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Fate of the Flowering Fairies  作者: ソナタ♪
第一輪:ユメヘノトビラ
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ついにこの町にも来たのね【収穫者(ハーベスター)


プカーティ商工会の受付嬢である獣人族銀狼ハーフのメアリーは、大量の依頼を受けに来た二人組に恐れ慄いた




各町の商工会での噂


ある日突然現れた二人組の旅人が初心者向けから上級者向け全ての植物探し系のクエストを受け、一週間以内にクリアしてしまう、と言うその噂である




彼らが来ると植物系は全滅

支払い報酬は膨大

さらに簡単な初心者向けまで一気に消えてしまう為、



収穫者(ハーベスター)


芝刈り機


歩いた後はペンペン草も生えない




などなど、噂に事欠かなかったのだが、どうやらそれは紛れもない事実であったようだ




メアリーは今にも引きつりそうな営業スマイルを維持しながら、大量のクエスト受注の受付をする




身分証でもある冒険者登録票には


クロリス:魔法使い

ジン:戦士


と刻まれていた




(なあ、おい。毎回思うんだがクエストを根こそぎってのはやり過ぎじゃないか…?)


ジンは受付嬢の今にも引きつりそうな口元をみてボソッと言う


(…うっさいわね、この方が効率良いのよ)


クロリスは受付嬢の今にも引きつりそうな口元を見ても我関せず

それどころか楽しんでる節さえある



「申し訳ありません、お掛けになってお待ち下さいませ」


一通り計算を終えため息を押し殺したメアリーだが、誤魔化しきれなくなった引きつり笑顔で事務室に引っ込む



「やっぱりなぁ」

「…面倒ね」



身分証の他に信用の無い旅人が受けるクエスト量と報酬ではないのだ


二人が信用に足るのか

報酬を支払って大丈夫か

この商工会へ利益をもたらすのか


まあ上司への確認といったところだろう


良い返事も良い報酬も期待出来ないパターンである

その証拠に…



「お待たせ致しました。こちらへどうぞ」


メアリーに奥の代表執務室を案内された




「プカーティ商工会ポットタウン支店代表のウバだ」

「どうもッス」

「…こんにちは」



初老の白髪交じりの髪

表情は確かに笑顔ではあるのだが、しかし感情や思考の読めない営業スマイル

常にビジネスチャンスを伺うような鋭い眼光の男だった


まあ座って、と執務室の上質で柔らかなソファに二人を座らせる


二人はとにかく嫌な予感がした





「君たちの噂は聞いている」



何の事です?


という二人の質問は無視された



わたしも昔冒険者だったから担当直入に行こう


初心者用のクエストは取り下げてもらいたい

新人育成のステップアップを兼ねているからだ

また君たちは大量に採取してしまうとの噂も聞いている

コチラとしては価格と生態系の破壊は望まない




苦笑いするウバとジン

諸悪の根源であるクロリスは相変わらず我関せず




その変わりと言っては難だが…

とウバは少々厄介で個人的な依頼を二人に提案したのであった

現在進行でゆるゆると執筆中

嫁氏との共同制作です


noteとpixivにも公開中

コチラは嫁氏の手描き挿絵が付いています


note(本人アカウント)

https://note.com/sonate


pixiv(嫁氏アカウント)

https://www.pixiv.net/novel/series/12329720

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