第一章エピローグ 第20話 雪解けの花は芽吹く
「……え?『エバンスチェーン』って、あの?それが私も使えるようになったってこと?」
「ああそうだ。先ほどの白い光は、体得したことを意味する。この力を使うにあたって心得ておくことがあってだな……」
「へ~そうなんだ。へぇ~。」
再びシエルたちがいる平野。
【ラグナロク】は立ち去り、のどかな雰囲気に包まれている中、フェリネスの力説が始まった。しかし、すっかり気が抜けたリケアはそれをあくび混じりに聞き流していた。
「見た目は全然変わらないねリケア。なんかこう『力がみなぎるー』みたいな感じある?」
「ん~……。どうだろう?あんまり実感ないかなぁ?」
自分の顔や体をあちこち触ってみるリケアだが、シエルの言う通り体の内外ともに特に変化は見当たらない。不思議そうに首をかしげるリケアの前に、リッツが顔をズイッと差し出してきた。
「んじゃ試しに俺を殴ってみろよ?」
「えぇ!?やだよ急にそんな。何かあったら危ないでしょ?」
「いいじゃねぇか。いつもお前のへなちょこパンチ受けてんだからヘーキだよ。ちょっと強くなったって変わりゃしねぇって。」
「あ、そう?じゃ遠慮なく。」
次の瞬間、鈍い音とともにリッツが地面と水平にぶっ飛んでいった。
「おげえぇぇぇ!!」
「うわー!リッツー!!」
「……リッツおもしろい。」
遥か遠くに転がるリッツをシエルとユグリシアが拾いに向かった。
「ええ!?なにこれ!?私全然力入れてなかったよ!?」
「……ステータスが大幅に飛躍していると言っただろう?最初のうちは体に馴染まず力加減ができないから気をつけた方がいいぞ。」
「……さ、先に言ってよフェリ兄……」
冗談のつもりで軽く殴ったはずの拳は、ご覧の威力を見せた。信じられないといった様子でワタワタするリケアの元に、シエルたちが戻ってきた。
「リケアすごいよ!めちゃくちゃ強くなってんじゃん!」
「魔力測定をしていないから断定はできんが、少なくともAランク程にはなっているはずだ。」
「……さ、先に言えっての……」
顔面が腫れ上がったリッツは力なく倒れ込んだ。良い例というか自業自得というか、リッツのおかげでリケアが覚醒したと証明ができたことになる。
「……す、すごい……。私、こんなに強くなっちゃっていいのかな……?」
困惑気味に話すリケアの言うことはもっともだ。戸惑いをみせるリケアの手を、ナッキがそっと優しく握った。
「この力は聖女様からいただいたご加護なのだと、お母様は言っていたわ。わたしたちは魔法書庫を守護するために必要な力だと思っているのよ。」
「そっか……。」
微笑むナッキに対して、リケアは何か言いたそうに顔を伏せる。
「どうしたのリケア?悩み事かしら?」
「……それって、私も絶対に神殿騎士団に入らなきゃダメってことなのかな……?」
思いを口にするリケア。その内容にフェリネスたちきょうだいは、雷に打たれたように驚愕した。
「そ、そんな馬鹿な……!我々の騎士団に入るのが夢じゃなかったのかリケア……!?」
「えっ!?オレらんトコ来てくれねェのかリケア!?」
「そうなの!?ウソでしょリケア!?」
まさかの展開に、三人はこの世の終わりのような表情で抱きついてきた。
「うるっさ……。あー違う違う。変な言い方してゴメンね。そういうことじゃないから。」
「あらあら。みんな落ち着いて?リケアの話を聞いてあげましょ?」
ナッキに諭され、取り乱していた三人はおとなしくなり、リケアをジッと見つめて話を聞く。
「ありがとナッキ姉。……えっと、私にとっての神殿騎士団は、憧れの存在だよ。それは今も昔も変わらない。すごく誇りに思うよ。」
