが増えたり、既存のスキルが育ったりもしていない。
湖を龍達がほぼ独占している状態のため、森を拓いて新しい湖を作った。サイズは東京ドームの半分くらいか?
東京ドームとはなんだ?咄嗟に頭に思い浮かんだのだが…
そちらには養殖場が設けられる予定だ。
湖だけでは足りない可能性もあるので、道を整備し、海までの移動を簡単した。
整備と言っても、ドワーフ達が作業しやすいように、少し整地した程度だ。
ドワーフの数が増えた。一気に3倍だろうか?
おかげで作業効率が上がった。
鉱山で採掘するチーム、森を拓くチーム、街を整備するチーム、道を整備するチーム、作業道具を作り出すチームに分かれる。
エルフも移住者が集まった。世界樹が無いからか、人数は100名程度。しかし、近くにエルフの森はある為、手伝いに倍のエルフが来た。
農業用の区画を自分達で広げ、大半のスペースを使い、成長の早い物を多めに植える。
残りのスペースで若干時間のかかる作物を植える。
更に少し距離を開けて、家畜を飼育するスペースも整備し始めた。
そして、この地の名前が決まった。
聖地アスカ
私の呼び名をアスカとしたためだ。
呼び名の由来は、前世の地球、神の英語?とやらから
相変わらず主神様は温泉に浸かっている。
精霊王さんとリロさん、龍王の善さんも一緒だ。
聞いた感じ、話題は最近注目の人族の国に関してかな?
あの一角は、今誰も近付けないから、気軽に愚痴をこぼせるようだ。
日が傾き始めた。主神様達も仕事に戻った。
ドワーフやエルフは家や仮住まいに帰り食事。
水道の整備は最速で終わったので、各家に風呂とトイレは完備。
もうじき今日が終わる。明日は何かあるだろうか?
主人公…土地のアスカですが、名前の由来は地球、アースと神、しん という読みからです。
しん を英語?と誤認したのは、彼が前世の知識に付いてあやふやになっているからです。
音読み、訓読み、英語、記憶が曖昧でごっちゃになっているのです。