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眞姫那

眞姫那


5月13日 誕生日

a型

17歳


しっかりものの妹

少し真面目すぎる一面がある

冗談が通じにくい

何でもそつなくこなす

好きなことは裁縫

クラス委員




「起きてください、お兄さん」


そう言い容赦無く電気をつけて布団を剥ぎ取ろうする。僕は無意識で布団を死守すべきがっしり掴む。


しかし意識がはっきりしてない僕はあっさりと剥ぎ取られた。僕は布団を諦めて寝る。



「早く、起きてくださーい」


体を揺さぶれ、目を開けようとしたが電気が眩しすぎて目が開けられない。


「目を開けてください!」


徐々に口調が厳しくなるが、寝ぼけて危機感をそこまで感じなかった。


「起きないと怒りますよ」


その言葉でようやく寝ぼけていた意識が現実に定着し出す。それでも半分以上の意識がまだ夢の中にいた。


「もう、遅刻しても知りませんよ」


そう言って部屋から出たのにはうっすら気づいたが秒を待たずして完全に意識は夢の中に戻った。



「もう、いつまで寝てるつもりですか」


あれからどれくらい過ぎたかは分からない。しかし眞姫那がいることは遅刻ではないのだろう。それに安心して意識を夢の中に持っていこうとする。


「こうなったら……」


僕の腕を掴んだかと思うと、腰をうまく利用し、全体重を掛けベットから引き落とす。鈍い音と鈍い痛みが僕を襲う。


「いてぇ」


肩を抑えながらようやく目を開けるとご立腹の眞姫那が見下ろしていた。眞姫那は制服姿でいつまで登校できるといった格好だ。対して僕はパジャマ。しかも朝食も食べてないし、顔も洗っていない。


「ほら、これ着て」


眞姫那は壁に掛けられた僕の制服を突き出す。痛む場所をさすっていると眞姫那が睨む。


「あと10分後には出ますよ」


「それは早いよ」


「起きるのが遅いお兄さんが悪いのです」


きっぱり僕の発言を切り捨てる。


「ほら、ズボン」


兄妹のため僕が目の前で着替えても恥ずかしがって暴力を振るうなどといった可愛いことはしてくれない。


「ほら、カバン持って」


そう言って机の上に乱暴においてあるカバンを眞姫那は渡す。


「ちょっとまって教科書入れてない」


そう言ってタワーのように積み上げられた教科書から適当に抜き取りカバンにしまう。


「ちゃんと、前日に支度しなさいよ、それにもう少し片付けなさいよね」


「わかったよ」


「あとこれ、朝食と昼食ね」


リビングの机においてある弁当袋を受け取った。


「電気消したよね、じゃあ、行くよ」


電気を確認して急いで僕たちは家を出た。


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