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白いツバサ Fake imitations  作者: どら焼き☆い
第二章 ゲームが好きな少女
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第二章 エピローグ

浄化能力の魔力をすべて出し切ってすべてが終わった後

僕たち全員は、崩壊した瓦礫の山の上にいた

だけど、願壁無き今もオリガヌも紅蓮だちは健在で僕たちと対峙するように存在していた

「ほんっとすごいよ君たちは!まさか願壁自体をぶっ壊しちゃうなんてね」

今までだれも成し遂げたことのない事をやり遂げられて、オリガヌはかなりテンションが高かった

この作戦の発案者である狛犬太郎が種を話す

「ここの攻略は簡単なことだったんだ、陰の気だ」

「願壁は陰の気でている」

そうだ、気付いたけどここ願壁は・・・この世界ではあまり重要な意味を持たない陰の気を利用してあの物理法則を無視したような空間が出来ていたのだ

そのことに気付けたのはあの落としていったバグゲームがヒントだった

「物理法則を捻じ曲げて舞台とルールを設定することはできてもこの一度設定してしまったゲーム内での変更はできないんだ」

「それはこのゲームが完成品だということだ」

「ゲームが内からプログラムが破壊されればつまりあんたのゲームのルールも正常に動作しない」

そして、この世界でも陰の気が物理法則を無視した超常的な力ということは

それを打ち破るのも同じく物理法則を超えた超常的な力である浄化能力という考えだった

「僕たちはあんたをぶっとばせるって理論武装だ!」

「へえ、よく願壁の仕組みに気付いたねっ凄い凄い」

今まで誰も打ち破ったことのない願壁を破られてなおお、オリガヌ余裕だった

まだ・・・・・なにかある気がする

「でも姫ちゃんの負けかなぁ・・・周りをよく見てごらん」

一同は、あたりを見渡して驚愕する

「遊園地が・・・」

「テラーを、ここにも放っておいたの」

遊園地が・・・建物はありこち崩れ火災は起きていて戦争でも起こったかのようにボロボロの廃墟になっていたのだ

そしてそれはさきほど言ったオリガヌの用意したテラーによって引き起こされたものだと容易にわかる

多数の犠牲者が出ていることは確実だろう

オリガヌという人間は、願壁だけでは飽き足らず、この遊園地も終了させていたのだ

それもそのはず、ズーテイラーの正体がばれた今、遊園地を壊してもなんら問題ないからだ

「てめえ・・・・クソ破壊神!こいつらあの前の願壁の時に俺の世界をむちゃくちゃにした化け物どもじゃねか!」

姫乃たちの敵であるはずの紅蓮もこの状況に憤って激怒した

何故なら、これはこの化け物どもはこの状況は紅蓮の世界なんて終わっちまえという願いを聞いたオリガヌが勝手に叶えて、一回紅蓮の世界を滅ぼしたあの状況に似ているからだ

「でも、紅蓮君・・・君はこの世界がどうなろうと関係ない人間だろ、前だって割り切って殺してたし」

「・・・・っ」

紅蓮君は知る由もないけど実は紅蓮の世界を襲った化け物は、昔ここのテラーを借りてきて放ったものなんだよねぇ

そのことを知ったら、紅蓮はこの世界を恨んでくれるようになるかなぁ?

「姫ちゃんこんなに犠牲を出してぇ・・・はたして君たちの勝利といえるのかな?」

「ほんとに・・・」

「ほんとに願壁を壊してよかったの?すべて元通りになったのに」

オリガヌは問う

そもそも、大切な人がこの世から消えるというものを誰しもがなかったことにしたいだろう

拒否いな、そんなことと出会うのは数少ない、しかし珍しくもない

「・・・・・確かに、私たちの力不足で助けられなかった人がいるのは事実」

「でも、だからといって自分だけ過去を元通りにするのはそういうのはちょっと違うなって思う」

「まだ助かる人がいるかもしれない助けられるられる人がいるかもしれない」

「死んだ人は蘇らない・・・でもマギクスで出会ったあの人たちをよみがえらせたいわけじゃない」

姫乃はそうはっきりと言った

「死んだ人間は蘇らない・・・・かオリガヌの言う通りだよな・・・あいつ強えな」

瑠璃もアレンも願壁で一回死んでる

紅蓮はひっそりとそうつぶやいた

「じゃあ私の勝ちだね」

オリガヌは高らかに宣言する

だけど、そこに意外な救世主の声がした・・・・・!?

