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白いツバサ Fake imitations  作者: どら焼き☆い
第一章 始まりもせず、終わりもせず
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第一章 第一話 「二人の主人公、出会い」

この話は私の姉の透坂雨音さんの白いツバサの公式外伝作品です、白いツバサのキャラが登場します

白いツバサ本編終了後と予定されてる次作アウェイク(仮)の「間」の世界です

白いツバサの著作権に関してですが、白いツバサは小さいころから姉と僕の二人で作った話ですので、明確自分は白いツバサの著作権を持つ共同著作物です

―天使を創った少年は言った君は―

国連・浮島学園食堂


「それでは次のニュースです、テラーの侵略に対し国連大聖堂機関はより多く戦力を配置し食い止める事を決定ました、この後も膠着状態は続くと専門家は予想しこの先新たな徴兵をする事をきめ…」


 寮の食堂で朝食とっている僕狛犬太郎の斜め前のテレビでは世界情勢を伝えている。

今となっては戦争のニュースも普通の日常に組み込まれていた。

ここが最前線だというのも関係してるが。


「ずっと膠着状態だな」

「また、若い男手が足りなくなるね店の手伝いもあるのに夜回りの回数増えちゃう」

「ねえ知ってる、隣のクラスの子、お父さんひどい怪我で泣いてたよ、意識が戻らないそうよ」


 聞こえた噂話の中で自分の中で「記憶」すべきものを整理すると食器を片付けて教室に向かう。

思えばこんなでも5年前よりは随分とマシだ。


 十年前二つの世界はそれぞれ別々の場所にあってお互い干渉できないし存在も確認できてなかった。

一つは西暦2000年代からちょっとだけ科学が進歩した「地球メタリカ・モノクロ」という世界。

もう一つの剣と魔法そしてまるで絵本の様な世界の登場人物・動物が存在する「マクギス・カラー」と呼ばれる世界。


 そしてその二つとは別の世界にある二つの共通の世界の敵、敵性連合と言える国・組織「テラー」と呼ばれる存在。

10年前「門」と呼ばれる異世界をつなぐ媒介「世界欠落スコアフォール」を使いテラーが世界を超えて侵略を始めた。

彼らは10年以上前からカラーの魔王や地球の大物政治家・企業・科学・魔術を取り込んで知られることなく力を着つけいた。

テラーの未知の戦い方と魔法と機械の融合で規格外の強さにより離れてる二つの世界は瞬く間に多大な犠牲を産んだ。


 そこで「地球」と「カラー」は二つの世界欠落を奪いそこで初めて二つの世界を繋がった「地球」と「カラー」は同盟結んだ、その世界欠落奪取作戦でそれぞれ人口の3割が消滅した。

