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『生きてるだけでお腹が減るから、いただきます』 ──異常と孤独と、生存の話。  作者: koni


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第2話 ホールは喰うか、喰われるか

こんにちわんこっ

しばらくは毎日投稿していきますよん。

毎日17時と21時予定でいきまっす!!

予定はあくまで予定なので。。。。。

廃工場の周辺は、思ったよりも静かだった。


 工場の塀はところどころ崩れていて、錆びた鉄骨がむき出しになっている。柵の隙間から猫がするりと逃げていき、風にあおられたビニールがカサカサと鳴る。


 よもぎはその前で、しばらく立ち尽くしていた。


 「……ここか」


 誰かに聞いたわけでも、調べたわけでもない。

 でも、近づくほどに肌がざわつく。この場所が“異常”だと、身体が勝手に理解していく。


 壁の奥に、ねじれた空間のようなものが見えた。

 何もない空間に、縦に走る歪み。そこだけが、風の流れに逆らっている。


 あれが“ホール”。


 蓬は一歩、足を踏み出した。


 空腹のせいで足取りは重かった。膝が笑っている。

 でも、戻る気はなかった。戻っても、冷蔵庫は空のままだ。


 足が、空間の歪みに触れる。


 空気がぶるりと震えたような感覚があった。

 そして次の瞬間、視界が暗転する。


 ――ここが、ホールの中。


 湿った空気が鼻を突く。かび臭さと、土の匂い。そして――


 「……なに、この匂い」


 蓬の胃が、また音を立てた。


 普通なら不快に感じるはずのに、なぜか“美味しそう”に思えてしまう。

 腐った匂い。なのに、嗅げば嗅ぐほど、喉が鳴る。


 まるで、焼きたてのパンの匂いを嗅いだときのように、身体が勝手に“食べたい”と反応する。


 「……なんか、おかしい」


 そう思いながらも、蓬はゆっくりと進む。


 ホールの中は洞窟のようになっていた。薄暗く、足元は柔らかい土と苔。照明もないのに、天井から青白い光が漏れている。まるで異世界のような光景だった。


 でも、蓬は怖がらなかった。


 それ以上に、腹が減っていた。


 やがて、前方からぬるりと音がした。


 気配。いや、匂い。


 明らかに近づいてくる“それ”に、蓬の目が細められる。


 「……いるんだ」


 ようやく、食べ物にありつける。


 その認識が、もうすでに“人間の常識”からずれていることに、蓬はまだ気づいていなかった。

みなさまさまの応援が励みになるはず(たぶん)ですのでぜひともおひまなそこのあなたは評価してやってください!

あっちょっと素通り厳禁なんですよっ!!

こまっちゃうんだからー

ん?ちゃんと評価しようとしてくれてたよね?(圧)

広告の下↓にある【☆☆☆☆☆】をタップして、

【★★★★★】にするんだヨ☆

仕方ないから【★★★★☆】まで可((笑))


次の話も見ちゃってくだせいっ!

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