舞織
舞織
B型
8がつ27日
16歳 高校1年生
とにかくポジティブ
しかしメンタルは弱く、悲しいときはあえて明るく装い、自分を鼓舞する。しかし不器用な性格なため兄の僕にはバレバレ。
「おにいさーん、朝ですよ」
元気な声とともに舞織は部屋の電気をつけ、カーテンを全開に開ける。そのため強烈な光が部屋全体を照らす。それは瞼を閉じていてもはっきり分かった。そんなことをされても寝たい僕は布団を頭から被り足を折り、丸まる。
完全にふとんの中に閉じこもり、寝かせろオーラを発する。
「おにいさーん、朝ですよ」
それでも舞織は同じ言葉を繰り返し、布団をめくり上げる。今度は掛け布団ではなく敷布団に潜るが下がベッドの板のため背中にゴリっとした痛みがする。しかし安眠を得られなくとも寝たい僕は敷布団に潜り、意識を夢の中に集中させる。
「おにいさーん、おにいさーん」
何度も呼び敷布団まで奪おうとする。
「あ、丁度良い、このまま干してしまおう」
名案が浮かんだためか、ご機嫌な様子で奪われてしまった掛け布団を外に干しに行く。舞織がいなくなったことで僕の安眠を邪魔するのは背中の痛みだけとなり寝ることにする。
「敷布団もらいー」
勢いよく部屋に入ってきたそのままの勢いで敷布団をかっさらっていく。それでも僕は寝ることにする。全身に日光と蛍光灯の光を浴びながら枕一つで寝ることになっても諦めない。
「今度は枕ゲットー」
枕が容赦なく頭から引っこ抜かれる。その事で頭部がベッドの板に勢いよくぶつかる。鈍い音と痛みがまた襲い、ようやく起きることにする。
起きた僕はリビングに行き、僕と舞織の朝食の支度をする。といってもトーストを焼き、目玉焼きを作るだけ。男の料理はこんなものだろう。せめて舞織がまともな料理ができれば良いのだが……
「おにいさん、朝ごはんできた?」
布団を干し終えた舞織が席に着く。
「ほら、できたよ」
そう言いテーブルにお皿を置く。
「牛乳も持ってきて」
舞織のお願い通り牛乳も持って行き、席に着いた。
「ねえ、おにいさん、今日暇?」
いただきますを言う前に尋ねる舞織。
「寝たい」
「わかった、9時に映画行くから、支度してね」
舞織は曲解してウキウキな様子になる。実際、寝ることしかなかったため別に良いかと思えた。
「何の映画を見るの?」
舞織の出したタイトルは話題の恋愛映画で僕も気になっていたが一人で行きづらかったため丁度良かった。