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後の気持ちの整理のための記録

作者: 丸太

今日とてもとても重大な事実が判明した

悪いことだ

ここに書くようなことではないが後で気持ちの整理をするために今の気持ちを忘れないために書いておく

いろんな不運が重なって気づいたときには取り返しがつかないことになっていた

本人は事態の深刻さが分かってないのか分かっててそういているのか意外と落ち着いていた

まだ具体的な今後を知らないのかもしれない

俺が一番落ち込んでいるので周囲から何度か注意された

あまり暗くなるのも本人も望まないのだろうか

今思えば兆候はあった

今年に入って目に見えて調子が悪そうにしていたが本人もいい年なのでそんなものかと周囲も含め問題視していなかった

それが秋ごろには以前の面影はなくやせ細り、無気力になり、あれだけ没頭していた趣味も投げ出して、一日中ぼーっとテレビを見てるような状態になってしまっていた。

それでもまだ一時的なものだと思っていたら、本人に無視できないくらい異常が出てきて、いろいろあり、去年の11月の終わりに大変なことになっている可能性を指摘され、すぐに原因究明となればよかったのだが、あいにくコロナのなんやかんや、年跨ぎのなんやかんやで今日まで引き延ばしてしまって、今日発覚した事実ではもう手の施しようがないという状況になってしまっていた。

現状から逆算してもし7か月前に発覚していたらまだやりようがあったろうか。

しかし今から7か月前はせいぜいがあまり食欲が無いくらいの状態で、それでも食べるものは人並みに食べていたし、連休となれば外泊するほど活発で、周囲からそこまで問題視されなかったのも無理はない

本人のフィジカルの強さが裏目にでていた。


確率的に考えて常識的に考えてまずありえないということが余りにも重なりすぎている

それでも日本全体で考えたらありふれた一例であることは否定できない

自分だけは特別とまではいかなくとも、そこまで不幸が重なる訳がないと考えるのは当たり前だ。

でも実際には0・0001パーセントでも可能性があれば、実際にはどこかの誰かがそうなっているだろうし、それが自分じゃない保証なんてどこにもない。

今まで他人事に考えてきたあらゆることが急に、自分の周囲に降り注ぐと、まるで現実離れしてしまってうまく考えをまとめられない。

でもとても悲しいことになるのはわかったこういう運命めいた不幸の連鎖は「なんで」「どうして」なんて全く意味ない。

そんなことを考えているけど、結局これも現実逃避で俺も事実を受け止められないようだ

明日から生活は一変して今までとは全く違った毎日になる

生活の一変なんてどうでもいい

ただ悲しい

後悔ばかり出てくる。

そこから逃げるために別のことを考えてしばらくすると逃げずに事実と向き合わなければいけないと思うのだが結局また別の考えに無意識にスライドしてしまう

俺はまだ受け止めきれない

混乱している。

混乱して今何をすればいいのか全く分からない

残されたわずかな時間で何をすればいいのか

せめて今後に今を振り返って後悔しないように行動したい。

どうして、なんで、ばかり頭をぐるぐるしている

このままじゃだめだもっとこれからのことを考えないと

運命は確かに存在する

不幸が連鎖して取り返しのつかないことになることもある

そこに「どうして」も「なんで」もない。

そういうもんだと受け入れるしかない。

いい加減あきらめて、受け入れて、一歩を踏み出そう

これ以上後悔しないように

でも今日は泣かせてください


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