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白いツバサ Fake imitations  作者: どら焼き☆い
第一章 始まりもせず、終わりもせず
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第一章 第三話 「この世界についてと、もう一つの主人公たちを自己紹介」

勇者が再び世界を救うまで、あと一週間


 昨日の一件から一日目の朝になった。

今日は僕と音海さんの二人だけで事に当たる、まあ協調性ないからねみんな…・。

今日は学園とこの世界の説明、それと個人的に紹介したい人を紹介しよう。

さっそくベルさんと紫姫さんを携帯で呼び出した。


「今日は、あなた達だけ?」

「まあいいわで、今日はどんなびっくりどっきりを見せてくれるのかしら?」

 警戒されてるっていうかまあ昨日の今日で当然なんだけど。

「えーっと、今日は私達二人だけなので別にネタとかには走らないデスヨ……・前半は」

「……二人とも目を合わせていないじゃない」

 そういった流れで、まず科学と魔法の世界を表す場所、斑鳩いかるが市に行くことにした。


「まずこの斑鳩市は日本本島の東京近くにある離島なんだけど、10年前までは火山活動が終わってもすぐ人は住めないだろうといわれてたけど世界が変わって最近、技術の進歩で開発されてきた島なんです」

「それは私もしってるわその話を聞いて来たもん、人がいなかったからね」

「世界が統合したくらいでこんなに早く発展するなんて思わなかったけどね」

 彼女ら二人が来たのは5年前だから知ってるのは当然だろうな。

「でもこの5年間で世界がさらに様変わりしたんです」

「まずこの世界の「明るい部分」は、あれです」


 着いたのは斑鳩市の公共交通機関で沢山の人が一度に見れる駅だ。

そこにいたのは、魔法の力で飛ぶ車・エンジン付き箒で飛ぶ人・空間からとりだした合成たんぱくを食べる人・携帯端末から水鏡を出しておしゃべりするギャル。

球体状の市庁舎・地下からでてそのまま飛ぶ軍の施設、コンクリートとレンガ造りの家が並び。

そして明らかに凶悪そうな見た目をしたオークとキャッチボールをして公園で楽しそうに笑う親子。

この世界ではエルフやスライム・ドラゴンなどと共存し気にしない人は割りと多い、こんな無茶苦茶な世界だからだろうか、それもあるかもしれない。


「驚いたわね、科学と魔法だけであの性欲と暴力の権化のオークが……」

「科学と魔法で性欲をちょっと強いだけにした希望者だけね、でもやっぱり助けあわないとこっちが絶滅するからね」

 次に移動したのは商店街だ。


斑鳩商店街・大通り


 そこにはカラーの武器・マッジクショップと地球の銃器を取り扱う店が隣り合って並んでいた。

異世界特有の透明な果物、地球製の家電製品を選んでいる鎧の傭兵冒険者や聖堂教のローブを着た司教

女性が働いてるためか、買い物をしてる沢山の小学生くらいの子供。

歩いていくうちに顔見知りの人が近づいて来た。


「…それで次は本島が見える丘にいきますけど」

「あら、大空ちゃんたちじゃない!ここで会うなんてめずらしいわね、そういえば今日は祝日だたもんね」


 鈴木則子すずきのりこさん、茶色のポニーテールが特徴のでこの町の警察官で交番勤務の巡査で、夜周りや二人の家が近所なのでごご厚意にさせてもらってる人だ。

天然でよく失敗する人だけど、温厚で優しい性格でだれからも慕われる人だ。


「あ、則子さんおはようございますこっちこそ合うとは思いませんでした、今新しく入った人に説明してるんですよ」

「そういうさんはどうしてここに?パシリですか」

「…そうだけみんなから買い出しを頼まれたのよ、ってパシリじゃないわよ!お姉さん年上よ~」

「あはは、だっていっつもドジやって怒られてるもん」

楽しく談笑してるよ三人だが、則子が二人に気づく

「あっそれで、このお二人が新しく入った人?」

「うん、名前はコール・ベルとコール・紫姫さんです」

「あら~そうなのよろしくね~、今紹介してるってことは鎖国状態の村から来た人なのね」

「いろいろ大変かと思うけど、頑張って、困ったことがあったらお姉さんが力になるわ」

