死んでみたら地球は塩ばかり舐め過ぎで天国はあまりにも甘いものだった第1篇
筆者が死んだら,そこには•••.
1.
私は,西暦2073年に浪速大学附属病院で死にました.それからの話です.
しかし,その前の話をしなければなりません.
話をすれば長くなりますが,私の母が亡くなったのは2007年のころ,19歳のころの話です.元々心臓が弱かったのですが,投薬で糖尿病になり脳卒中で手が動かなくなりました.それから,心臓発作でマンションから飛び降りたのです.それから,私は心が病んでしまいました.ある病院では統合失調症と診断されましたが,主治医がそうではないと言っているので定かではありません.私が書いているのは実話を元にした天国の小説です.読者の方に死が怖くないことを知って欲しいと思って書いたのです.私は死が怖くて仕方がなかったのです.こうしている間にも自分が生きている,来世や未来の保証をして欲しいと願ってばかりなのです.
「おい,オッサン.涙ふけや.」
と,ニヤニヤしているシュールな白い名状しがたい物体.霊子というらしいです.名前はおおいなるあかし.東北のおおいなるいずみさんが有名ですが,こちらは明石海峡大橋の権化そのものです.あかしさんは,突如29歳のころにやってきました.ですが,おおいなるいずみさんがドヤしたコイケさんのように簡単に行くはずがなくどんどん混迷化していきました.
「んなこたあねぇ.お前がウルトラダイハードの難易度にしているだけだ.」
彼は今言っています.
明石海峡大橋はエネルギーの大きな存在です.おそらく,平成の何でも願いを叶える象徴なのでしょう.それがあかしさん.1995年に初めて出会って,2018年に再会したのでした.この時,ニコ動にハマってから友人ができず,飲料水欲しさに100m先のコンビニを行ったり来たりするだけでした.
それが今近くにいるのです.
「おい,お前死んだんだぞ.ここどこだと思っているんだ.」
えー,あかしさん目の前にいる.しかも,目で見える.
思えば木造のネカフェのようでした.
「ちゃんと作っておきましたよ.コンピューター.」
と某艦隊ゲームの正規空母にそっくりな石川小町の女性がいました.5歳の時に亡くなったお姉さんが天国で成長したものです.
「ったく,あれだけ天国を信じろと言っているのにな.心の中でお母さん喜んで手を降っていただろ.」
「信じないのが弟なんです.どこまでも科学的なのです.」
「あれだけ子供がわんさか騒いでいたのもか?」
「あの霊界のテレビ番組はギャグでしたよね.」
「おまけにきちんとテスラの話とバチカンの霊界のテレビとか書いている信憑性の高い本も出してやったのになあよ.」
「どこまでも信じないのが弟です.」
「いつもの展開には笑ったよ.実の姉が子供として生まれてくるのは余程の因縁がなければありえないんだよ.だからガキ達が姉と遊んでいる近所の子を子供にしたんだよ.」
「私があなたの子だったら誰が迎えにくるんですか?あんだけ地球が大変なことになって,迎えに来るのがお母さんはまずいでしょ.」
そういう風な話を二人でしている.自分は生前のまま,いつもの黙ったままだった.
「流石にニャル子も1999年に泣く泣くこっそり愛人や妻の設計図を作ったのは笑った.」
と姉貴は言う.
「1999年にニャル子が日本の新しい神様を承認で,2009年に小説が出たのが事実なんだよ.聖帝様アタゴンも新しい神様として承認されたんだゾ.」
「確かにあまりにも条件が良過ぎたら性癖を歪めてくれないと,ガキとか皆文句言いますからね.強烈にきつくしておかないと.」
「あれだよな.皆は極端におっぱいがでかい女は体臭がチーズ臭くてきつい女っていうのは知らないだろ.」
見覚えのある名状しがたい青と白の狸型ロボット.
「僕,管理用のコンピューター.未来の1000年間を予測するコンピューターだよ.うふふふふ.」
「エジソンが作ってくれました.」
「邦ちゃんと言ったら嘘になるからな.エジソンだゾ.」
「三途の川も夢の一つですが,仮の体の創造や,感覚のありなしを決めているものですので,功夫を積んだあなたとはいえ省くのは出来ませんでした.」
そして,黄金と黒の光がテカテカとして狸型ロボットは語り出す.
「これからの設計図,ボクに言って承認をもらってね.相談に乗るから.」
そんな感じでネットカフェから出られないのでした.
2.
