どうですか?
日置丹林は私を訝しげに覗き込んでから一拍空けて言った。
「日置寿郎が俺の父さんだからなんなんだよ?まさか無許可でやってて怖がってるってう魂胆か?」
「日置寿郎…?寿郎?」
校長の苗字が日置であることは生徒や教師が「日置先生」と言っていたから知っていた。そして下の名前は聞いたことがなかった。この名前を聞いた途端、私の心はなぜかとても温かくなった。しかしそれと同時に動悸が止まらない。心拍音が邪魔になり落ち着くことができない。
「それがどうしたんだよ。…って、はぐらかすな!」
そんな科白を聞いて我に返り、心拍も平常に戻った。
「私は理事長に話をつけているので問題ありません。校長先生のお名前を知らなかっただけですので。それで、お手伝いの件ですが丁重にお断りさせていただきます。間に合っておりますので。そのうえで魔法をお考え下さい。」
彼は怒り心頭に発して言う。
「は?なんでだよ!手伝うって言ってんじゃん!受け入れろや!」
「私、あなたと居たら思い出しちゃうんです、だから…」とありのままを伝えた。
すると彼はさっきとは違う表情で言った。
「じゃあせめて、人に優しくなれるように、この短気がなくせるようにしてくれ。いや、してください!お願いします。この性格だから友達なんてできなくて、そのうえ父さんや母さんにまで見放されるかもって。俺嫌なんです。お願いします。お願いします。」
ここで魔法だけ渡して身を引けば、私は必ず後悔する。弱きを助け強きをくじく。私の座右の銘というやつだ。
私は魔法を渡し、使い方を教えた。
「ありがとう。」そう言いながら店を出ようとする彼に私は言った。
「後に予約がない日にここに来ることを許します。そこで私とお茶会をしましょう。」
は?と呆気にとられている丹林を置き去って続けた。
「私が思い出すのはいつぞやの記憶です。あなたは悪くないし、今は大丈夫です。」
彼は頭をかき、「仕方ないな」と言うような動作をした。
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あぁぁぁぁぁ頭まわんなーい☆