「へえ、君の言う完全勝利ってここで伸びてるこのぼろ雑巾のことかい?」

「ここいいるテラーは僕といち早く駆け付けた斑鳩学園の生徒会とかいうのが全部制圧したよ」

そこにいたのは、ロクナさんだった

隣には霧の魔獣がいて、テラーを噛み噛みしていた

ロクナさんも、すでに意識がない人型テラーの首を掴んでオリガヌに見せるようにごみのようにポイ捨てした

「ロクナさん!?」

「え?もしかしてさっきの飼育員さん?」

唖然とす全員をよそに姫乃たちも驚いていた

いや、よく考えたら、この世界のロクナさんは動物や自然だけじゃなく子供たちも守る対象にはいっているんだった

それらを守るためなら当然の行動だろう

それにしても・・・・・ここの園内にいるテラーのほとんどをやっつけたって

ちょっと強すぎない?マギクスで敵だったときはあんなに手を焼いたのに

味方になると頼もしいなんてもんじゃなかった

自然と姫乃たち・・・・・特になあちゃんはすごく嬉しそうだった

「なんか僕の飼育している動物たちや子供たちが変な化け物に襲われてたからね・・・目の前をちょろちょろされるのはうざいからね」

「はぁどうしてくれるの、僕の次の就職先・・・」

「え?えー・・・・・・別人とはいえ姫ちゃんの世界の・・・マギクスの人間ちょっと強すぎでしょ、萎えるなぁ」

ここに来て、初めてオリガヌがちょっと動揺してるというか、あきれてるようだった

「でも、まあいいや結締姫乃ちゃん、今日のとこは引き分けにしといてあげるぅ」

「じゃあね、次の願壁までまた遊ぼうね・・・・・・ほんとすっごく楽しかったよぉ」

そして、オリガヌはそな言葉を言い残して、空中を飛んでどこかえ行こうとした

そこに未利が、言葉を投げかけた

「待て、ひとつ言っておくわ・・・・・!」

「お前は私が倒す・・・・・あんた籠の鳥だ」

未利はそう強い意志をもった眼で言った

オリガヌは少し口角をつりあげるだけだった

「あ、あの紅蓮って人もいないぽよ!」

そして、願壁がなくたったいま紅蓮たち異世界から来たプレイヤーはここには要はないとばからにいなくなっていた

一応、歩いてどっかいくのを見た人が数人いたから、帰る方法がなくてまだこの世界にいると思う

「あれ白雪さんい十字君!・・・どうしてここに?」

そこにいたのは中等部二年の十字音也と神柄真白だった

「その子供たちは生きてる・・・オリガヌが魔力の流失を抑えるため仮死状態にさせられてるだけだ」

!・・・まだ助かるのか?

