未来
未来
10月10日誕生日
中1
12歳
元気だけが取り柄の女の子
ミディアム ヘア
好きなことはおしゃれ
食べ物の好き嫌いが多い
子どもっぽい
「お兄ちゃん、火事だよ、火事!」
切羽詰まった妹の未来の声。
その声で僕は起きた。しばらく寝ぼけていたが未来が火事と連呼していたため、すぐに目が覚めて危険を察した。
どうしよう
やばい
逃げなきゃ
脳内ではパニックがおき、気が動転していた。
「未来、水!」
「はい」
未来は激しい音を立て、どこかに向かった。
僕はどうしようとベッドの上でウヨウヨしていた。
なぜ逃げないのか自分でもわからない。
「お兄ちゃん、水!」
2リットルペットボトルの水を受け取る。
「現場は?」
「ない!」
「嘘!」
続けざまに言う未来。
「……」
ない?
フリーズする。
その顔がおかしかったのか未来が声を出して笑う。
しかし目の焦点が合ってないことに気づき、心配する。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「おーい」
僕の目の前に手を振る。微動だにしなくて、少し大きく未来は振る。それでも動かない。
手を広げて勢いよく叩く。気持ちがいいほどの綺麗な音が響く。
それでようやく僕の時間が動き出す。
未来は真っ赤になった手を擦り合わせ、痛いと呟いていた。
時間が動いた僕は火事が嘘だと理解し、布団に入る。
「あ、寝ちゃだめだよ!」
未来が布団を剥ぎ取ろうとする。しかし僕には敵わず諦める。
「かっじですよぉ〜」
未来が全く危機感のない緩い声で僕の耳元に囁く。息があたりくすぐったくなり、全身に鳥肌が波のように立つ。
それが気持ち悪く僕はようやく起きた。
「おはよ、お兄ちゃん」
満面の笑みの未来。
「おはよ」
対して僕は眠そうな顔で上手く回らない口を動かし答えた。
「じゃあ、朝ごはん食べよっ!」
未来に連れられ食卓に着く。机にはシャケと味噌汁とご飯とシンプルだがとても美味しそうな品々が並んでいた。
「いただきまーす」
一口食べる。どれも僕好みの濃いめに味付けされていてとてもおいしい。学校の時間を気にしつつ、食べ進める。そんな僕を未来が幸せそうに見つめる。
「ごちそうさま」
「おそまつさまでした」
「じゃあ、着替えて学校行ってくるか」
満腹感を感じながら伸びをする。
「寝ちゃだめだよ」
未来のことばに、はいはいと返事し、部屋に入った。
そして着替えて学校に向かった。