カシドリゆるすまじ
4人目は生徒だ。欲しい魔法は…炎の剣か。物騒な世の中になったものだな。
私はその人を店へ入れた。そして座り次第私は名乗らずして聞いた。
「炎の剣を出す魔法…目的は未記入ですが聞いてもいいですか?」
彼は少し困った様子でスマホを取り出し、なにかを入力している。1分も経たないうちにその困り顔は消え、私に言った。
「試合に使うんです。ご存じないでしょうが、毎日午後18:00から運動場で魔法の試合をやっているんですよ。そこで昨日、カシドリという奴が雑魚を蹴散らすかのように暴れまわったんです。私は、その人を倒したい!倒して最強に…倒して公正で熱い試合を取り戻したいのです!」
どうやら私の”勇士”に触発されて魔法の志願者が増えようですね。これは…良い兆しかもね。しかし、これは危険でも渡さざるを得ない。私は魔法を与え、使用方法を教えた。
その後も「隕石を落とす」「足を拘束する」「幻覚を見せる」「腕力上昇」「水の竜巻」など以降全ての生徒達の魔法も試合目的だった。
全て要望通りに渡したが私は生徒達の暴走を心配することはなかった。なぜなら試合目的の生徒達は会員制で制御されているようで、オリジナルのルールもあるそうだ。そのうえ学校公認の部活動も存在するようで、もし不法利用すれば他のメンバーから滅多打ちにされるようだ。
私が今日分の魔法譲渡を終わらせて一息つき、リンゴジュースの入ったコップとショートケーキを手に椅子につき食べ始めた。話したり、魔法を譲渡することに持っていかれた糖分が戻ってくる。私は扉の奥にあるベッドで睡眠を始めようとした。しかしそのちょうどのタイミングで店の前に人が立ち止まった。私は睡魔に襲われて意識がぼんやりとしたまま外に出て言った。
「日置~?また来たの~?今日は眠いからごめんね。また明日来て、いつもよりいいケーキを持ってくるから。」
それを聞いた日置は穏やかな声で言った。
「わかったよ。ごめんな掛、また明日来るさ。おやすみ、今日は君の可愛い顔が見れてよかった。」
私はドアを閉じ、ベッドに入った。瞼が下り、意識が消えた。
朗らかな風が吹き、カッコウが優しく鳴いている。
読んでいただきありがとうございます!
使った名前を全部覚えてないのでたまに間違えるかもです、
もうし
わけ
ない