 この人、とても純粋でいい人だとベルは直感で思った。

「はい、よろしくお願いします、ほら紫姫も」

 ベルは、ずっと腕を組んで立っていた紫姫に促した。

「……あっ!え?えと、よ…よろしお願いします」

 しどろもどろになりながら、時々目を泳がせながら、頭を下げる。

「太郎君太郎君、あの紫姫さんが頭をさげてるよ、かわいいー」

「プライド高そうなのにね、記念に一枚とってよかった」

「うっ、うっさいわね!私だって年上を敬うことくらいできるわよ!てか消しなさいよ!」

 真っ赤になりがら怒った、背が届かなくてぴょんぴょんしてる。

「ふふ、仲がいいのね」

「違うわよ!」

「そうなの?、あっもうこんな時間そろそろいかなきゃ、みんなごめんね時間とらせちゃって」

「気にしないでください、いつか則子さんも紹介しようとおもってたので」

「次会えたらゆっくりお茶でも飲みましょう、私しってるんですいいお店」

「そうね、じゃあいくからみんな仲良くね」


 別れを告げた後、走って戻る則子さん、だけど僕たちの数メートル走った先でこけてた、こんな風に天然なのである。

「あ~あ」

「えと、じゃあいきましょうか、次は…」

 音海の言葉を遮り太郎が言う。

「この世界の「暗い部分」です」


 たどり着いたのはこの市どころか本島の大都市まで見渡せる場所、星見丘ほしみがおかだ。

「ふ~ん、別に普通に綺麗な景色じゃない」

 緑色に染め上げられた森・サファイアのような青い海・本島の沢山のビルや人工物どこにでもあった。

「ええ、右半分は…」

「?」

「丁度木の枝で右に移動してください、一番変わってるのは本島の方です」

 言われるがま右に移動する二人、そこにあったものは…・。


「「!?」」


 栄えてる右半分の大都市とは対照的に、左半分いや正確には3分の1、右にあるようなビルや民家そのすべてが。

無残にも瓦礫の山となっていた。

そしてそれを隔てる無機質で巨大な鉄の壁。

二人はしばらくの間あっけにとられていたが。


「…これも戦争の影響なのか」

「はい、ここって実は最前線なんです」

「つい最近までそうじゃなかったんですが北の樺太と南の石垣島・東の対馬・西のグアム」

「それらはすでに世界欠落を植え付けられて陥落してます、世界欠落を植え付けには元ある世界欠落から100キロ離れて闇の工事をしないといけないか月から直接打ち込むかなんですが」

「日本・東ノ国シュナイデは海洋国家ですから海で世界欠落ができて海洋型のテラーの侵攻を予想してたんですが、意外な所からきたんだよね」

 太郎と音海はうなずいて一緒のの方向をみた。

「うん、空からです、あれがテラーのとっておきの隠し玉・魔大陸です」

「……あっ!」


 巨大な岩!?いやあれはまるで。

ベルと紫姫の見た島の反対側、大西洋の方には文字どうり大陸が浮いてた 、いや正確には100平方km超の島だ。

「あれを使っての不意打ちでした、幸いにも今は動いてません、理由は多分今は一年前の戦いで使い捨てにした兵士を補充してるんだと聞いてます」

「……様変わりしたわね、まったくどっちも子供まで戦いにまきこんで……あいつらの目的って?」

 自己紹介のときの第2小隊の鳳凰達を思い出していた。

そう、少なくと子供、高校生以下が戦いにかりだされたりなんてこと魔王との戦いのときはなかった。

「良く分かってないそうですけど、復活した魔王さんがいうには暴力・凌辱・お金・権力の支配する世界を今一度って言ってましたよ」

 それを聞いてあきれる紫姫とベル。

「次は学園に行きますので」

「そう、アイツは変わってないようで安心したわ」


浮島学園・食堂テラス


 四人は食堂にある野外のテーブルに座ってた、それぞれ好きな物を頼んでいた。

「で、この学校だけど国連大聖堂の出資を受けて建てられた学校なんだ」

「ここだけじゃなく、一部の金持ち私立を除くすべての私立公立とわず学校が国連の御膝元に再建されてるんです」

「その目的は、女性ばかりになって治安が回らなくったための代わりと戦争が長期化したときのため戦力とするため、そのために通常の授業と戦技をおしえてるんです、ほぐれテラーと戦うための」

