第2話 「物語が始まる」
前回の1話!調子に乗って書きすぎたので2話目からは文量少なめに作ってます!読みにくそうなところはルビをふるということを覚えました!前回より読みやすいと感じて頂けていたら嬉しいです!
「よぉし!お前らは四隅から!俺は中心から探す!!ぜってぇ見つけるぞ!」
そう竹林に言われて俺たちは四隅から探し始めたんだ。
だけど、1分も待たずしてその瞬間は訪れた。
「あれ、おい、これ、俺たちじゃね?やっぱりそうだ!俺たちだ!!」
竹林が何を言ってるのか全くわからなかったけど、手に取っている本を読みながら言っているようだった。
「お前ら!これ未来書だよ!見つけちまった!!」
疑いながら竹林の元に向かった。しかし、その疑いはすぐに消え去った。本当に俺たち5人の名前を使った物語が綴られていた。
未来書なんてオカルトじみた物、信じてはいなかった。だから、何かとても気持ち悪かった。
「みんなで読もうぜ!!」
竹林は音読を始める。
「えーと……昔々ある所に、男子仲良し5人組がいました。名前は竹林、樋田、湯川、津島、吉岡。彼らは3年来の親友で、毎日を共に過ごしてきました。ですがある日、竹林が消息を絶ち、それを追いかけるかのように樋田も行方不明となりました。……………?」
俺たち5人の中に不穏な空気が流れ出した。誰かのイタズラにしては出来すぎている…
「………残った3人は動き出します。その中で湯川だけは彼らの行方を、消えた真実を知ってしまうのです。ですがその真実を津島、吉岡に伝えることはなく、彼も行方を晦ますのです。残った2人は消えた3人の捜索をある人達と共に行いました。その人達の名は………藤ヶ谷来輝と、御影憂夜。」
俺たちは何も言葉を発せないまま、物語が竹林の口によって進められていく。
「4人で捜索をしていると、なんと竹林と樋田の手がかりを見つけました。その手がかりを辿っていくと、彼らはついに見つけます。竹林と樋田の━━━━━━━━━」
「もうやめろ!!読まなくていい!!」
そう叫んだのは津島。俺たちが言いたいことを声に出して言ってくれた。止めてくれた。この本は絶対読んじゃだめだ。
「わ、分かった分かった!もう読まないから…」
ゆっくりとその本は棚に戻された。次に口を開いたのは吉岡。
「もう帰ろう…怖くなってきた……あと竹林!この本の内容がほんとだったら怖いから今日は1日俺らから離れるなよ!?」
「ずっと服つまんでおくからな……」
ついでに俺もそんな事を言い残し、言葉通り竹林の服をつまむ。
そこからは5人でゆっくり歩いて学校の出口を目指したんだけど…校門直前で竹林が言ったんだ。
「わ、わりぃ……急に腹痛くなってきた……トイレ行ってきていいか…?」
全員その状況に怯えた。トイレに行かれたら、その後行方を晦ますのも簡単だろう…と。
「……いいぞ…その代わりついて行くからな」
樋田が言った。俺達ももちろんついて行く。5人でゾロゾロ男子トイレへと入っていく。竹林は恥ずかしそうな顔をしていたが、そのまま個室に入った。個室には外に通じる窓がない。行方を消そうもんなら個室の外に出るしかないので、竹林が姿を消せるはずなどない。
「………?おい、急に音がしなくなったぞ」
〜続く〜
なにせ小説の投稿なんて初めてなもんで書きたいことを書いてるだけで何も分かりません!!意見や質問があればどんどん送っていただけると嬉しいです!