俺の話を聞いて欲しい
ただの導入です。
1話は後日投稿予定なのでお待ちください
1度は憧れたことがあるのではないだろうか。
異世界に転生や転移して、チート能力を授かったり、いつの間にか最強になってたり、ハーレム築いたり、好きな女の子一人と一生を添い遂げる。
なんてこと、憧れたことはあるだろう?
かくいう私も憧れていた。
何故過去形なのかって?それはね…
私が転生したのが人じゃないからさ。
人じゃなくても良いだろって?
確かに。剣や動物、亜人種とかね。それなら私も喜んだ。
だけどね、違うんだよ。
私が転生したのは土地。
何を言ってるのか分からないって顔をしているね。
でもね、本当なんだ。
ただの土地なんだ。
耕せば畑になる。
家を建て、人が集まれば村にも街にもなる。
そんな土地なんだ。
さて、そんな土地に転生してしまったのだが、慣れると楽しいことばかりだ。
例えば?そうだね…まぁ、なんだ…の、のぞきとか…な
ほ、他にもあるぞ!?
人の幸せを見ることが出来る。子が産まれ、成長し、旅立ち、帰ってくる。そして新たな命が産まれる。
私の上に出来ている国は、豊かで平和な国だ。
私のスキルの影響で土地は常に魔力が豊富。
そのおかげで作物は良く育ち、家畜達もその作物を食べ良く成長する。近くの鉱山からは色々な鉱石が取れている。掘っても尽きることが無いらしい。
時たまモンスターがやってくることもあるが、それを狩る騎士や冒険者もいる。
鉱石を求めて商人や鍛冶師
質のいい薬草を求めて薬師
美味しい食事を求めて食通達が
近くの湖に遊びに来る観光客
他にも、沢山の人が種族が多種多様な目的で訪れる。
そんな毎日を送っているのだ、楽しいに決まっているだろう?
そんなわけで、君達にその楽しさを分けてあげようと思ってね。
さぁ、ご覧あれ。土地に転生した私の思い出を