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『生きてるだけでお腹が減るから、いただきます』 ──異常と孤独と、生存の話。  作者: koni


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第11話 空腹じゃないのに、また食べたくなった

こんにちわんこっ

しばらくは毎日投稿していきますよん。

毎日17時と21時とあと0時の三話投稿予定でいきまっす!!

予定はあくまで予定なので。。。。。

あれから、おそらく一時間くらいが経った。


 よもぎは静かにホールの奥を歩いていた。


 背中には、さっきの戦いで擦りむいた傷。肩はまだズキズキと痛む。

 それでも、歩ける。思ったよりも身体が軽かった。


 理由は分からない。

 ただ、前よりも視界が冴えていて、足が自然に前に出る。


 「……なんか、調子いいかも」


 蓬は小さく呟いた。


 たくさん寝た翌朝のような、身体の芯から湧いてくる“元気”。


 でもそれは、空腹が満たされたからでも、疲れが取れたからでもない。

 まるで、内側から“強くなった”ような感覚。


 (前に食べたスライムの効果が、今ごろ効いてきたのかも)


 そう思うしかなかった。


 けれど、本当は。


 蓬はすでに“レベルアップ”していた。

 ただ、それを知らないだけだった。


 ――ぬるり。


 苔の隙間から、見慣れた半透明の影が姿を現す。


 「また、スライムか……」


 さっきまでなら、戦うだけで精一杯だったはずの相手。

 でも今の蓬にとって、それは“狩る対象”だった。


 石を拾い、狙いを定める。


 ぴゅ、と投げる。直撃。追撃の蹴り。


 ぬめりも、粘液も、嫌悪感はなかった。


 それどころか――


 「……いい匂い、する」


 驚いたように、鼻をすする。


 空腹じゃない。むしろ、お腹は落ち着いている。


 それなのに、喉が鳴った。


 「……いただきます」


 手を合わせ、粘液を口に運ぶ。


 味は、前よりも“濃い”。


 とろける甘さと、体温に近いぬるみが、舌を包み込む。


 ――その時。


 身体の奥で、何かが弾けたような感覚があった。


 手先が敏感になる。音がよく聞こえる。

 背中に、微かな“熱”が走る。


 「……ん?」


 違和感。でも、痛くはない。


 ただ、内側に“何かが入ってきた”ような感覚。


 もしくは、“ずっと中にあったもの”が目を覚ましたような。


 (これ……なに?)


 考えても、分からない。


 でも、不思議と――怖くなかった。


 強くなっている。

 その実感だけは、確かにあった。


 「……もっと、食べなきゃね」


 蓬の目が、ゆっくりと、ダンジョンの奥を見つめた。

みなさまさまの応援が励みになるはず(たぶん)ですのでぜひともおひまなそこのあなたは評価してやってください!

あっちょっと素通り厳禁なんですよっ!!

こまっちゃうんだからー

ん?ちゃんと評価しようとしてくれてたよね?(圧)

広告の下↓にある【☆☆☆☆☆】をタップして、

【★★★★★】にするんだヨ☆

仕方ないから【★★★★☆】まで可((笑))


次の話も見ちゃってくだせいっ!

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