しかし、二つの世界はまだ苦戦していた。

理由としては向こうは一つになってるぶん技術や連携が早いが、こっちは移動や連絡にたった二つしかない世界欠落を通さないといけないからだ。

そこで二つの世界は研究の途中世界欠落 が暴走するという半ば事故に近い奇跡がおきた。


―そしてが現れた―

―奇跡を望むのね―


嬉しい―そう包むように囁くように言った。


 そうして生まれたのが魔法と現代の科学が同居した一つの世界になった。

大規模な環境異変、インフラも地図もめちゃくちゃになった。

そして市民の生活が便利になる一方、最初の侵攻で国土を奪われ敵の生産力が向上したことと世界欠奪取で兵士の数が減少したことで戦争は続いていた。

 5年前から社会の構造そのものが変わった世界的大規模な徴兵が行われてインフラや経済が回らなくなるほどだ。

代わりに女性たちがインフラや経済を回すようになった


 そして今に至る、勿論俺たち学生も選挙権があり母親の手伝いや町の治安を守る義務がある。

学生治安維持組織は「ガーディアン・イージス・アリス」略称としてガーディアンアリス(GA)と呼ばれている。


「おはよー」

「おっはよーー!」

「…おはよう、ずっと待ってた…ずっと」

「ああ」

「オハヨウゴザイマス」


 そうこう考えてる内に教室につき同じ班の仲間と挨拶を交わし席につく。

授業が終わると担任の女教師の飛鳥先生と国連軍関係者から呼び出された。


「君たちも知ってる通りこの世界が一つにまとまっていらいまだ完璧な地図が存在しないのは知ってるわだろう」

「新しいエリアを記録していたご老人たちの話では人の住んでそうな洋館を見つけたらしい」

「結界を解除しないと入れないし、あの森の周りの町では犯罪やテラーの非合法生物が多発している」

「そこできみたち治安維持のため戦技や魔法を学んでいる君たちに頼むのさ」


 なるほどそういうことか、要は斥侯として新たな場所の探索とうまくいけばこちら側の戦力になりそうな奴がいる可能性が高いから見てきてほしいと。

そして女性達は都市機能を維持するだけでも忙しいし軍は戦争中人員を割るのは避けたいといった所か。


「でも、なんで僕たちなんです?」

「今度大規模なデモ鎮圧があって上級生はそれのサポートに回ってるそれに暇そうな部活働だし、漫画研究部だろ君ら?」

「…ああ、はい」

 強い奴らは忙しいし、他は部活動があって、生きて帰れそうな手身近な人達ってことか。

「無理はしなくていいこちらの戦力になりそうだったら話をし、だめだったら軍に任せれば良い」


 そうして僕たちの調査任務が決まった。

内心よくある任務の一つだ、世界が一つになって十年たっても魔法や機械の世界が受け入られず鎖国状態の人や村・家を説得することは珍しくないからだ。

早速班の仲間とポジションを確認し装備を整え現場に向かった。


 ここは例の地図にない森だ、最近開発された島だからな。

なるほど確かに今まで調査が進まなかったのもうなずける、異世界特有の危険な動物や湿地がや急な斜面・崖が多い、お年寄りにはきつい。

後方にいるバックアップチームと待機してある予備戦力と連絡をとる、直接交渉に向かうのは僕と相棒の少女だ。


「端末の資料だとここら辺だけど…」

「こちらボロネーゼ3ボロネーゼ4、異常はありますか?」

「こちらボロネーゼ4今は特に異常なしです」

「見えてきた、あれだ随分立派な洋館だね」


木の物陰を利用しながら警戒しながら少しづつ近づいていく

ついに相手から見て目視ができる距離まで近づく


「…あっちからアクションはなしか…完全防御型か、よほど自信があるのか」

「あのー!私達は敵じゃありません」

「自分たちはあなたたちを保護、この世界での立場を保証しにきたんです」


 しばらく待ってみたが反応がない。

こうなってしまうと強硬手段をとるしかないか。

空中投影された画面を操作して張られてる結界をスキャンする。


「強力な結界、正攻法で正面からいくと上級生しか無理、最低でもランキング上の中だよ」

「…でも穴をあけることならできるかな?」


 手の平に魔力を集中してひたすらに貫通力を高めた細い光の矢を作り射出する。

結界に一指し指くらいの穴が開く、実力的に矢は穴を空けたら消えてしまう。

この程度の穴では人は入れないし、数秒たてば埋まってしまう攻撃として意味をなさない。

僕はすかさずマジックアイテムと立方体を投げ入れた。

支給品の魔力の伝達を遮断するマジックアイテムと中に過剰な電流で電子機器を妨害する電磁パルス(EMP)だ。