 確か男はみんな徴兵されてるのよね。


「はぐれテラーというのは?」

 だいたい予想はついてるけどね。

「はい、このあと実際に夜の見回りに同行して見てもらいますが、名の通りコントロールからはぐれたテラーです」

「まあ、学校の一般的な教材ですけど」


 手元の端末から二人に映像を見せる。

それは廃棄された研究施設のようなものだった。

二人は驚愕の表情を見せうる。

「うわ、なにこれ……グロいわね」

 そこにあったのは牢屋につながれて完全に理性という理性が崩壊し狂暴化したゴブリンや・生産途中の機械兵士。

そこまでは予想していたが。

 次に、サイクロプスと魔界の蝶が融合した何か・培養液に使ってる同じ顔をしたクローン人間・人間の首から触手がでて歩いてる人間のようなナニか。


「このように、元々狂暴な魔界の魔物・サイボーグが薬・非合法な実験で生み出された化け物たちがテラーです」

「……なるほどね、敵は私達以上になんでもありだから負けてるのね」

 ベルはあることに気づく。

「でも、彼らは占領下が少ないからそれらを作る資源がない?…繁殖に必要な雌も少ないから…かしら」

 だから奴ら(テラー)は領土拡大を目指す、生存のため、自らが生き残るため。

二人はうなずく。

 ある意味で生存のため昨今まで戦争を繰り返してきた人類と同じだった。

皮肉ね…。


「それで話を戻して、テラーっていうのは強くなればなるほど知能が上がり自制が聞いて命令も普通に受け入れますそしてそういうのは戦争で大人たちが優先的に倒します、町にはまったく現れません」

「でも下級テラーは「殺したりない」とかの理由で撤退しません、そして軍隊も広い戦場ではぐれたのを探すのは布団のノミをさがすようなもんですし、そんなことに時間を使えませんし」

 そうか、戦場の主力たる大人たちだからこそ温存しておきたいって考えるか。

「で、はぐれは基本的に国連軍の基準から一段階下がってて、はぐれ上級テラーは戦場では中級になるって具合に」


 なるほど比較的弱いのしかこないのら学生でも対処可能か、ん?。

「そういえば、丘でみた本島の壁は?」

「ああ、あれは本島の方ははぐれが多すぎるんです一年前の空襲で市レベルで壊滅してますから小被害な所の復興を優先した結果で今では向こうではぐれが繁殖してるとか、それでもはぐれは森の方から来ますけど」

 それって国の明らかな政治的な失政よね。

「……国のお偉いさんが馬鹿なのは今に始まってないわね」

「おかしなことに、本島より島のこっちの方が実戦経験高いんですよね」

「グアムから来る敵をこの島の反対側の海岸で迎え撃って、広い海岸と沢山ある森はぐれがいますのでそっから山狩りして、それでも見つからないのが町に繰り出してくるって感じです」

いろいろ説明してくれるけど要は

「…………………ようするに私たちは、はげテラーをぶっとばせばいいんでしょう?」

「はげじゃないぞ、紫姫」

 ベルは頭皮を抑えた。

二人はうなずいた。


「それと学年で役割がわかれてて小学生は家事・中学生は昼の見回り、高校生は夜や本格的な山狩り討伐、ベルさんたちも生徒会長から身分証もらったんじゃないですか?」

「そういえば俺は27歳だから用務員と兼任で副担任教育実習生で紫姫が17歳で学園の3年生か」

 なぜかそれを聞いた周りの女子たちが騒がしくなった。

(うそー全然若く見える)(年上のイケメンとか良くない?)(合法ロリじゃねーか?)

