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女神②

「この男は一体なんなの!」


またあのロリ女神が長いツインテールを揺らしスクリーンに映る優真に怒りを露わにしていた。


「私の魅力ですら起こすことができなかったのよ!」


スーツを着ている付き人15人はプロのため表情は出さなかったが内心笑ってしまっていた。


「めっ、女神様、これ以上改変の力を使うのは良くないかと思われるのですが」


大変、申し訳なさそうに低姿勢で付き人の一人が提案する。


その行動に緩んだ付き人の気持ちが締まる。


たとえ、童顔に長いツインテール。そして貧乳で身長120センチの低身長。誰が見ても小学生体型だとしても女神であり、この世界を改変する力を持っているのだ。そのため、何も持たない人間が女神に意見することは恐れ多いことだった。


「どうしてよっ!」


ロリ女神が意外なことに否定せず、意見を聞こうとしていた。いつもなら、うるさいとバッサリと切り捨てていただろう。


20分以上無視されたショックが大きかったに違いない。


そんな女神の心境に驚きつつ、提案した付き人が話を続ける。


「一昨日、とにかくお兄ちゃん大好きという妹に改変した際、深すぎる愛が生まれてしまいました。また翌日はこれを踏まえてちょっぴり嫌いな女の子にした結果冷たい妹という結果になりました。付け加えて3日前はお嬢様というあの空間には異質な存在の妹になってしまいました」


手元のデータを見ながら一気に言い、一呼吸して締めの言葉を言う。


「どれも設定が甘く、能力が薄れている可能性があります」


その言葉にロリ女神は黙り込んでしまった。


「よし、明日は作戦会議にするわ! それぞれ提案を文書を作成してきなさい」


そう人差し指をびしっと付き人に突きつけ命令した。

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