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サムス朝帰り

作者: きちめんだぎゃー

敵との激しい戦闘を終え、サムスが帰路につく頃には辺りは明るくなっていた


今すぐにでも寝てしまいたい気分だったが

まずは返り血で汚れた体を洗い流さなければならない


彼女は重い脚と装備を半分引きずるようにして帰り道を進んでいると

突然初老の男性が彼女の前に現れた。!!!!!!!!!!


「ちょいとそこのお嬢ちゃんや。わしとちょっとばかしはなしゃあせんかね?」


と、その男性が話しかけてきた


 「すみません…少し急いでいるものでして…」


彼女がそういうのも無理はない

なにせ、先の対戦で身の心も消耗しきっているのだ


こんないつ死んでもおかしくはない男性にかまっている暇はない


今すぐにでもシャワー浴びてコタツの中でゆっくりでもしたいものだ


「まあ、待ちなされや。」


彼はそう言いながら手に持っている杖の先端をこちらに向けた


「なっ──」


疲れ切った身体でも思わず反応する


彼女の本能が訴えかけているのだ


.......この男は危険だ!!!


バックステップで距離を取り腰に着けたホルスターから銃を取り出し構える


刹那


乳首が火傷した


そう

サムス・アランの乳首が火傷したのである!!!


「ぐわあああああ!!熱い!熱い!」


暑さに悶えて転がる彼女に、彼は耳元で囁く


「わしのうんこは、まあまあ臭いぞw」


「うわああああああああ!!!!そんなの嫌だああああああ!!!!」


彼女はわき目も振らずそこから走り去った


今の彼女は恐怖心、そして乳首の痛みに負けないように走ることしか出来なかった


そして彼女は気づけば横浜駅まで来ていた


彼女の乳首を火傷させたあの男はもうどこにもいない


サムス・アラン


幾多もの死線を乗り越えてきた歴戦の猛者


彼女は今日、"乳首を火傷させられる"という屈辱を味わった


終電はもう行ってしまっていた


彼女は駅のホームで乳首丸出しで倒れるように眠った


翌日目を覚ました時、彼女が初めに見たのは知らない天井であった


「知らない天井だ…」を実際に言う機会があるとは


思いもしなかった彼女は言うタイミングを逃してしまった


「あっ…」声を出そうとした瞬間、別の声に遮られた


「ねえちゃ〜ん!学校遅れるで〜!」


学校?私は学校なんか行っていないけど…


彼女は不思議がりながら不思議と痛くない乳首に違和感を覚え立ち上がる


鏡を見るとそこには寝起きの女子高校生が居た


「私、女子高校生に!生まれ変わってる〜〜〜!!!」


大きな声が家に響き渡る


こうして乳首を燃やされるという屈辱を受けて


絶望していたサムスアランの第二の人生が始まったのだ



第二章

『私青春がしたい』

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