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私は細い木の棒の杖を持たされながら歩いていく。
「あつーい」
「やーお困りかい?」
「あなたは?」
「僕はただの通行人さ」
「通行人?ごめんそれってなんだっけ?」
「これはこれは困ったお嬢ちゃんだ、私の洒落も効かないななんて困りもんだ」
「えっと?」
「私はシルフィードというよ」
「シルフィードさん?」
「そうさ、ほんとは名のるのは趣味じゃないんだがね」
「そのとっても暑くて、困ってるの」
「話を聞かない子だ、まーいいんだがね」
水を渡された。
「ありがとう、とってもおいしい」
「あはは実は僕もこれが最後の水だったんだよ」
「え?嘘!ごめんなさい私」
「なになにあやまらなくてもいいよ、君の持っているそれでなんとかなるかもしれない」
「それって?」
「その持ってる杖のことさ」
「あーこれかーでも私使い方知らないの」
「それは困ったねーでも大丈夫さ」
「え?」
「いいかい水よでてこいっておまじないをかけるんだ」
「おまじない?」
「そうだね簡単に言えば、思う気持ちさ」
「わかったやってみる」
水よー水よーでてこーい
「おおいい感じだ、オーラがでているよ」
水よー水よーでてきてくださーい
「よしおっけいだもう大丈夫だと思う、杖を振ってごらん」
「はい!えいえいえい!」
すると水たまりがあたり一面にできた
「すごいじゃないか、やはりやればできる子だったか」
「私はそんなんじゃないです、ただ教えてくれてありがとう」
「いやいや大したことじゃない、互いに助かってよかった」
「それじゃ僕はここら辺でいくよ」
「ええさようなら、またいつか会えるといいですね」
「ああ、私もそうおもうよ」
私はまた遺跡の中へとどんどん入ってい行く