「あと、普通科の他に大型テラーに対抗するため特別科にドラゴン科とオート科があります」

 外ではドラゴンに乗った少女と10メートルの巨大ロボットが戦っていた。

「それじゃあ次に……」


「そ、そんな…嘘……いやああああああああ」


 悲鳴が聞こえた、女性の声だみんなそっちのほうを振り向いた。

テラスの縁側に地面に座り込んで泣いてる女の子と軍服を着た片腕が義手の渋めの軍人がいた。

狛犬は思い出した、昨日の朝食堂で聞いた、自分のクラスの新垣あらがきさんだ。


(ねえ知ってる、隣のクラスの子、お父さんひどい怪我で泣いてたよ、意識が戻らないそうよ)


「多分、ご両親の訃報のおしらせだろうね…・」

 太郎と音海二人の表情は暗かった。

「……ほ、本当に父は…亡くなったん…ですか?」


「事実だ」

 男はきっぱりと告げる無表情だがどこか悲しそうに、それが彼の役目で、彼の任務だ。


「どうしてですか!?……父は怪我をして後方配置になったはず……」

 女の子涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら軍服の男の服つかみ、すがるように。


「戦闘終了後突如、野戦病院の真ん中に現れた正体不明のテラーの攻撃を受けて対処が遅れたのが原因だ、そこにいた30人の内4人は精一杯健闘し名誉の戦死を遂げた」

「………これは君の親父さんが最後まで持ってた物だ、確かに渡したぞ、もう行く失礼した」

 男が持ってたのは、子供の頃遊園地で家族て撮った血の付いた写真だ、少女は無言でそれを受け取る。


「う、…ぁああああああああああああああああ!」


 大泣きする女の子に駆けつける友達の少女。

どんな言葉をかけていいのか分からない、だから落ち着くまでただそばにいてあげることしかできなかった。

「すまねえ、俺が前線で戦えてれば…」

 そう小声で言い軍服の男は立ち去ってく。


 ほどなくして四人は移動した。

重い口火を太郎が切った。


「あれが、…あれは日常です」

「世界中の男の人が戦争にいってるので当然といえば当然なんです…・たまにしかないですけど、そのたまにを人生で何度も体験するとそんなのも当たり前になちゃうんですね」

「でも、気になるんですね、国が遺族の補償とか気にして全体の犠牲者を少なく見せるために野戦病院の警備は高いレベルなのに…」


 なんだよ…それ…。

俺たちの10年間はどうだった?。

 世界が混ざった日の最初の2年間は失踪したこにしてバルト公国にいた、三年目は安住の地を求めさまよった、2年間は聖都の蓮の手を払い続けた。

「…俺のせいだ」

 俺がいれば戦いもすぐに終わったかもしれない、助けられた人がいるかもしれない。

「っ!ベルのせいじゃない!それにあなたはもう戦えないでしょ!」

 今まで見た中ではクールとたまに怒る顔しか見てなかったから、紫姫さんの泣きそうな顔で取り乱しそうな顔は初めて見た。

「悪いのは魔王の奴よ!」

「でも!」


 困った、シリアスな雰囲気、僕たち苦手だから。

険悪なムードに耐えかねた二人が割って入る。

「あっー!あれなんだろう!」

「あー!本当だ魔法少女が太くて硬くてうねうねした何かに!それになんだかよくわからない可愛いロボがいるー!」

 音海さんにのっかてみたものの窓の外にいるわけない。

「で、音海さんまさか考えなしに言ったでしょ」

「あ」

「ソ、ソンナコトナイヨー」

「太郎君だって無いことエロいこと勝手に後付けしたくせに」

「いやそれはだね…」

 いきなり割って入られて驚いた二人が数秒間停止して音海が指さした方を見た。


「は?、なにあれ」

 予想と違う反応が入ってきてきょとんとする二人。

窓の外には魔法少女(微妙に違う)と変な可愛いロボットにのった男がいた本当にいた、多分加藤博士とセイン従士さんだ。

「はっーはっははははははは、今日こケチャックをつけるぞ魔法竜騎士」

「あーもーいい加減しつこい!、毎度毎度変なロボでエッチな騒ぎ起こしてー、なんか可愛いロボだし」

 今だ、チャンス!!。

「なぜかこんな丁度いいところに次に紹介したい人が!最初からこの状況を想定して正解だった…」

「本当かしら…」

 二人とも慣れてしまったのか、さっきまで緊張はなくなり肩の力が抜けてしまった。

二人いや太郎と音海の二人もお互い顔を合わせて笑った。


「それで、彼らの名前は、さっき話した特別科に在籍する高校3年生の二人でオート科の加藤健人かとうけんと博士とドラゴン科のルー・セイン従士っていう人で」

「加藤博士は機械工学の天才的頭脳の持ち主で魔界医療もやってるとか、セイン従士の方は世界的に有名な騎竜士の家柄で歌ってドラゴンに乗る魔法少女アイドル」

「博士と従士は親しみとか役職とかそれっぽいからかな」

 容姿は加藤健人のが前髪がちょっと長いざんばら切りの眼鏡で青髪で白衣を着ている、ルー・セインは黒髪のセミロングで黄色を基調とした魔法少女服に竜騎士の家紋の刺繍がある。

