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プロローグ
怪人・・・今では地球上何処でも現れる『個人型災害』である。
歴史上最初に現れた怪人は、西暦2000年に開催された、世界平和サミット首脳会議中に現れ、大立回りした通称『Mー01ブラックX』コイツが全ての発端だった
何の脈略も無く『発生』し、衝動的に破壊と殺戮を撒き散らして前触れも無く『消失』する。
近代兵器も効果が薄く大抵の怪人はアンチマテリアルライフルですら弾く、正に人類の天敵
軍事大国アメリカも対怪人部隊を編成し対抗戦を行うも結果は大敗、人類もこれ迄かと言う所で出現したのがそう、『ヒーロー』英雄的な『何か』だった
各国の政府がこぞってコンタクトを取ろうとするも結果は『否』コネクションが成立すれば対象のヒーローは弱体化し以降は一般市民と変わらず、更に弱体化したヒーローの活動範囲では怪人発生が頻繁する為にヒーロー保護法が成立する程、対抗手段の無い人類は苦肉の策を選択するのである。
ヒーローの出現により『怪人』における被害が減少していく中で平穏を取り戻しつつある人類に激震が走る。
其がアンチヒーロー、怪人ゼンラーの出現であった