予想どうり魔力の供給が遮断され形として保てなくなった魔法結界が消滅していく。

そして二人は結界が再結成される前に鍵のかかってなかったドアを開け中に入る。

入った後は罠を警戒してしばらく身構えていたがその心配もなかった。

完全に正面から迎え撃つつもりだ、中は中世欧州にありそうな豪華な調度品や内装がある。


「…いこう」

「うん、でもなんだか…」


 嫌な感じ…。

―そう言おうとした瞬間正面の階段から足音―

 現れたのは、少女だった。

紫色の髪の少し寝癖だろうかくせ毛で、黒色のドレスを着ていた。


「正攻法じゃなく結界を破ったのはあなた達が初めてよ」

 副班長の少女は聞く。

「あなたがこの館の主さんですか?」

 紫の少女は無言で頷く。

「…あなた達の目的はわかってるわ、この世界は邪悪な魔王に居心地のよい世界となる」

「人類につけば衣食住は保証され、一緒に戦えば逆に友人や家族は戦争から守ってくれる、正義も悪もない現実的な妥協案ね」

「いいわよ」

 簡単に済みそうだと思った―だが。

「ただし…私たちに殺されなかったね」

 少女の手の先に魔力光!?。

「ふえぇ?」


 俺はとっさに相棒の少女の手を引き走る。

しかし高速で発射された爆発属性の矢が地面に刺さると同時に爆発、僕たちは地面にたたきつれられる。


「どういうことですか!?実は魔王の仲間とかですか!?」

「いえ、私は人間側よ殺戮や凌辱の日常がルールなんてゴメンよ」

「でもこの場所を知られたら困るの…・!」


―そうあのひとを守るの―


「場所を知られたら困る…逃げても追っかけ来るってことだとね?」

「戦うしかなそそうだね、予備戦力も投入しよう」

「こちらボロネーゼ3状況は通信で聞いてました再結成された結界の突破に時間がかかります5分、いや3分持ちこたえてください」


 しかたない後の三人は純粋な戦闘タイプだからな、それまでは!。

相棒の少女が拳銃「ベレッタ M92」を二丁取り出しセーフティを解除、乱射。

太郎は合わせて閃光弾を撃ち煙を出す魔法を被せる。


 紫の少女は冷静に相手の戦力を分析し始めた。

なるほど…これで私はたとえ銃弾より早く横や上に動けたとしても閃光と煙でそもそも銃弾そのもが見えない。

必然と防御以外の選択はなくなる、とういわけか。

でも、甘いわね!。


「正面!?」


 少女は防御魔法をかけて銃弾の雨を突っ切り、反応の遅れた二人の前に魔力で吹き飛ばした

まずは弱そうな方ね。

少女に向かって追撃に赤紫の魔力剣を突き刺す!。

「…っ、ぶない」

 あと一歩の所を少年の持つ槍で防がれた。

そのまま剣と槍で撃ち合う。

「…援護しなきゃ!……は、速い?」


 弱そうな少女の方は接近戦は得意じゃないのか?私の速さに翻弄され誤射しないように弱いアシストしかできてない。

となるとこのまま少年と剣を交えつつ少女の不得手な近接を狙って攻撃、少年が少女を守る、先ほどののような厄介な遠距離連携はできなくなる!。


「読まれてる…」

「……終わりよ!死ねええええぇぇぇぇ!」


 だったらもう奥の手だ仕方がない、相棒の少女も目配せで理解した

拳銃の下部に魔力銃剣を形成し、紫の少女に突撃する。


「二体一で接近すれば、勝てます!」

「実力が違いすぎるのよ!」


 私は右からきた銃剣を空いていた左手に黒色の剣を出し簡単にいなし、二人の武器は手から離れてしまった

決まった…と思ったが地面に魔法陣?。

意識を片方に集中させるこで準備したのか!。

「爆発魔法………っこの距離で!?」


 耳を裂くような爆音とともに炎と光が三人を襲い少年少女は扉に、紫の少女は階段に飛ばされた

……っ受け身成功ね。

こっちは服が破けてススまみれで擦り傷もあるっていうのに…。


「…あの爆発でそんなに怪我をしてない?」

「味方ごと吹き飛ばすフツ―?」


 僕達は実力の上の奴との闘いは慣れてる。

こうでもしないと勝てないからね、そう思った。

対して紫の少女はしっかりこちらを分析している。


 それだけの信頼があるってことか……まあどうでもいいか

てか妙に笑顔でムカつくわね、と考えていた。


「これで形成逆転だ……これで撤退できる」

 うん狛犬くんはいつも通り後ろ向きに前向きだ。


「結界を破った!大人でも時間かかるのに…」


 直後三人の影が窓と扉破って現れる。

忍者みたいな服を着た男子と金髪の少女、それと変なつぎはぎだらけの着ぐるみをきた奴

着ぐるみの少女が小声で。


「今ロボ子が結界無効化してる20秒いる…」