冒頭からこれ以上ない褒め言葉が飛び出し、三人が同時に無言のままガッツポーズを決める。静かに盛り上がるきょうだいたちを無視してリケアは話を続けた。
「でもね、私気づいた事があるんだ。学校に行くようになって、冒険者として色んな場所に行ってみたりして……。私の夢って、他にもあるんだなって思ったの。」
「あら、素敵じゃない。将来の夢を色々思い描くのは大切なことだわ。それはもう決まったのかしら?」
「ううん、まだ決まってないんだ。同じ騎士団でも【ホーリーレイズ】に憧れて目指そうともしたし、シエルのとこの騎士団にも誘われたことあるんだよ?」
シエルの方を向き、リケアは得意そうに笑ってみせた。
「へー、そうなんだ。……えっ!?そうなの!?」
「なんでお前がそれを知らねぇんだよ。」
そんなの初耳だよと驚くシエルと、他のところになんか行かないでと懇願するフェリネスたち。
騒がしくなった場は、ナッキが杖で地面を叩く凄まじい音で再び静まりかえった。
「デュロエルフ族は神殿騎士団に入らなきゃいけないって言うなら、私は別にそれでいいと思ってる。でもそうじゃないなら、私の夢を探してみても、いいかな……?」
照れながら話すリケアだが、ナッキを見るその目は意思が固そうだ。
少し臆病で引っ込み思案だった妹の成長が見られたナッキは、とても嬉しそうに微笑む。
「そうねぇ。【オーディン】の団長はフェリネスだから、彼の判断に委ねることになるわね?」
「……はぁ……。な、なんて可愛いらしいんだ……」
ナッキの隣にいるフェリネスがふやけた声をもらす。彼もまた妹の成長を喜んでおり、その姿を記録しようと、映写魔法で必死にリケアを録りまくっている。そのだらしない顔は、とても家督を継ぐ長男とは思えない程だ。
「フェリネス?真面目な話よ?」
「うぐっ……!わ、分かっている……。」
話が進まないと、見かねたナッキが笑顔のまま杖でフェリネスの脇腹を突いた。思ったより威力があったらしく、フェリネスは唸り声をあげてうずくまる。
「それで?団長さんの答えはどうなのかしら?」
「……そ、そうだな。そもそも【オーディン】に入らなければいけない、というしきたりなどないんだ。」
「え?そうなの?」
「ああ。私たちもリケアと同じで、皆それぞれ思い描いた夢に向かっただけのことだ。リケアはリケアの夢に向かっていってくれればそれでいい。」
優しい表情でそう語るフェリネスだが、脇腹を痛そうに押さえ、体がくの字に曲がっている。面白い態勢をしている兄の言葉を聞いたリケアは、表情がパッと明るくなった。
「じゃあ……私はやっぱり【カーバンクル】がいい!今はみんなと一緒に冒険して、私の夢を探していきたい!」
自分の夢を探すために、リケアが選んだ道は冒険者。
「へへー。みんなビックリした?」
「してないよ?リケアならそう言うと思ったもん。」
「ま、当然だよな。」
シエルとリッツ、そしてリケアは息の合ったタイミングでハイタッチを揃って決めた。
「……そういう事でいいかな、団長さん?」
「あぁ。それで構わないさ。リケアが思う自由な道だ。迷わずにしっかり歩いていくんだぞ?」
「うん。ありが……」
「ただし!お前の恋人の審査は私が厳しくするからな!そこは譲らんぞ!」
「それは今言う話じゃない!」
リケアに抱きついてもらえるチャンスを自らフイにしてしまったフェリネス。余計な事を言った彼は地面と水平にぶっ飛ばされた。
「だははははっ!!」
「……あーもう!感動ぶち壊しだよ……。」
シエルとリッツが腹を抱えて爆笑している。
向こうでの方で転がっているフェリネスを見ながらリケアはため息をつくが、その表情は晴れやかなものだった。
