第10話 牙と罠と、ひとつきりの勝ち筋
こんにちわんこっ
しばらくは毎日投稿していきますよん。
毎日17時と21時とあと0時の三話投稿予定でいきまっす!!
予定はあくまで予定なので。。。。。
足音が消えた。
ホールの奥、異様な静けさの中に、それはいた。
痩せこけた犬のようなシルエット。
全身がすすけた黒に染まり、目だけが赤く光っている。
皮膚は粘土のようにひび割れ、腹が異様に凹んでいた。
「……なに、あれ」
蓬は思わず後退った。
スライムのような単純さも、獣のような質量もない。
だが、このモンスターは明らかに“危険”だった。
その直感は、正しかった。
――ギャッ!
次の瞬間、モンスターが突っ込んでくる。
速い。
あまりに速すぎて、見えなかった。
蓬はなんとか横へ飛んで避けたが、腕に鋭い痛みが走る。
浅く裂かれた傷。だが、ほんの少しズレていれば骨までいっていた。
「っ、うそ……!」
心臓が跳ねる。
強すぎる。
今の自分じゃ、まともにやり合えない。
逃げられなかった。
(逃げられないなら、倒すしかない)
蓬は、呼吸を整えながら周囲を見渡した。
苔の生えた地面。
湿ってぬかるんだ床。
その先、岩壁の手前に――
ぽっかりと空いた、小さな穴。
「……使える」
ギリギリまで逃げながら、蓬は獣を誘導する。
追撃は紙一重。いつ踏み外してもおかしくない距離。
だが、読んだ。
蓬は最後の瞬間、身体をねじって反転し、獣の正面をすり抜ける。
――ドスッ。
グレイハウンドの足が、苔で滑った。
そのままぬかるみに足を取られ、前のめりに倒れ――
段差の向こう、穴に落ちた。
鈍い音。
地面を打ちつける肉の音。
静寂が訪れた。
蓬はその場にへたりこみ、震える指で息を整える。
「……はぁ、はぁ……倒した、の……か?」
穴の奥を覗くと、モンスターは動いていなかった。
背骨が不自然に折れ、口から黒い液体を流している。
勝った。
けれど、それは“偶然”に近い“奇跡”。
「……食べられるわけ、ないじゃん」
血ではなく、腐敗臭に近い匂いが鼻を突く。
蓬は首を横に振り、手を合わせもしなかった。
ただその場で、目を閉じる。
――次の瞬間、視界が澄み渡る。
心臓の鼓動がゆっくりになり、身体が軽くなる。
「……あれ?」
確かに何かが変わった。
でも、理由は分からない。
(もしかして……前に食べたスライムの効果?)
蓬は、そう思った。
本当は、今――
彼女は、はじめて“レベルが上がった”だけだった。
みなさまさまの応援が励みになるはず(たぶん)ですのでぜひともおひまなそこのあなたは評価してやってください!
あっちょっと素通り厳禁なんですよっ!!
こまっちゃうんだからー
ん?ちゃんと評価しようとしてくれてたよね?(圧)
広告の下↓にある【☆☆☆☆☆】をタップして、
【★★★★★】にするんだヨ☆
仕方ないから【★★★★☆】まで可((笑))
次の話も見ちゃってくだせいっ!