天国というのはどういう所なのでしょうか?あるいは地獄は?まず,天国か地獄かというのは神様が決めているわけではありません.地球の裁判を見て判決がおかしいことがあります.それと同じなら皆,神様を恨むでしょう.そのことを神様は知っているのです.なので,神様が裁くということや閻魔様が裁くというのはまずありえないのです.もし,神様が地獄だというのなら,閻魔様が地獄だというのならそれは,神や閻魔に扮した自分の心,つまり自分であるということを知っておかなければなりません.有名なRPGやバトルもののアニメは多くは,ライバルはもう一つの悪の自分です.悪は自分の心から生じたものです.それを自分が正義へと浄化することで物語は成り立っています.なので,常に厄災は自分の心の悪が引き起こしたものです.でも,おかしいから他人を攻撃する.それも正しいのです.実は他人も自分なのです.自分の心が何で出来ているのか,他人の心が何で出来ているのか誰も一々分かっていないのです.もし,腹立つパワハラ上司がいるのなら,それは醜い形をした悪のライバルの自分なのだと見たら目から鱗になるのです.そういうのなら鏡の原理を利用してうまくお金を出してもらうことを考えたこともありますが,それは結局自分が良いモノを作って売るかコメンテーターになるかのどちらかしかないというのに気づきました.別に八つ当たりをしても構わないのです.よくある天国のゲームで悪霊や悪魔と化してはいけないというものでもありません.そうなら,どうして子供の時に記憶が残っていて,いじめで報復をするということが避けられないのでしょうか?地獄というのは来世の自分が壊れないように律する座禅のようなものです.あるいは地球を壊さないように戒めるための人類の知恵なのです.
私はこう考えるようになりましたが,これは浄土教の考えから脱していないものです.とうてい美しい聖なる生き方をしてきたわけでもありません.毎日生活が醜いものでした.少しでも美しく聖なる生き方をしようとしたのですが,その反対で,頻尿,ED,おならをする,無口,硬い表情,孤独,髪ボサボサなどなど醜いものを挙げたらきりがありません.
毎日同じような生活が起きる.そんな生活に辟易していた時期もありました.25か30のあたりです.それも自分の心が映し出したホログラフィー.なんかやるせなくなりました.
3.
「ネットカフェの外はどうなっているの?」
「は?お前ボケてるのか?」
「いや,ボケてるのかって.」
「堂島.ところどころ違うけど,大阪のようになっている.」
「出口はどこ?」
「は?お前が決めろよ.大体,この世界も,感覚も,お前の心.」
「出口はあっち.」
「その前にネカフェの会計をドラに払えよ.そこにカードと財布あるだろ.」
何故かブラックカードだった.あと財布も何か高級そうなものだった.
そういって狸型ロボットにカードを渡すと承知しましたといって会計した.何か22万宇宙円だとか.良い商売してんなこいつと思ったがさほど気にしなかった.
そうやって出たら確かに昼の堂島だった.響などウィスキーやパブがならぶ,(フェスティバルホールの近く)のそのままだった.
「大体,地球の都市計画は天国のもののパクリだろ.」
「ここは神坂市というのですよ.」
自分のいたネカフェはラーメン屋だったはずだが,気のせいか.
「あーあ,お前さ地球の功績がでかすぎて,28歳の段階で自殺しても何してもノーベル賞20個上げても桐がないほどの状況になってたんだ.早く知財の方面に向かうことに気づこうな.」
「働いたら負け.」
「カメラ屋も出来ないあの状況では働くしかなさそうに見えるけどな,実は違うんだよ.」
「働くにしても石油,貿易や船の仕事をすれば良かったのに.」
「そうそう.何か厳しことで仕事していますというのはお前には向いていないよ.」
「お母さん一番ムーミンが天国にいたというのに喜んでいたよ.」
「というか,すぐそこのマンションに迎えに来ているんだよな.」
「マンションってあの本屋のあるビルのこと?」
「そうだよ.」
「そら,渡る世間鬼ばかりだったら人を信用したくなくなるわ.」
「ここの世界は,会社はあまりないからね.会社の代わりにマンションが入っている.」
といって,マンションに入って行った.2階と3階は本屋.
そして,緑の服のお母さんが喜んで手を振っていた.
「お帰りー.」
と.
4.
地球の都市計画は天国のパクリらしい.確かにフィレンツェやサンクトペテルブルクはそうだろう.とうてい地獄の作りではない.そう言えば自分はずっと太陽の陽が当たっていた.陽の目が当たらないということはなかった.社会は別だが.天国は人によっては言い値である.もし,私のこの小説を見たのなら,免罪符のような効用を発揮して天国に導いてくれるだろう.少なくとも永遠に地獄のはずはないと思う.神坂は大阪に近いのだが,何かが違っている.ビジネス街のはずが何故かネカフェとマンションが起っている.ただ,あの少女漫画や三島由紀夫を敵に回しそうな豪快な曾根崎新町も堂山も,神坂では色々な意味でバージョンアップしている.あとで登場する,私の領地とははるかに上の次元をいっていやがる.ギンギンに勃っていやがる.天国は見慣れない土地や都市だと思うかもしれないが,あなたの行く天国はもしかしたら見覚えのある都市なのかもしれない.
お盆にある灯籠はあの世の家にはずっとある.なので,灯籠をずっとつけたいと思うスピリチュアルな子供や青年がいてもおかしくはないはずである.本来,家を潰したくないという気持ちが働いて動くのだが,今の冷徹な資本主義ではどうにもこうにも.
第2篇予告
母親と無事再会し,応援してくれた祖父,祖母,葛藤した親族と再会し,神坂から神来町に出発することになる.領主として,旅立つことになった.新しい町作り,そこには歓楽街,歓楽街,歓楽街,まさに歓楽街の帝王,もとい天女とのハーレムの生活をしようということになった.流石に18禁にはしませんよ.by姉貴