表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『生きてるだけでお腹が減るから、いただきます』 ──異常と孤独と、生存の話。  作者: koni


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/35

第29話 毒の粘液と、包丁一本の距離

こんにちわんこっ

しばらくは毎日投稿していきますよん。

毎日17時と21時とあと0時の三話投稿予定でいきまっす!!

予定はあくまで予定なので。。。。。

 粘液モンスターは、ぬるぬるとした身体を揺らしながら迫ってきた。


 蓬は後退しない。

 五感強化のスキルが、わずかな空気の振動さえ伝えてくる。

 ただし、強くなったわけじゃない。視えても、感じても、反応できなければ意味がない。


 「……近い」


 包丁の刃が、粘液を反射して鈍く光る。


 ナメクジに似たそのモンスターは、ゆっくりと、だが確実に間合いを詰めてくる。

 蓬は一歩だけ踏み込み、様子を見る。


 そして――


 「っ!」


 斬った。


 刃が粘液に触れる。だが切れない。


 むしろ、刃が“絡め取られた”。


 「うわっ、なにこれ……!」


 粘液が刃にまとわりつく。

 攻撃が、封じられる。

 しかも包丁は、ふつうの料理用のものだ。強くも鋭くもない。


 「まずい……!」


 後退。だが遅い。

 足元に、ぬるっとした感触――


 「しまっ――」


 滑った。


 尻餅をつき、体勢を崩した。モンスターはその隙を逃さず、粘液を全身からぶちまけてくる。


 「っ、くそっ……!」


 蓬は反射的に身をよじり、ダンジョンの壁際へ転がり込んだ。


 その瞬間、壁に突き出た“金属片”が視界に入る。


 「……あれ、使える?」


 迷っている時間はなかった。


 手に取ったそれは、かつて誰かが落としたと思われる、細い鉄の棒。

 鋭利ではないが、長さは包丁の倍以上。


 蓬は呼吸を整える間もなく、それを握りしめて跳ね起きた。


 「距離をとる、距離……!」


 間合いを活かし、突き出す。


 鉄棒の先が、粘液モンスターの身体を貫いた。


 「……効いた?」


 モンスターの動きが一瞬止まる。


 が――すぐに粘液が棒を這い上がってくる。


 「やっぱ、毒……!」


 蓬は棒を振り払う。粘液を振り切ったその瞬間――


 モンスターの身体に“ヒビ”が入った。


 「え……?」


 粘液が流れ落ち、崩れるようにその身が地面に広がった。


 「……勝った?」


 確信はなかったが、敵の気配が消えた。


 蓬はゆっくりと息を吐き、壁に背を預けた。


 「包丁、持ちかえた方がいいかもな……」


 そう呟きながら、モンスターの残骸を見下ろした。


 ふと、気づく。


 さっき滑って、少しだけ粘液が腕についていた。

 それなのに、皮膚はまったく異常がない。


 「……毒、だったよね?」


 粘液の強烈な臭いは、今でも鼻につく。


 「普通、こういうのって……ピリピリしたり、かゆくなったり……しない?」


 だが、自分には何も起こらなかった。


 「……いや、まさか。そんな都合よく……」


 頭では否定しても、身体は違和感を覚えていた。


 ――何かが、おかしい。


 「でも……ちょっとは、慣れてきたかも」


 毒、粘液、異形。


 それでも恐怖に足をすくませることなく、目を背けず戦った自分。


 蓬はまた、少しだけ前に進んでいた。

みなさまさまの応援が励みになるはず(たぶん)ですのでぜひともおひまなそこのあなたは評価してやってください!

あっちょっと素通り厳禁なんですよっ!!

こまっちゃうんだからー

ん?ちゃんと評価しようとしてくれてたよね?(圧)

広告の下↓にある【☆☆☆☆☆】をタップして、

【★★★★★】にするんだヨ☆

仕方ないから【★★★★☆】まで可((笑))


次の話も見ちゃってくだせいっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