「余裕だ」


 頷くと同時、増援の三人は三方向から紫の少女に向かってく。


「速い……三人で私と同じくらいかしら?」

「ATKとSPDだけをを加味した場合だ…忍法”朧”」


 突如3人が12人なった

もちろん本物は三人で残りは忍法で生み出した煙である。


「忍法?…魔法の一種で…・それも幻覚系か」


 紫の少女は指の間の魔力の針20本を作り投げつける。

あたった分身は煙となって消えたが三人は全部回避し目前に迫っていた。


「三方向なら対処できないと思った?」


 忍者には黒色の方の剣を投げつけ、左右からくる二人には大振りの斬撃と魔法弾をおみまいした

!手ごてがない…?。

「っ本命は距離を誤認させることか!」

 しかし二人は剣と魔力弾を多少なりとくらってるはず。

となると一番つぎにくるのは!。

「あなたはどんな味がするのかなあああぁ?」

 背後からきた金髪の少女の武器であろう手爪をバックステップで回避。

「私は一対一だとしつこいよ!」

「まどろっこしいわね、この茶番の指揮官をつぶせばいいんでしょ!」

 しかし紫の少女は少年のほうに足を向けた瞬間転んだ、バナナの皮で、ギャグみたいに。

「マリオカートでいうバナナの皮だな…フン」

「はぁ………?」

 地面にうつ伏せになって屈辱的な姿勢四つん這いになってる紫の少女の表情が怒りに染まっていく。

「真っ赤になりすぎてタコみたいだぁ」って思った。

「…あ」

「もー!狛犬くんは」

「っにがすかよぉ…ク・ソ・ガ・キぃ!!!」


 少し挑発しすぎたかな?!先ほどのクールな表情と違って鬼なような感じだ。

「いやいや!!そういうあなたこそ子供じゃないですか見た目は!」

 5人は扉の方に向けて走る、扉を出たところで待機してたオペレーターの子を脇に担ぎひたすら走る。

「私は18歳よ!」

 でもこれで相手の魔力外で屋敷から出れた、あとは教師でも軍隊でもよんで…。


「やめてくれ!紫姫もうういんだ…」


 横からもう一人!?。

白い甲冑を着た金髪の青年の放った斬撃で3メートルもあろう横幅で地面が抉れ、退路を塞がれた

みんな足を止めてしまった。

 上級生クラス以上に強いのが二人…普通に勝てないな…ま僕達のいつも通りだな

しかし、この強さはまるで…。


「おっと、はいそこまで!」


 突然僕らと少女の間に二人の男女が現れる。

あれはうちの学校の生徒会長と副会長?。

いち早く救援に来てくれたのか…まだ連絡はしてないはず。


「だれよ!、あんたじゃ…ぐ……ぅ……」


 あれだけ苦戦した紫の少女(名前は紫姫(しき))を腹パンで一撃

前々から規格外の強さどと聞いていたけどすごいな。


「やあ、またあったね元主人公」

「単刀直入に言う」

 生徒会長と副会長は紫の少女をホールドしたまま白服の青年と向き合う。

「…」

「また、一緒の勇者チームになることになっぜ!救おうぜ、世界!」

「い、嫌です…ハイ」

 肩をパンパン。

「無理なものは無理なんです…やめてください帰ってください今すぐどっかいってください」

「うーん、でもそうもいってられなくてな」

「魔王が動き出した」


 その一言に白服の青年の表情に緊張が走る、汗もでている。


「しかし、俺が戦ったところで結局…」

「う~ん、でもこれの意思は関係なくて強制だから」

「それにこっちには人質もいますしね」


 見せつけるように気絶してる紫姫を前に出す。

それに周りの木陰が少し揺れ動いた。


「…分かったよ、それに君みたに強い奴に場所を知られてしまったんじゃ…もう遅い」

 白服の青年はおとなしく手錠をかけられる。

すっかり僕たちは蚊帳の外だ。

生徒会長が近づいてくる。


「おお、君たちもありがとう、噂にたわがない特異性だ実に無難で普通だ君たちを選んで正解だ」

「疲れたでしょう、今日はゆっくりと休みなさい後の処理は内の書記チームがやってくれるわ」

「え?はい…あ、ありがとうございます」

 言うやいなや僕たちはその場を後にする。

「よかったのかなぁ」

「まあいいんじゃない面白そうだけど、それよりみんなでケーキ食べよう、よーちゃんもメロンちゃんもお腹すいてる」

 生徒会長は電話を取り出す。

「聞こえるかい書記君後頼むね~、期待どうりだ…その内生徒会の育ててる主人公と戦わせたいね、ぜひ」


 軽い口調の生徒会長と裏腹に電話からはため息が漏れていた。

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