───────────────
「……ふぅ、やれやれ。ミオ並みの腕力だな。これは先が楽しみだ……。」
ぶっ飛ばされたフェリネスが驚きと嬉しさが混ざったような表情で呟き、服の汚れを払いながら立ち上がる。すると彼の元にナッキが歩いてきた。
「……そう。ええわかったわ。ありがとう。」
ナッキは誰かと魔法通信で話をしていたようだ。それが終わり、彼女は少し困った顔をフェリネスに向ける。
「どうしたナッキ?何か悪い報せのようだな?」
「ガルフィドからよ。【クイーンガーディアン】が動いたみたいだわ。今は【ラグナロク】を追っているんですって。」
「魔法書庫を襲撃されたんだ。当然そうなるな。『法の番人』が自ら出向いてくる時点で事の大きさは明白だ。聖王都としても、もはや見過ごせないところまできたのだろう。」
【ラグナロク】が襲撃してきた動機はユグリシアを追ってのことらしいが、真意は分かっていない。彼らに関しては【ホーリーレイズ】が対処することになるものの、それに関してナッキはひとつの懸念を口にした。
「それでね、わたしたちは後で全員揃って事情聴取らしいけど、フレイアさんがあの子に興味を持っちゃったみたいなのよ。」
「……ユグリシアか。さて、どう説明したものか……。」
「リケアの『訓練』もあることだし、わたしは黙っていた方がいいと思うわ。あなたはどう思う?」
「……そうだな……」
フェリネスとナッキは心配そうな表情でシエルたちを見つめる。ユグリシアと、彼女に関わる三人の若者たちに新たな脅威が迫ろうとしている。そんな事など知る由もない彼らは、仲良く談笑していた。
───────────────
「……はい。ということで、リケアはしばらくの間、お家に残ることになりましたー。」
「んどういうことだよ!?」
「話が突然すぎる!」
戻ってきたナッキが両手をポンと叩き、にこやかな顔で脈絡のない話をしはじめた。それを聞いたシエルとリッツが勢いよくズッコケる。
「え~ちょっと話が違うよナッキ姉……。ハッ!まさかバカ兄の企み?」
「違う違う。私を蔑むような目で見ないでくれ。」
【カーバンクル】から白い目で見られるフェリネスは即座に否定する。どういう理由かはトールディとミオネイルが代わりに説明してくれた。
「リケアは今から『エバンスチェーン』の訓練をしなきゃならねェんだよ。」
「訓練……?」
「ほら、私やトールが100歳くらいの時にやってたやつだよ。リケアも見てたでしょ?」
「……うげ!あれを私もやるの……?」
二人の話によると、どうやらリケアが得た覚醒能力に慣れるための訓練をしなければならないらしい。リケアの嫌そうな表情からも分かるように、その訓練は相当ハードなもののようだ。
しかしこれはデュロエルフ族なら必ずしなくてはならない事だと、フェリネスとナッキも説明に加わった。
「いきなり強い力が備わっても、意識的にコントロールできなければ意味がない。友達を傷つけてしまう危険もあるからな。」
「そうねぇ。こればかりは仕方のない事だから、大目にみてちょうだい?」
「えぇ~……?」
説明を受けたリケアは、あからさまに面倒くさそうな顔で友達に助けを求める。
「友達を傷つけちゃうかもしれないけど、シエルとリッツはそれでも別にいいよね?ね?」
「ダメに決まってんだろうが。」
「うん。絶対ダメ。」
「う……。ユ、ユグリシアは大丈夫だよね……?」
「……だーめ。」
そんな希望など当然通るはずもなく、キッパリと反対されたリケアは観念したようにガックリとうなだれた。
「うぅ~……。わかったよぉ。それで、どのくらい時間かかるの?」
