ストレス発散
私はこの暗い運動場の中に受付を見つけた。
「今からでも参加できますか?」
私は受付の生徒に聞いた。そしてその返事は淡泊な「はい」だった。私は早速、と思い名簿に名前と使う魔法、学年を書いた。(もちろん全て嘘の内容である)
先ほどの試合が終わり、熱狂冷めやらぬまま次の試合が紹介される。
「続いては!飛び入りの新人、下賜取と、このリングで最強!の次に強いインビジブルサンダー、桐の対決だー!新人には厳しいものになるが、この新人は強力な魔法の持ち主だ!どう立ち回るか注目しろ!!」
両者一礼し、試合の鐘が鳴る。
「ひとまずジャブだ。喰らえ!」という桐の言葉とともに、私でしか見切れないような電撃が飛んでくる。
私は避けながら観衆に魅せるため、両腕を開いて言った。
「おいで!私のRPGセット。そしていっしょに経験値を手に入れよう!」
私の右手には10秒後に切った相手を回復をさせる短剣が、左手には黄色い光をまとった神々しい短剣が、そして身軽いシーフの服が備わった。
その風景に観客が湧いた。
しかし試合のボルテージはこれから上がるわけでもなくここが最高潮だった。
内容は左の短剣で電撃を切り裂き、右の短剣でその身体を貫いて終わりというあっけないものだった。
そこに歓声はなく、驚愕と畏怖で音がなく静かだった。その内心、私はストレスの発散という意味で試合への楽しさが大きくなってきていた。
私がまた受付に着いたとき、回復が作用したようで桐が起き上がった。その様子に歓声が上がる。
そんなことは気にせず、ワクワクして受付の生徒に言った。
「まだ試合はできますか?」
それに対して受付担当は目を丸くしながら、「で…できます。」と言う。
私はもう一度試合の場所へ赴き言った。
「強い人がいないのなら、全員でかかってきてくれませんかー?」
それを聞いて観客の3割、つまり43人が試合に参戦した。火、水、光、闇、風は当然のごとく居り、他にも爆発、ケーキ召喚、属性付きの剣を出す魔法を持った生徒達もいた。
その試合はまるで無双ゲームのように全て一斬りでねじ伏せる情景が8秒続き、簡単に終わった。
その快感に、私は満足して帰った。
「明日から、また魔法販売がんば…ろ……。」
読んでいただきありがとうございます!!!!!!!
終わったので次からは魔法売りとして戻ります。
ありがとうございました、バトルは無理です




