彩友美
彩友美
7月30日 誕生日
o型
一つのことを考えると他が見えなくなる17歳
ちょっと大きな胸がコンプレックス
学校ではみんなの愛されキャラ
天然な部分もあったりする。
身体に違和感があり、僕は目覚めた。
「あの、彩友美さん、何をしていらっしゃるのですか」
妹の彩友美が僕に行なっている行動に理解ができなくて丁寧な口調で問う。またある理由でくぐもった声になる。
「着替えさせているの」
さも当然のように僕にズボンに履かせようとしている。
ちなみに今、僕はパンツ一丁の状態になっている。そして片足にズボンが通ろうとしていた。
「そうですか」
まだ頭が寝ぼけていて理解ができない。
正確には理解したくない。
そのため考えるのを捨てるため、眠りに就こうとする。
「寝ないでズボン自分で履いてよ、難しいんだよ」
「じゃあ、彩友美、体起こしてくれない?」
「あ、そっか、ごめん、ごめん」
彩友美はそう言い体を起こす。
ようやく解放された僕は呼吸ができる喜びを噛みしめる。
そしてそのまま起き上がると彩友美は僕の頭の付近に女の子座りしていた。
その体勢から先ほどまで上半身を倒して柔軟のように腕を伸ばしてつま先からズボンを通していたのだった。
要するに僕に覆いかぶさり、ズボンを履かせていたのだった。そのため、自然とある二つのものが僕の顔を圧迫していた。
「ほら、何をぼけっとしているの」
彩友美に怒られ、急いでズボンと服を着る。
「はい、朝ごはん」
「うぐっ」
着替え終わった瞬間、食卓に行かずにその場でパンを押し込まれる。
わざわざ持ってこなくとも食卓で食べても変わらないのでは? と思ったがパンと一緒に飲み込む。
「ほらっ」
無理やり押し込むためパンくずが僕の部屋にパラパラと落ちる。
掃除が大変そうだな、彩友美がやるけど。
「ほらっ」
彩友美は楽しくなってきたのかパンを与えるリズムが早まる。
「ほら」
「ほら」
「ほら」
それに応えたいが流石に限界があり、手で止める。
「お、あめて」
口にパンが入っているためうまく喋れない。
「え、なんて?」
彩友美は口が閉じているのにもかからず押し込もうとする。鬼だ。
「あ、飲み物ね!」
そう言って用意していたコップを手に取り渡す。
「はやく、しないと遅刻しちゃうよ」
彩友美に急かされ、牛乳をのどに無理やり流し込む。同時にパンも流し込み、一旦口の中が空になる。
彩友美はそれを逃さまいとパンを口に押し込む。
「うぐっ」
無理やり押し込まれたため朝食は5分で終わった。
「ほら、行くよ」
彩友美は僕の鞄と自分の鞄を手に家を出る。僕もそれに急いでついて行く。