「そうねぇ。普通は2、30年はかかるけど、リケアはもう基礎的なところはできてるから……1ヶ月もあれば大丈夫かしら?」
「い、1ヶ月!?いやちょっと学校行けないじゃん!」
冬休みが終わるまであと10日ほど。数日で済むと楽観していたリケアは、思いもよらない期間を聞かされ悲鳴をあげる。
すると、そう言うだろうと思っていたフェリネスが、「問題はない」と得意げな顔でリケアの肩に手をあてた。
「少なくともそれが最短だ。だが心配するなリケア!新学期までには間に合うよう私たちが、いや私が全力で協力するぞ!」
「あ!ずりィぞフェリ兄!オレたちも手伝うぜ!?」
「一人占めはよくないよフェリ兄!」
「あらあら。困ったわねー。」
リケアを囲んできょうだいたちが楽しそうに笑顔で騒ぎはじめる。それを眺めるシエルたちも表情がほころんだ。
「また始まったぜ。よく飽きねぇもんだな。」
「いい家族だねリケア。今のうちにしっかり甘えといたら?」
「今もう全力で甘えられてるんだけど……。」
二人にからかわれたリケアも、手に終えないといった感じの苦笑いで応えた。
「……さぁて。んじゃ俺たちも帰るか?」
「そうだね。みんなの邪魔しちゃ悪いし。」
「お前まだ学校の課題残ってんだろうが。呑気にしてる場合じゃねぇぞ?」
「あー!ヤッバい忘れてた!」
リッツから現実を突きつけられ、本気で忘れていたシエルが大声をあげる。
残りの日数では終わるかどうか分からないうえ、加えてこれから家に帰らなければならないので、三日ほど時間を無駄に費やしてしまう。
「……あの~、リッツさん……?」
「言っとくが俺は手伝わねぇぞ?」
「……ユグリシアさん……?」
「……だめー。」
膨大な量の課題を残してしまっているシエルは、心友のリッツとユグリシアにも冷たく突き放され、絶望にうちひしがれる。
「なにか急ぎの様子だな。良ければ私がガルトリーまで魔法で送ってやろう。」
「え!?いいのフェリネスさん!?助かりますー!」
10日あればなんとかなるかもしれない。助けを申し出たフェリネスにシエルは泣きながら抱きついた。
「構わんさ。だが魔法書庫はしばらく使用できないだろう。迷子の件はまた今度になってしまうな。」
「それは……ゆっくり探すから大丈夫だよ。ありがとうフェリネスさん。」
結局、当初の目的であるユグリシアの身元は分からず終いになった。それでもシエルとユグリシア本人もあまり気にしていないようだ。
「そうか……。君たちのおかげで私たちは家族の絆を取り戻すことができた。改めて礼を言わせてもらおう。本当にありがとう。」
感謝の言葉を伝えるフェリネスからは笑みがこぼれた。
複数の人を魔法で転送させる場合は魔法陣が必要となるため、シエルたちは少し離れた場所へ移動することになった。そこへリケアがシエルたちの後ろから飛びついてきた。
「私からも!みんな、ありがとう!」
「へっ、気にすんなよ。ダチなんだから当たりめぇだろ?それよか訓練サボんなよ!」
「また学校で会おうねリケア!待ってるよ!」
「うん!」
リケアの弾けるような笑顔に、シエルとリッツも笑顔で返した。そして……
「……リケア、またね。」
ユグリシアがリケアの前にそっと手を差しのべる。リケアは少し照れながらユグリシアの手を握りしめた。
「うん。またね、ユグ!」
新しくできた友達の名を、親しみを込めて愛称で呼んであげた。
ユグリシアは一瞬驚いた表情をしたが、リケアの笑顔につられてほんの少しだけ、嬉しそうに顔をほころばせた。
シエルたち三人の姿は魔法陣の光に包まれる。そしてフェリネスの転送魔法が発動し、北の方角にあるガルトリーへ送られていった。
