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プロローグ1 理想よりも汚い話
真っ暗な部屋
消し忘れた冷房
動かない体
べとべとした口の中
無駄に過ごした時間
外はもう暑くない
さっきまではあったもの
さっきまではなかったもの
昔とは違う都合の良い目
何も変わってはいないのに
変わったのは時の流れだけなのに
嫌がっても
怖がっても
ここにはない
抗うものすら与えられない
探そうとしない
そういう人間
「ここにいたんだね」
形の無いものが大好きな
そんな少年のような
ありのままの人間
「もう暗いのは嫌いだ」
待っていても暗いだけ
言葉だけで外側だけで中身は空っぽ
これから始めるはずだった
これは
理想のお話
ゆっくり書いていきます。
よかったら読んで下さい。