第6話 静かに始まる、異常の兆し
こんにちわんこっ
しばらくは毎日投稿していきますよん。
毎日17時と21時とあと0時の三話投稿予定でいきまっす!!
予定はあくまで予定なので。。。。。
蓬は足音を立てず、静かにホールの奥へと歩いていた。
どこかで自分が“異常”になっていくのを、うすうす感じていた。
でも、止められない。止めようとも思わない。
──だって、食べられるから。
腹が減る。
それを満たす“食べ物”が目の前にある。
それだけで、もう十分だった。
歩きながら、ふと気づく。
「……軽い?」
身体が、まるで水の中を泳いでいるような軽さ。
足が自然に前へ出る。視界も以前よりはっきりしている。
何より、鼻が敏感になっていた。
少し先の空気の変化にすら、匂いで気づける。
苔の湿り気。土の発酵臭。そして――
「……また、いる」
モンスターの気配。
でもそれは、“脅威”ではなく“食材”として、蓬の感覚に届いてくる。
自分が何をしているのか、どこへ向かっているのか。
そんなのはどうでもよかった。
ただ、空腹がある。
ただ、“ここにいれば食べられる”という確信がある。
あれからまだ数分しか経っていないのに、蓬の中では何かが確実に変わっていた。
でも、それを言葉にするのは難しい。
例えるなら、
人間の皮をかぶったまま、何か別の生き物になっていくような。
――あの時、目の奥が光った気がした。
でもそれすら、今はもうどうでもいい。
目の前の暗がりから、ぬるりと現れた影。
今度のスライムは、少し色が濃い。
体格も大きい。
蓬は、ごく自然に構えた。
「……いける」
異能もスキルもない。
でも、彼女には“食べる”という目的がある。
それだけで、十分だった。
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あっちょっと素通り厳禁なんですよっ!!
こまっちゃうんだからー
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