第8話「叫ぶ」
第8話です!横に倒せば∞!!つまり無限の可能性を秘めているわけですね!!
そして、今日も開いてくださりありがとうございます!!
是非楽しんでいってください!
「…1歩遅かったみたいだな」
目を下に落としながら憂夜が言った。津島と吉岡は頭を抱えながら叫びを上げた。先生は死体から目を逸らしながら、
「彼らの亡骸も警察に任せましょう…ここまで来たら…私たちはもう何も手出ししないのが1番です…」
それもそうだ…だがその任せた警察さえ死ぬ可能性があることをさっき嫌という程知った。任せっきりという訳にもいかない。
「先生…俺たちでできることはやりましょう。まだ湯川が生きている可能性が高いです。湯川は…真実を知っているはずです」
「そうね……湯川君だけでも連れて帰りましょう!」
俺たちはまた湯川を探しに走る。それにまだ気になることもある…。竹林が消えたあのトイレ…こうなってしまったせいでまだ見に行けてない…
それともう1つ…竹林が読んだ未来書の内容の冒頭……
“昔々”
これがかなり引っかかる。なんで引っかかるんだ。俺もどこかで見たことが…いや、聞いたことがある…?いや、昔話くらい皆聞いたことあるか…
「おい!あれ!!」
津島が叫ぶ。何かを見つけたんだ。
「湯川だ!今めちゃくちゃ走ってた!!」
本当だ。あの後ろ姿は湯川に違いない。良かった、まだ生きてる。必ず真実を聞き出さなければ…足の早い憂夜に頼もう
「憂夜!頼む!!全速力で走って湯川を捕まえてくれ!」
「了解した!!」
さすが50m走6.4秒。その手はすぐに湯川を捕らえる。捕らえられた湯川は憂夜を見るなり断末魔をあげた。
「ぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!来るなあぁぁぁぁぁぁぁ!!化け物がぁぁ!!」
これは非常にまずい…もう精神状態が普通じゃない。というかこれは会話できないのでは…!?とりあえず話しかける。
「おい、湯川!俺だ!分かるか?話せることを全部話せ!今の内に!!」
「…あ、あいつはぁ!!死ぬべきだったんだ!死んでよかったんだ!!ざまあみろ!!!」
は…は?一体誰のことを言ってるんだ…まさか竹林…じゃないよな?仮にもお前らの命の恩人だ━━━━━━━
「竹林は!!命の恩人なんかじゃない!!俺たちをいじめるよう裏で指示していたのはあいつだ!!全てはあいつのせいだ!!」
………嘘…だろ…?竹林が…?津島と吉岡の顔が分かりやすく曇る
〜続く〜
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
次は番外編を同日に投稿します!読んでも読まなくても話が繋がるように作っているはずなので、是非興味のある方は読んでいただけると嬉しいです!この物語をより深く知れるかもしれません!!
また次もよろしくお願いいたします!