説明の間にも健人とセインの痴話げんかは続いていた。

「変なロボではなーい、一つ一つが俺のエロい願いこめて作った最高傑作ヤツデワニベルロボだぞ触手も生やせる優れものだぞ。それになぜか可愛く作れてしまうのだ」

「どっちでもいいわよ」

 それには私も同意するわ。

「む?そこにるのはわが親愛なる肉便器どもではないか!」

「大空さんと狛犬くんじゃない、久しぶり」

 加藤に続いてセインも降りてきた。

「変わんないですねー二人とも、調度新しく入った人がいるので紹介します、ベルさんと紫姫さんです」

「あらそーなの?よろしくねミ」

「ふはは、これから仲良くしようではないか肉便器ども」

「よろしく」

 ベルは気楽にいうけど私はそんな気ないわよ。

「ていうか、なんでそんなことしてるの?」

「目的?そんあもの決まっておろう、世界をエロく征服する!」

「そーう、そんな奴は魔法竜騎士プリティ△セインが成敗よ!」

「ふはははは、やれものならやってみるがいい、お前は絶対順重なメス犬ペットになる」

 二人はまたドラゴンとワニベルロボに乗り喧嘩を始めた。

「頭いたくなってきた、頭いっちゃてるわ…二人とも」

 紫姫の感想はそれしかなった。

「なんか…エロゲにいそうな人達だね」

 一方ベルは軽く受け流して楽しんでるようにも見えた。


「次いきましょう、確か歌唱部なんですけど…あ」

「なんか今日はタイミングよく知人に会うね」

 二人が視線を向けた先には二人の男が向かい合ってにらみ合ってた。

「聞こえなっかたのか、彼女に謝れ」

「今彼女に「結締姫乃死ねばいい、邪魔だ」って言って突き飛ばしただろ!」

 風紀委員の腕章がある彼の隣には突き飛ばされて座り込んでる短めのポニーテールの女の子がいた。

「嫌だね、俺より弱い奴の指図は受けない」

 耳にかけてたイヤホンを着けたまま挑発するように言う男。

「修くん、私は別にいいいから…」

「いや、守れる男になるためにも風紀委員としても許しちゃ置けない」

 その動きにベルは驚いた。

 一瞬で距離を詰めた?魔法の予備動作や魔力光なしに?。

「風紀委員様か、だったら…どうする」

 一色触発の空気にの中二人が割って入る。

「まった、先輩として助言しよう、勘違いだよ」

「ほら、ひめっちがおしゃべりに夢中でネコウを踏みそうになったから、わざと行ったんだよ」


 ニャーン。


彼らから見た廊下の足元の箱の死角に羽の生えた猫科生物、ネコウがいた。

「あ…分かった謝る」

「…ふん」

「あ…まってどこ行くの?」

 無視して行くイヤホンの男を追う階段の影から黒髪ロングヘアーの女の子がいた。

「さて治まったとこで、紹介したい人がいるから今時間いいかい?」

「あ、狛犬先輩に大空先輩全然大丈夫です」

「新入りのコール・ベルさんと紫姫さんです」

「よろしく、さっきの動きすごいね」

「よろしくお願いします、アレは努力のたまものですよ」

?よくわかないけどまあいいか


「それで先にさっき行っちゃ二人は、歌唱部のコンクール入賞者で戦闘も強い才能の塊てっ言われてて」