これは後日談だが、別れ際に見せたリケアの笑顔がフェリネスに激しい動揺を誘い、転送先がズレてしまったらしい。着いた先はガルトリーの近くに流れる川。
ユグリシアは空中に浮いて難を逃れたが、シエルとリッツは川に叩き落とされた。そのせいでシエルは風邪をひき、三日間寝込んでしまったとか……。
そんな面白いオチがついているとは知りもしないフェリネスは、雪が降る空を眺め白い息をフーッと吐く。
「……いい子たちじゃない。ねえフェリネス?」
「ああ。そうだな……。」
隣にいるナッキが声をかけてきたが、フェリネスは空を眺めたまま返事をする。憂慮することが多くあり、彼は想いを巡らせていた。
「それにしても、あの子たちを帰して良かったの?本当ならあの子たちも事情聴取を受けなきゃいけないハズだけど?」
「いや、これでいいんだ。彼らにはリケアの命を救ってくれた恩がある。私たちはそれに応えてやるべきだと思ってな。」
「そう言うと思ったわ。それが団長さんの考えってことなのね?」
「何か異論があれば聞くぞ?」
「いいえ、わたしも賛成よ。ただ、少し前と言うことが真逆だなって思ったの。」
「フフッ、そうだったな……。」
思い返せば不思議な一日だったと、二人は顔を見合わせて静かに笑う。
するとナッキがふと何かを思い出し、話題を変えた。
「そういえば、リケアが帰ってくる前に魔法ギルドから仕事の依頼がきてるってガルフィドが言ってたのよ。それをわたしが受けようと思っているんだけど、いいかしら?」
「書庫の修復が終わるまでは【ホーリーレイズ】も駐在しているから手は足りている。別に構わないが、一体なんの依頼だ?」
「それはね……」
「ねえー!フェリ兄!ナッキ姉!何してるのー!?もう行くよー!」
と、そこへ二人を呼ぶ声が聞こえた。リケアが向こうから大きく手を振っている。話を遮られたナッキは仕方ないといった表情で肩をすくめた。
「行きましょうか。また後で話すわね?」
フェリネスとナッキが戻ってきたところに、待ちくたびれた様子のリケアが駆け寄った。
「遅いよ二人とも。何してたの?」
「素敵なお友達ねーって、お話してたのよ?」
「へへー!そうでしょ?それよりお腹すいたよ。早く家帰ってご飯食べようよ!」
「……ああ。そうしよう。」
『家に帰る』。リケアが言ってくれた何気ない言葉が、フェリネスにはとても新鮮なように聞こえ、彼は嬉しそうに明るい声で応えた。
神殿に向かうきょうだいたち。元気に先頭を歩くリケアがふと立ち止まり、後ろを振り返る。
「……あ、そうだ。みんなにまだ言ってなかったね?」
「……?」
リケアは大きく深呼吸をする。そして、
「みんな、ただいま……!!」
故郷へ、そして我が家へ帰ってきたことを、リケアはとびきりの笑顔で家族に伝えた。
──おかえりなさい──
セイントロード領からフェンリルロード領にかけて、大地は雪に覆われ、寒空が空気を凍てつかせている。
しかしそれもあと数日の話。雪の中からは、春の到来を告げる花の蕾が力強く顔を出していた。
やがて暖かい風と気候とともに、大地には色鮮やかな花が咲くことだろう。
季節は巡り、新しい物語が始まろうとしていた────
どうも。雫月です。
第一章エピローグの後編、20話目となりました。
おかげさまで、無事一章を完結することができました!
これもここまで読んでくださった方々のおかげ、としか言い様がありません。
本当にありがとうございます!
そして、第二章もただいま執筆中です。
相変わらずモタモタしてますが、これからもご覧いただけたら幸いです。
次回、第二章『魔法学園の日常編』もどうぞお楽しみに。




