表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来書  作者: あちょーん
3/123

第3話 「麻姑掻痒」

回想の続きです!1話ごとに1つ進展があるように作っているつもりですができてるか分かりません!

ちなみに今回のサブタイトルは「まこそうよう」って読みます。

あと、これからは1日1話挙げようと思ってます!調子乗ってる時は1日2話挙がるかもです!これからもよろしくお願いいたします!

樋田(といだ)が個室の異変に気づく。そして扉を叩く。大丈夫か!?と3回問いかけてみたが、竹林から返事がない。

まずい…と小声で言い、樋田(といだ)は俺たちに先生を呼んできてくれ!中にいるはずの竹林が逃げられないように俺はここにいる!と頼んできた。職員室は目の前にあるから、トイレの様子も見れる。

もちろん皆で慌てて呼びに行く。ちらちらトイレを確認しながら


「だ、誰か!!今動ける先生はいらっしゃいますか!?」


来てくれたのは俺たちの担任、新妻(にいづま)先生。用件を詳しく言えるほど頭が回らなかったから、とりあえず先生の手を引っ張り男子トイレへ連れていく。


「…………あれ?樋田(といだ)は……??」


1番最初に着いた吉岡が呟く。そう、樋田(といだ)が消えたんだ。


「あ、あの、今はどういう状況ですか…?」


先生の問いかけに俺たちは状況を整理しながら伝える。


「……た、竹林がトイレに入ったっきり出てこないもんだから、心配して大丈夫かーって声をかけたんです…」


「そしたら全く返事をしなくて…何かあったら大変だから…樋田(といだ)がここに残って、俺たちが先生を呼びに行ったんです」


「で……帰ってきたら……樋田(といだ)がいなくなってて………俺達も何が何だか……」


なんとなくは先生も察してくれたらしい。


「…っ、とりあえず竹林君には申し訳ないですが扉を無理矢理にでも開けましょう!病気か何かで倒れていたら大変です!樋田(といだ)君の行方も竹林君と関係がありそうなので、まずは扉を!」


先生と協力し、扉を開ける。


「………嘘…だろ?」


竹林の姿がなかった。もちろん樋田(といだ)も。どうやってあの個室から……


「…え?えっと……竹林君が窓から出た可能性は!?ここは1階なのでやろうと思えば出れるはず…」


「ありえません!!俺たちずっとトイレの前にいたので、竹林が外に出たなら音で気づくはずです!!」


先生の仮説をすぐに津島が潰す。そしてその静寂(せいじゃく)を吉岡が終わらせる。


「未来書の通りに…なっちまってる……」


先生の表情が一変した。いつもの優しい目が、鬼より怖かった。


「未来書!?あなたたちまさか未来書を読んだの!?」


「ふ、ふざけて図書室に探しに行って……竹林が見つけて……」


俺が(ども)りながら答えた。


「未来書はふざけて読んでいいものじゃない!!下手すりゃ竹林君も樋田(といだ)君も……!!」


その後に続く言葉はその場にいる誰もが察してしまっただろう。


「……とりあえず親御さんに電話して、まだ帰っていないのなら様子を見て警察に捜索届けを出します…あなたたちはこれ以上一切関わらないこと!図書室の利用、接近も禁止します!!」


〜続く〜

読んでくれてありがとうございます!意見等あればいつでもお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