「音也君の言う通り・・・魔力を補充してあげればまだ助かります」

二人は背を向けていこうとする

「あ、まって!・・・・・教えてくれてありだとう」

「結締姫乃・・・・・俺たちとお前は敵同士だ」

そう睨みつけながら言うと、二人は瞬間移動したかのようにあ、消えてしまった

敵同士とは言ってたけど

子供たちを助けようとしていたのは紛れもない事実で

そもそもなんでここにいたのかわからない

姫乃もただ困惑していた

「とりあえず・・・・お、終わった~ほんと今回の戦いは疲れた」

「ああ、ほんと今回はマジで死ぬかと思ったぜ」

まだ、遊園地の被害がどうなってるか知りたいところだけど

とりあえず今は、ズーテイラーとオリガヌとの連戦で体を少しでも休めたい気分だ

みんなどっと疲労がきたのかその場に座り込む

「ベルパパに紫姫ママ・・・・・もう仲直り」

ふとメロンちゃんがベルと紫姫の服の裾を掴んで間に入ってきた

なんともいえない、ジト目というか表情で二人を見てた

「ふふ・・・ふふふ」

「あっははは」

そのメロンちゃんの行動力に

二人は思わず笑ってしまった

ベルは紫姫の目を見て向きう

「紫姫・・・・・ウルルの話は必ず俺は決着つける、俺にとってメロンちゃんも紫姫ももう家族だから」

「そう・・・・・あんまりまたせんじゃないわよ」

紫姫は少しあきれて、やっぱり満足そうに眼を閉じてそういった

三人の少し歪な関係親子は、だけど笑顔で

そこには優しい空間が広がっていた

「おーあっちの方はまとまったみたい・・・・・でこっちは」

それを僕たち66正体は微笑ましく見つめていた

視線を外すと姫ちゃんたちが隣でしゃっべていた

「琥珀ちゃん・・・お帰り」

「琥珀があんなに苦しんで悩んでたなんて気づいてあげれなくてごめんな」

琥珀は、姫乃たちに近づいていく一歩一歩

「お兄・・・姫乃さん・・・選さん緑花さん華花さん翡翠ちゃん」

未利たち三人が琥珀ちゃんの前に立つ

琥珀は戸惑った、聞いた話では私を救うためのここまできてくれたけど

この三人がいい人たちなのは、ここに来てからの記憶でわかっている実際ノリがあってとても楽しかった

だけど、やっぱりちょっぴり怖った

姫乃の達の説得の場にはいなかったし、

「助けにいくつもりだったけど、もういつのまにか解決しちゃってたねー出番なかったー」

何よりなにもなかった人間をいきなり受け入れるのが理解しがたかった

「どうして」

「どうしてって?・・・・・・そりゃなんとなくかな」

「そりゃ混乱しさ・・・でもね過去がどうとかどうでもいいんだもう私たち」

「これから友達になっていけばいいってなああ思うの」

「過去が実は「なかった」とかよくあることだよー例えば僕とかーでもそんなそんな自分を受け入れてくれたよ姫ちゃんたちは」

「過去にとらわれず幸せになってほしい君には幸せになる権利がある・・・・・・・・・・・・そうフォルトが言ってた」

琥珀は思った、彼らは過去が私と同じで私を友達だと思ってくれいいる

「未利さんたち・・・・・」

まぶしい太陽の逆光に映る琥珀はみんなのとこに、今戻った

私、みんなとこにいたい・・・・・友達でいたい

「ただいま」

とびっきりのいい笑顔で


「ねえ、太郎君・・・・」

「・・・・・そうだね、やっぱすごいよね姫ちゃんたち」

太郎と音海の姫ちゃんたちを見る眼は少しうらやましそうだった


後に公にはと言われた事件の

それから、しばらくたった後ベルは市庁舎の一室にいたグレーテルさんとマーガレット署長と本田市長それに白と黒の両翼の政党のリーダーヴァイス代表の集まる場所にいた

「本田市長、マーガレット署長ご理解ありがとうございます」

「いや、礼には及ばないよ、僕らにできることは影ながら応援することだけだ」

「あとは君がどうするかだね、コールベルダット君」

「はい、すでに心は決まっています出させてください」

「衆議院選挙に」

そうベルは、佐藤勝さんに言ったことが嘘にならないよう行動に出た


しばらくして、オリガヌはお茶会のアジトに戻ってきていた

そこには砂粒とレニとズーテイラーと雪菜がいた

「ゆきな~ん、私たちの味方じゃなかったの?」

開口一番に雪菜に抱きついてそう告げた

「だってー、そっちほうがオリガヌちゃんが楽しいと思ってー」

「正直、オリガヌちゃんの出す力が5分の1じゃ困るのよね・・・全力であの子達を殺してもらわなきゃ」

「要するにぃ私に全力を出してもらいたくて葉っぱけたってことぉ?・・・・・あちなみにさっきのは本気の十分の一だよぉだ」

「そうよん」

「やっぱ面白いねぇ姫ちゃんたちゆいきなんとあってからほんと楽しいよ」

そういいあった、二人はいそいそとテレビゲームをやり始めた

そもそもオリガヌはこの世界では本気を出せない

天使からわかりやすい悪役を演じてと言われてるし

願壁だって、この世界のルールにのって作ったもので、本来はあんなものでは壊れない

「そういえば、この世界に来てからみんなハイになってないかい?まるで普通の悪役みたいだ」

「そだね」

ま、それもこれもここの天使にそうしなさいってお願いされちゃったからね彼女の好みだ仕方ないね

僕たちは誰にも従う気はない、もちろん僕らをここに呼んだあいつにも

ここにいるものにとっては壮大な前振り、この世界は前座でしかない


願壁が崩壊して一時間後―

「誰かいるぞ!怪我をしてるすぐ手当てを!」

瓦礫の山と化した場所に一人の女性がいた

ベルはちょうど体を休めようと近くの木陰に座っていた

彼は、その女性を見ると疲れた体も忘れて夢中で走っていた

荒くなった息を整え、彼はその顔を見た

その女性の名は

ウルル・エルド

次からは第三章の前に番外編が三つあります

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