「名前は十字音也じゅうじおとや君と神柄真白かみつかましろさん、高等部1年」

「二人は十字音也くんが敬虔な大聖堂教徒で、神柄さんは神道の家柄なんだそうらしいよ」

 その容姿は確か、十字音弥が黒髪でもみあげと前髪が長い髪型で一部を銀に染めている、制服のボタンを空けラフに着込みズボンにはチェーンをつけて、耳に常にイヤホンをつけている。

神柄真白はもみあげが揃って切ってある黒髪ロングヘアーの女の子で、どこか和風の雰囲気のある子だ。

しかし最近の子供はああいうのが恰好いいと思ってるのかしら、…ベルもそうだったわね。


「で、この三人と一匹が中等部二年で風紀委員を務めてる」

柊修ひいらぎしゅう君と、結締姫乃ゆいしめひめのちゃんと、柊琥珀ひいらぎこはくちゃんと、翡翠ひすいたんです」

「修君と琥珀ちゃんは兄弟で、姫ちゃんは修君の幼馴染なんだよ」


 容姿は柊修が茶髪の少しくせ毛のもじゃっとしてる髪型で赤いメガネと動物のような荒っぽい雰囲気が特徴の男の子だ、結締姫乃は薄い赤髪で短めのポニーテールの優しい雰囲気のある普通の女の子。

 琥珀は薄い茶色の髪色、琥珀のような透明感のある薄茶色の、ショートのワンサイドアップの髪型の元気な女の子。

 翡翠はサキュバスという体長10センチにもなれる種族で翡翠のような瞳とパープルのロングヘアー、特別にあしらってもらった制服と着ていて天邪鬼な笑みを浮かべてる子だ。


「すっごい努力家でねー、彼勉強は普通だけど体力はないし、何より魔法を受け付けない体質で使えないし銃とかの飛び道具も苦手で元いじめられっ子でだけど」

「お兄ぃは修行して身体能力だけで一年前の小隊ランキングで10位になったんだ2年生で、一位はさっきの二人」

「ほんと、すごいよ私達とは全然違う」

「そ、そんなことないですよ!先輩たちの強さは戦う力以外のとこがすごいんです」

 それ…・ほめてんのかしら?。

「じゃあ行くから、頑張りたまえ若者の諸君」

「はい!ツバキさんのように強くなります」

「じゃーねー、サキュバスが喜ぶような猥談もってきてぽよ~」

 その場を後にする4人。

「この3人、名前が調度2・3・4と文字数が同じなんだ」

 どうでもいいけどそれは私も思ったわ。

なんか正統派主人公って所かしらね、それにしても私、あの結締姫乃という少女に見覚えがあるような…。


「…であの遠くで運動会の設営の指示してるのが生徒会書記チームの佐野理久さのりく愛乃あいの・リーゼロッテ」

 茶髪ざんばら切りの真面目そうな男の子と、桃色のウェーブのかかったロングヘアーの女の子だ

「あの人たちは知人ってわけじゃないけど去年2回戦で当たって瞬殺されたんだよね~たすきとか緑花りょっかとかにも」

「今まで中の中だったけど、去年国連基準の上級テラーを倒してのし上がったんです」

 ふ~ん、聖都と蓮の部下か、真面目そうねよくあんな奴の下にいるわね。

気づいたらもう夕暮れ時になっていた。

「このあとある場所にいったら今日は終わりです」

「ある場所?」

「一番合わせたい子たちです」

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