愛美
愛美
6月13日 誕生日
A型
反抗期を知らない女子中学生
年齢15歳 今年、高校受験生
好きなことは買い物、おしゃれ
髪はショートカットで身長は少し小さめ
ちょっぴり甘えんぼ
明るい性格と前向きな性格でクラスの人気者
困っている人を放っておけない
勉強は中の上だが運動は得意で活発的でもある
趣味はおかし作りでバレンタインはもらったりあげたり忙しい
ひとつのことにこだわりすぎることがある
毎日日記をつけていたりする
身体を大きく揺さぶられ、夢の世界から現実の世界に戻されるのと同時にあどけなさがまだ残る妹の愛美の声が耳に入る。
「……きてよ、ねえ、お兄ちゃん」
必死に身体を揺らし僕を起こそうとしている。
徐々に力も強くなり、首がすわってない赤ん坊のように首が前後左右に動く。さすがにここまでされると朝の弱い僕でも起きる。
「ゔゔん」
揺らすことだけを考えていたのか目を開けた僕に気づかずにまだ必死に揺らす。
「おっはよぉおぉお」
身体を大きく揺さぶられていたため声がおかしくなる。
「あ、ようやく、起きた」
僕が起きたことに気づき、一瞬にして曇りのない満面の笑みになる。
「もー、すぐおきてよね、10分も身体を揺らしてたんだから……ってまた寝ないでよ」
「寝てないよ」
とぼけているわけではなく本当に無意識だった。 そんな僕にため息を吐き、呆れる。
しかし愛美が放っておけない性格なのが兄の僕が一番知っている。
「次、寝たら起こしませんからね」
怒っているわりには楽しそうな様子だった。
「ごめん、ごめん、明日はちゃんと起きるよ」
しっかり起き上がり、何十回も繰り返してきた朝の言葉をかける。それに対して愛美も何十回も繰り返した返事をする。
「明日こそ、ちゃんと起きてね」
そう言って僕の部屋を出てキッチンに愛美は向かった。
僕は棚から着替えを取り出し、着替える。
ふと、もし愛美がいなかったらどうなっていただろうか。
今、取り出した服も愛美にシワが残るからしっかり棚にしまってと強く言われてのことだった。
そのため愛美がいないとダメ人間になることは容易に想像ができた。
「お兄ちゃん、何をやってるの、早くご飯食べよ」
リビングから愛美が僕のことを大きめの声で呼ぶ。
「今、いくよ」
愛美に届くよう僕も大きめな声で伝え、着替えを終わらせる。
「頂きます」
律儀に手を合わせた愛美と僕は向き合い、愛美がこだわって作った朝食を食べ始めた。
「受験勉強はどんな感じ?」
朝食を食べながら質問する。
「うーん、英語がまだかな」
おかずをつまみながら愛美は答える。
「教えてあげようか」
「大丈夫だよ、お兄ちゃんに教わるほどのものじゃないし……お兄ちゃん、わかるの?」
意地悪そうに愛美が言ってきたのでここかは兄らしくわかると自信をもって言いたいが愛美の志望校は有名高校ほどではないがレベルが高く、頭の悪い僕は自信をもって教えられるとは言えなかった。
「元気を出して、これあげるから」
そんな僕を見かねたのかデザートのリンゴを1つ僕のお皿に置く。
僕はそれを受け取り、食べる。
「ごちそうさま」
「ごちそうさまでした」
また、律儀に手を合わせる愛美。
「じゃあ、僕は高校に行ってくるか」
重い腰をあげ、自分の部屋に向かいカバンを手にする。
「行ってらっしゃーい」
愛美に見送られ僕は高校に向かった。