事業復帰
次の日、店に来た人数は昨日よりも圧倒的に増えた。昨日のこととは裏腹に、私のやる気はいつも通りだった。私はこの学校の最終限が終わる時間までSNSをしてすごした。
SNSとは良いものだ。最近の流行、恋愛話、おいしそうな食べ物、ニュース、なんでも知ることができる。これのおかげで私は生徒と話すことができている。
私は一人目が店の前に並んだのを見て、スマホを閉じた。そして先頭の生徒に言った。
「どうぞお入りください。」
彼女は目の前にある夢にウキウキしながらスキップして店に入った。
私はその間に椅子に座って入口を見つめた。扉が開く。入ってきた子は幸せでしかない顔で向かいの椅子に座った。そのタイミングで言う。
「私の名前は掛須です。魔法売りをしています。とりあえずこちらをどうぞ好きな時にお食べください。」
私は手を叩き、奥の部屋からケーキ二つを浮かせて椅子の前に置いた。
彼女は一転して少し退屈そうにケーキを食べた。
私はケーキが嫌いなのかと聞くと、早く魔法をくれといった趣旨の答えが返ってきた。
その子が望んでいた魔法は固定魔法だった。書かれていた用途が交通整備、と意味側からなったため、話しながら本当は用途を聞きたかったのだが、そうも言っていられないようだ。私は単刀直入に聞く。
「本当はこの魔法を何のために使うんですか?」
「試合です…試合の時に相手を固定してタコ殴りにするんです。」
理由を聞いたが黙り込まれた。しかし、試合に使うのならば安心ができる。私はそう考え、魔法を渡教した。
次の人また次の人も一人目とは違ってゆっくりと見極めながら魔法を渡すことができた。
この日に来た人数は23人、大人は4人、収益は50万、総時間は50分。自分の仕事を自画自賛し、飴玉を頬張った。
昨日と同じように丹林を待つ。
17:00、昨日と同じく何も起こらない。
17:45、誰も来ない。18:50、階段を降り、駆けてくる音が聞こえる。私は期待して店の前に顔を出して見回す。いたのは丹林ではなく見たこともある男だった。その男は私を見て言う。
「あの紹介のおかげで成功、できたからこれ。」
その手には1万円札が10,20,30,32枚。私は無言でありがたく受け取り、また店に戻った。
そして19:00。学校の門が閉じた。
読んでいただきありがとうございます!
若干頭が回り始めました!
やった?ね。




