表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
久坂玄瑞伝  作者: sigeha-ru
74/92

維新の礎(13)

※更新予定お知らせ(下記)※







「「「追え!打ち払え!」」」




各方面より怒声が響く。


久坂自ら率いる一隊は海岸に沿って並べた大砲を一斉に咆哮させ船を沈めんと

する。長い時間が経過し、一頻攻撃を浴びせ弾替えに係る時にはすでに船は傾き

瀬戸内に係り赤く反射した日は船体をなぞって曲がり戦いの終焉を感じさせていた。



「やったか・・・・!」



「うおおおおお!!!」



「わしらが沈めたぞ!」



隊士は老若入り混じって声をあげ歓喜している。

初めての攘夷戦はこれで一先ず成功といえよう。


久坂は近寄ってきた高杉らにふっと笑み安堵の溜息を漏らすと沈み行く船にもう一度

視線を向け暫くは動かなかった。





「久坂、やったな!」



幕舎に戻って開口一番高杉はバシバシと背中を叩いて彼を励ました。

久坂の表情にに若干の疲れと不安が見て取れたからである。



「晋作・・・僕はまだ緊張がとれんよ」



「ほうか・・・」



「本当に今日攘夷が行われたんじゃのぉ・・・・自分でやっておいて可笑しな話じゃが・・・

まだまだ実感が沸かん」



久坂は朝から気を張り詰め戦に皆を引き締めていた。その緊張の糸がまだ解けぬとあってか

少し硬い表情のまま力なくつぶやいた。



「ま、なんにせよこれからがまた大変じゃろうな。」



「うん・・・報復があるとも限らん。備えは怠ってはいけんし・・・僕もまた京へ上がり情勢を

見てこんにゃいけん。」



久坂は高杉や遅れて入ってきた伊藤ら同門生らと軽くささやかな祝杯をあげると

早々に床についた。







彼にとって初の戦いであり、久しぶりの安眠となった・・・・・・。









ちと、不調の為土日(20、21)はお休みさせていただきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