麗華
麗華
2月13日 誕生日
A型
高校1年生 17歳
お嬢様
全て完璧
「お兄様、起きて頂けませんか」
身体を優しく揺さぶられ、僕は夢から目覚める。
「おはようございます、お兄様」
ある学生の一室には似つかないお嬢様オーラを全身から醸し出しているお方がそこにはいた。
服装はパジャマだったが仕草や振る舞いがお嬢様なのだ。
夢であってほしいと願い、もう一度夢の世界に行こうとするもまた、身体を優しく揺さぶられる。
そして目を開けるとあのお嬢様がいらっしゃった。
何を隠そうこれが僕の妹の麗華だ。なんでこうなったのかは分からない。
だけどこれが妹だから受け入れるしかない。
「お兄様、ご朝食の準備ができておりますよ」
上半身を起こした僕に手を差し伸べる。
自然にベッドの端に座り、その手に触れると麗華が僕の手を引き、立たせる。
一切力を入れてないように見せていたがしっかりと僕のことを優雅に引く。
それは僕の語彙力では説明不可なものだった。
ただ言えるのは麗華はすごいのだ。
実際、そのまま手を引かれ、案内されるがまま食卓に席に着こうとすると椅子を引いてくれたりと気遣いが細かすぎる。
「では、頂きましょうか」
そう言い器用に包丁とフォークを使い、見た目が美しいトーストを一口食べる。
一体何が乗っているのか僕には分からない。
見たことない食材だった。フォアグラとか言われても納得してしまうだろう。
僕はそれを食べようとしたが包丁がない。
「あ、包丁をお持ちしたほうがよろしいでしょうか、あまりお兄様はそのような物をお使いにならないと思われたのですが」
麗華の気遣いは正しく、おそらく恥をかくだけだろう。
それに麗華のお手を煩わせるわけにはいかなかった。
「それならいいよ」
今にも立ち上がりそうな麗華を止める。
「分かりました、ところでお兄様、少しお急ぎにならないとお時間になられるとお思いになるのですが」
麗華に指摘され、よく分からないが美味なブレックファーストを少し急ぎ気味にいただく。
「おいしい」
よくわからない味が口の中にふんわりと広がる。
「そう言って頂けると作った甲斐があります」
麗華は歯を見せずに微笑み、一礼する。
「じゃあ、そろそろ僕は行くね」
それを綺麗に食べた僕は立ち上がった。
「はい、行ってらっしゃいませ」
玄関まできて麗華は深く礼をして見送った。




