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『生きてるだけでお腹が減るから、いただきます』 ──異常と孤独と、生存の話。  作者: koni


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2/9

第1話 いただきますは、生きてるってこと

こんにちわんこっ

しばらくは毎日投稿していきますよん。

毎日17時と21時予定でいきまっす!!

予定はあくまで予定なので。。。。。

――腹が鳴った。


 ぐうう、という間抜けな音が、六畳一間の部屋に響いた。

 それはまるで、「まだ生きている」と身体が勝手に主張しているみたいで、よもぎは少しだけ不快になった。


 目は開いている。

 でも、起きる気はなかった。


 天井の染みを眺めながら、どれくらい時間が経ったのかも分からない。昼なのか夜なのかも曖昧だ。カーテンは閉め切ったまま、空気は埃っぽくて、布団は薄く、やけに冷たい。


 起きる理由が、ない。


 そう思っていたはずなのに、腹だけは正直だった。


 「……うるさいな」


 独り言は掠れていた。喉が渇いている。二日、何も口にしていない証拠だ。


 冷蔵庫を開ける。

 中は空。正確には、空気だけが入っている。


 財布の中を確認する。

 百円玉が一枚。十円玉が三枚。


 「……パンも買えないか」


 笑う気にもならなかった。


 蓬は十八歳。高校には行っていない。家族はいない。誰かに連絡するという発想も、もう何年も前に消えていた。


 世界がどうなっているのかも、正直よく知らない。

 ダンジョンが出現して、モンスターが現れて、ギルドがどうとか、政府がどうとか。ニュースやSNSで流れてくる情報は、全部「遠い世界の出来事」だった。


 生きている実感があるのは、今みたいに腹が減ったときだけ。


 立ち上がろうとして、少しだけふらついた。

 視界が一瞬、滲む。


 「……やばいな」


 このまま寝ていたら、たぶん死ぬ。

 それは感覚的に分かった。


 じゃあ、どうするか。


 蓬の脳裏に浮かんだのは、最近噂になっている場所だった。


 廃工場の裏手に、突然現れた“ホール”。

 政府の管理も行き届いていない、いわゆる放置ホール。


 中に入れば死ぬ。

 そう言われている。


 でも同時に――

 「食料が落ちていることもある」

 そんな噂も、確かに聞いた。


 デマかもしれない。

 嘘かもしれない。


 それでも、腹が減っていれば、どんな話でも希望になる。


 蓬はぼさぼさの髪を適当に結び、脱ぎ散らかしていたジャージを引っ張り出した。鏡を見る気はしなかった。どうせ、ひどい顔をしている。


 玄関を出る前、靴を履きながら、ふと思った。


 ――生きるって、何だろう。


 難しいことは分からない。

 でも一つだけ、昔から決めていることがある。


 食べるときは、必ず言う。


 それがどんなものでも。

 どんな状況でも。


 蓬は、小さく息を吸った。


 「……いただきます」


 ただ食べ物を探しに行くだけ。

 そのはずだった。


 この一歩が、

 世界にとって“異常”になることも、

 自分が「人間の食事」から外れていくことも――


 まだ、誰も知らない。

みなさまさまの応援が励みになるはず(たぶん)ですのでぜひともおひまなそこのあなたは評価してやってください!

あっちょっと素通り厳禁なんですよっ!!

こまっちゃうんだからー

ん?ちゃんと評価しようとしてくれてたよね?(圧)

広告の下↓にある【☆☆☆☆☆】をタップして、

【★★★★★】にするんだヨ☆

仕方ないから【★★★★☆】まで可((笑))


次の話も見ちゃってくだせいっ!

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