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変化しゆく言葉に関しての考察

作者: 口崎岳直治

 先日、とある小説を読ませていただいて、その言葉が出来上がった当時はそういう意図ではなかったという使われ方をされていて、その件に関して『間違っていますよ』と、意見を具申しました。

 が、その方はご自分で調べて、『確かにその言葉の本来の意味は真逆であった』ということを認識した上で、その方が親しんできた書物などでは、その真逆である使われ方をされていたということで、その方の作品上では、そういう使い方でいくことを宣言されました。

 初めに『違っていますよ』という上からの目線で言った私が、今更こんなことを思うのは恥ずかしいことだとわかった上で、私はその方の考え方、意見、作品に対する姿勢を、全面的に支持させていただきます。


 あえて、実際にどの語句に関してのこととは記さないのは、先方に迷惑がかかるかもしれないと愚考したというものと、このことだけでなく、全般的な考え方として捉えたからでもあります。


 よく、誤用とされる言葉に『情けは人の為ならず』という言葉があげられます。

 本来の意味は、人には情けを持って接し、情けをかけていきましょう。いずれそれはまわりまわって帰ってきます。自分の為なんですよ。という意味です。

 が、今現在、本来の誤用である『人に情けをかけるのはその人のためにならない』という意味の方が一般的になってしまっています。

 これは、言葉の変化といったことと言っていいかと思います。


 知らずに使うことと、解っていて、それでも表現上、それが情景を描写するのに、行為を描写するのに適しているから使用する。それは全く違うことだと思います。


 本来とは違うが、自分はこう使う。と、宣言された件の方には、私は蒙を啓かれました。

 本人に伝わるかどうかはわかりませんが、その方に、多大な感謝と、言葉とはその時代によって変化しゆくものだというものを、実体験した感動を、エッセイという不慣れな形で上げさせていただきました。


 うん、ぶっちゃけ、その人の話、すごく気に入ってて、好きで、だからこまけーとこが気になって、違ってるよって言ったら、それでいくという姿勢を見せられて、感動して、こんな駄文を書いちゃったってことなんだわ。


 作品にパワーがある。それが一番大事なことなんだと改めて思いました。

 こんな場を設けてくれた、運営の方々に対する感謝と、件の作者様に対する感謝と、そして、その方の考え方をそうなるようにしてくださった、その方を取り巻く環境に感謝します。


 エッセイにもなってないよ。という突っ込みもあるかもしれません。

 ですが、この感動を誰かにしって欲しかったのです。

 お目汚し、失礼しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 新着の短編小説欄で見掛けて読ませて頂きました。 時代と共に言葉も変化していきますが、ご指摘されている内容は頭の痛い問題でもあります。 葛城も読ませて頂いた作品の誤字・脱字・衍字・誤用等を指…
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