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陽那

陽那

中1 13歳

ゲーマー

「うぅん」


久しぶりの休日あり、満足のいく睡眠がとれた僕は気持ち良い朝を迎えていた。


時計を見ると13時。


もう昼になっていた。


しかし土曜日どんなに寝ていても問題ない。


僕はもう一度寝てしまおうか悩んだが起きることにする。


キッチンで適当に目玉焼きを作りご飯に乗せて食べる。


「あ、お兄ちゃん、遅いよー」


僕の音に気づいた妹の陽那が部屋から出て来る。


「お兄ちゃん、メシー」


「はいはい」


今にも空腹で倒れそうな陽那にご飯と目玉焼きを出す。


「あと、ジュースも」


「はいはい」


「あと、お菓子も」


「それは3時ね」


「ゔー」


陽那が嫌な顔をしたが無視をして自分の分を食べる。


「ところでお兄ちゃんはランクどれくらい?」


陽那が言っているランクとは今、スマホゲームで大人気のRPGだ。


「120かな」


配信され1ヶ月、現在の最大ランク200近くの課金廃プレイヤーには及ばないが平均100だといわれているため少しやり込んだ程度だった。


それを聞いた陽那がニヤリと嫌な表情を見せスマホを僕に見せびらかす。


「な!? 」


そこの画面にはランク200という文字があった。


さらに主人公の衣装やら武器が煌びやかで明らかにレア度の高いモノだとすぐにわかった。


「陽那さん?」


恐る恐る尋ねる。


「何でしょうか?」


僕の丁寧口調に箸を止めてしっかり聞く耳をもってくれている陽那。


「1日のプレイ時間と課金額はいくら程でしょうか?」


「プレイ時間は20時間と課金額はうん十万かな」


さらっと答える陽那。


「今、中学生ですよね、いつやってるのかな?」


さらに恐る恐る尋ねる。


「授業中」


端的に答えた。


「それとお金はどーしたのかな?」


「母からの生活費からお借りしました」


あくまでも表情を変えずに端的に答える。


「残り一週間、いくらで生活すれば良いでしょうか」


「1400円です!」


「ん?」


「1400円です」


「もし、あと100円あって1500円になったら?」


「コンビニ行きます!」


きっぱり言い切った陽那に何も言えなかった。


僕は代わりに頭を抱えた。


「どうしたの、お兄ちゃん目覚めるの?」


「目覚めねーよ」


とりあえず朝食をかきこんだ。


「まぁ、どうにかなるだろうな、おやすみ」


僕はもう一度寝ることにした。


休日っていいな。

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