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4.「昼寝」

 ナナシです。 

 異世界に転生して素晴らしい3人の女性と結婚し、可愛い娘達にも恵まれました。

 さて、今日は……


――――――ベリアーノ市・レム家屋敷――――――


 とある昼下り

 俺はソファで身動きを取ることが出来なくなっていた。

 何故か?

 その理由は左右で俺にもたれかかり寝息をたてる妻達にあった。

 

 右にはアンジェラ、左にはリゼットがそれぞれ俺にもたれかかっている。

 起こすのは偲びないのでじっとしておく。


 さて、この光景自体は以前から時々あったのだが最近はちょっとした変化がある。

 二人の膝の上に座り同じように寝息をたてるそれぞれの娘達だ。


 ケイトはアンジェラの膝の上で同じ様に俺にもたれかかりながら。

 アリスはリゼットの膝上で仰向けになりながら眠っている。

 これ、ちょっと幸せ過ぎやしないかな?


 そんな事を考えていると眠っているリリィを抱いたメイシーがこちらをじーっと見ていて……


「……お邪魔します」


 娘を抱いたまま俺の膝に腰を下ろした。

 羨ましいと思った結果、自分んも密着しよう。

 しかし左右は既に埋まっている。

 という事で……ここに落ち着いたな。


 何せメイシーはヤキモチ焼きなので俺が誰かとキスしてると自分もとやってくる。

 ただ、彼女のいいところは独り占めという考えが基本的には無いということ。

 彼女はかなりの寂しがり屋なのだ。

 俺の事を愛してくれているのと同じくらいアンジェラとリゼットの事も大事に思っている。

 だから何かしら不満があるようだとそれをすぐに察知して解決に動き出す。

 

 子ども達についてもメイシーは特に分け隔てなくという感覚が強い。

 そしてやはりよく見ており体調が悪いかどうかなどすぐに気がつく。



 それにしても……流石に大人1人、子ども1人が膝に乗ると重い……


 だが愛する人達が俺を中心に集まっているのは嬉しいことだ。

 とは言え、一つ問題がある。

 膝に乗っているのは良いのだがまあ……


「メイ、あの何というか……その尻が……」


 最近になってようやく自覚したのだが俺はどうやら女性の尻に魅力を感じるらしい。

 それを妻達に打ち明けたところ……『何を今更』と呆れられた。

 どうやら彼女たちはとっくに気づいていたらしい。

 

 それで何が問題かというと、だ。

 まあ、その幼い娘達が傍で寝ている所で興奮して肉体が反応してしまうというのはいかがなものだろうかという父親としてのなぁ……


 ふふっと小さく笑うとメイシーは立ち上がりリリィを俺の膝に乗せた。


「困った人ですね。そういうのは、また今度、です」


 俺の唇に人差し指を当ていたずらっぽく笑うとメイシーは台所へと消えていった。

 …………


「何これ、むっちゃくちゃドキドキしたぞ?」


 俺もまだまだ若いという事、か……


甘えようと膝に乗っかるメイシーを書いてみたかっただけでした。

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